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　　　　週刊「よりよい生き方」　　　　 NO.204 　　　 　 05.05.01
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○今週のことば○

嫌いな人からでも学べる人＝プロ

嫌いな人からは学べない人＝アマチュア


尊敬できない人や信頼できない人から学ぶのは難しいことですが、反面教師と
して、「こういうことは、やらないようにしよう」と学ぶこともできます。

ほんらい、生きていくことに関しては、誰もがプロです。
気持ちしだいで、どんな人からでも学ぶことができるのです。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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　　　　　　　　　　　　　　　　自分への満足度
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目的地に達する道は、ひとつだけではありません。うまくいかなければ、方法
を変えたり、違う道を歩くことも可能です。道を変えたら、想像以上に良い結
果が生まれることもあります。

「これしかない」という思いこみは、自己を奮い立たせる大きな力になります
が、引き際を見誤る危険性も含んでいます。結果が悪ければ、自分を卑下する
ことにもなります。

思いこみが強いほどプレッシャーも強くなります。自分を追い込んでいるのは、
他の誰かではなく、自分自身というケースも多いようです。自分を追い詰めす
ぎるあまりに自己に対する不満が大きくなって、心を病む場合もあります。

きちんとしなければ気が済まない人や完全主義の人は、妥協は敗北に等しいと
考えるのかもしれません。しかし人生には、勝ちや負けはありません。勝ち負
けにこだわるのは、誰かと自分を比較しているからではないでしょうか。

誰かから「君はダメな人間だ」と烙印を押されても、違う人から見れば、素晴
らしい人と思われている場合もあります。そもそも烙印を押すような人は、人
間としての器がちいさな人です。器の大きな人は、他人の自尊心を傷つけるよ
うなことをしません。

人と比べて自分の値打ちを決めることは、テストの点数や経歴で人生を決める
ようなものです。一面だけを見て判断しても、違う視点で捉えれば解釈が変わ
るように、そこに絶対的な価値は存在しません。

人と比べて優越感にひたったり、劣等感にさいなまれる必要はないのです。
世の中にひとりしかいない自分を、誰とも比べる必要はないのです。

もし比較するのであれば、過去の自分と今の自分という具合に、自分の歴史を
比較すればいいのです。昨日より今日、今日よりも明日の自分が向上できるよ
うに、自己管理すればいいのです。

日々のちいさな積み重ねが、時とともに大きな成果をつくります。不本意な
日々が続いても、ちいさな前進を継続していけば、自分に満足できるのです。
自分への満足度が高くなるにつれて、生きていくことが楽しくなるのです。

納得できる自分に近づこう。


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○心のままに○


車で信号待ちをしていると、両手で松葉杖をつきながら横断歩道を渡る中学生
を見かけました。

「がんばれ！」と心でつぶやきながら見ていると、中学生の後ろには、肩に二
つの鞄をかけた友人がいました。歩くのがたいへんな友のために鞄を持ちなが
ら、たぶん、友の「もしも」に備えて、少し後ろを歩いていたのでしょう。

こうした気配りのできる彼は立派だと思います。また、そういう友人に恵まれ
た松葉杖の中学生にも人徳を感じました。たぶん僕だったら、一緒に歩いてく
れる友人はいても、鞄を持ってはもらえないだろうと思います。

二人を見ながら、友人を大事にすることの大切さを、あらためて学ばせていた
だきました。友人だけではなく・・・、まわりの人も大切にしたいですね。

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ご購読ありがとうございました。
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＜あとがき＞

いろんな場所で「新人さん」に出会いますが、そのたびに初心を思い出すこと
ができます。「五月病」にならないように、ゴールデンウィークでしっかり疲
れを取り除いていただければと思います。

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