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    週刊「よりよい生き方」     NO.217       05.08.07
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○今週のことば○

「反省や後悔は、感情ではなく、行為に対してするものです」


自分の感情を責めてはいけません。無理に感情を抑える必要もありません。
抑制したいのは、感情ではなく行為なのです。行いを抑制すれば、反省や後悔
の数も減るのです。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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               初期レベルの感情
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怒ると手を挙げたり、悲しいと涙を流すように、感情と行為はセットになって
いるように思われがちですが、ほんらい別のものです。

怒ればいつでも手を挙げるわけではなく、哀しいといつでも涙が出るわけでは
ありません。人は状況に応じて、感情から発しようとする行為を抑制すること
ができます。

怒りがこみ上げても、相手が大切なお客様であれば、必死になって微笑んだり、
涙が溢れそうになっても、子供の前では、ぐっとこらえたりします。

感情をコントロールすることは困難です。むしろ制御できないと考えたほうが
自然かもしれません。たとえば怒りの感情にかられると、程度の差はあっても
後悔しますが、感情に対して後悔することはありません。感情をそのまま表情
に出したことや、態度に表したことを悔やむのです。

感情に対して後悔すると、怒りや悲しみが大きくなります。感情が大きくなる
のは、発端となった怒りや悲しみではなく、その感情をコントロールできない
自分に対して腹が立ったり、自分自身が情けなくなるのです。

つまり感情は第一段階ではちいさなもので、「ああ、今腹が立っているんだ」
と自覚すれば、それ以上大きくなることもありません。初期段階の感情は理屈
ではありませんので、「どうしてこんなに腹が立つんだ」と考えるようなもの
でもありません。

理由のつけられないものに意味合いを求めても答えは出ません。初期の感情は、
愉快か不愉快か、好きか嫌いかというレベルです。人の苦しみの多くは、理由
のないものに理由をつけようとする矛盾から生じるのではないでしょうか。

「ああ、自分はこういうことは好きになれないんだ」と思えば、それでいいの
です。相手のあるケースであれば、誇張することなく、そのまま言葉にすれば
いいのです。

感情を無理やり抑えようとすれば病気になります。喜怒哀楽、さまざまな感情
がありますが、すべて、自分が生きるために必要な要素なのです。

感情は病気と同じように、自分に何かを知らせようとするサインです。
自分は何を好み、何を好まないのかを知ることが大切です。
自分を知るということは、自分の感情の始まりを知ることなのです。


感情の始まりを知ろう。


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○心のままに○


「嫌い」よりも、「好きにはなれない」
「イヤだ」よりも、「気がすすまない」
「何とかしてくれ」よりも、「こうしてもらえると、ありがたいんですが」


同じことを言おうとしても、言葉の使い方を変えると角が立ちません。
否定の形で押し通すよりも、肯定形をもちいながら、やんわりと断れば感情的
になることを防げます。

いつでも使える表現ではありませんが、ここというポイントで使ってみると効
果が上がります。さりげないクッションのような言葉を覚えておくと、コミュ
ニケーションの幅が広くなるように思います。

相手も同じ人間、自分が心地いいと思えるような言葉を使いたいものですね。


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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

順調にメルマガが書けましたので、ビデオを借りようと、いつものショップに
行ったところ、「全作品1本90円フェア」ということで、見たいビデオは全
て貸し出し中でした。

過去の経験から、こういう状況で借りる作品はいつもハズレでしたから「もう
一度見たいな〜」と思う作品を、数本借りました。

お気に入りの旧作を安く見られますから、こういう借り方も良いのでは・・・
と、思いました。

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