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    週刊「よりよい生き方」     NO.218       05.08.21
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○今週のことば○

「人生の目的が見つからなくても、人間は生きていることに意味があります」


目的を持っている人は、いかなる状況でも生き生きとしています。目的を見失
うと落ち込むこともありますが、生きていれば、新たな目的を見つけることも
できます。

たとえ目標が見つからなくても、人はただ生きているだけで、誰かの生き甲斐
であったり、誰かの支えになっています。人生の目的がわからなくても、人は
生きているだけで、意味のある存在なのです。

広い世間には、あなたを必要として待ってる人がいます。
あなたの幸せを願って、心の中で応援している人もいます。


自分の大きさに気づいていないのは、自分自身なのかもしれません。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


『自殺サイト』の話題が気になって、「自殺」をGoogleで検索すると134万
件ヒットしました。話には聞いていましたが、自殺に関する情報がインターネ
ット上で数多く取り上げられている実情に、程度の差はあっても、多くの人が
生きていくことの苦しみを味わっているんだと思いました。

僕も以前自殺を考えたことがあります。その時死ねなかった理由は、誰にも迷
惑をかけない死に方が見つからなかったことです。

川や海に飛び込めば、捜索や引き上げのために多くの人に迷惑をかけます。火
葬場で焼いてもらえれば迷惑をかける人の数は少ないでしょうが、「この中で
僕を燃やしてください」と、お願いすれば断られるでしょう。

今から思えば自分が死んだ後のことなど、どうでもいいことですが、幸か不幸
か、どうでもいいことに悩んだおかげで、死なずにすみました。どれほど真剣
な悩みであっても、違う見方をすれば「どうでもいいこと・・・」なのかもし
れません。

「そんなくだらないことで悩んでいないで・・・」と、言われればショックを
受けます。人から見ればくだらないことであっても、自分にとってはとても重
要な問題です。

それでも人間は多様性を持っていて、物事をさまざまな角度から捉えることが
できます。ほんの少し見方を変えるだけで、失敗と思っていたことが成功であ
ったり、不幸だと思っていた出来事が幸福であったりと、結果に対する解釈を
変えることが可能です。

「人間万事塞翁が馬」のごとく、人の人生はどこでどうなるのか、わかりませ
ん。道の途中で「自分はしょせん、こんなもの・・・」とあきらめても、何か
の拍子で事態が好転することがあります。終わりだと思っていた場所が、ほん
とうはスタートラインだったということもあります。

あきらめるということは、ある意味では執着を捨てることでもあります。何か
を手放したら、新しい何かをつかむことができます。辛抱強く歩いていけば、
いつかきっと、大きな喜びをつかめるのではないでしょうか。

最終回と思っていたドラマに続編があるように、人生にも続編があります。
あきらめて肩の力を抜いたら、すんなりとうまくいくこともあります。

ひとつの結果だけで事柄を判断する前に、違う見方を探せばいいのです。
過去の事実を変えられなくても、解釈を変えることは可能です。

忘れてしまいたい過去があっても、人は生きていけるのです。
捨ててしまいたい過去が、強く生きるためのバネに変わることもあるのです。

つらくても苦しくても、とりあえず、生きていきたいものですね。


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自殺するといろんな人に迷惑をかけますが、生きていても、誰かに迷惑をかけ
ているのかもしれません。

死ぬことと生きることの違いは、生きていれば迷惑をかけても、それを挽回す
ることができます。死んでしまえば、挽回することはできないのです。


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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

お盆にやってきた高校生の姪に「勉強がんばってね」と、無責任なことを言っ
てしまい、反省しました。「がんばれ」は、相手にプレッシャーを与える危険
性を含んでいますので、使わないように心がけていたのですが・・・。

僕のひと言にムッとした姪でしたが、僕の挽回策は、いくつか抱えてきた宿題
の中で小論文を一緒に作ったことでした。僕のパソコンでネットから題材を探
して、「ここは、こうした方がいいんじゃない」などと話し合いながら作成し
ました。

おかげで帰る頃には「ありがとう」を言ってもらえるところまで挽回しました。
(それほど大げさなことではありませんが・・・)

人間ですからミスはあります。
ミスをミスのまま、終わらせないようにしたいものですね。

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