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　　　　週刊「よりよい生き方」　　　　 NO.219 　　　 　 05.08.28
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○今週のことば○

うまくいかなかったら、やり直せばいい。


はじめなかった後悔から生まれるものはありません。
挑んだ末の失敗であれば、多くのことを学べるのです。

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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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　　　　　　　　　　　　　　　自分の花を咲かせる
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時間は一瞬も留まることなく、常に流れています。夏が終われば秋になり、や
がて冬が来て、また春が来ます。四季折々に植物は花を咲かせ、それぞれの果
実を実らせます。

「桃栗三年柿八年」と言われるように、植物ごとに成長の早さは違います。早
く芽が出る物があれば、時間をかけて成長する物もあります。植物だけではな
く昆虫や動物も、それぞれの速度で成長していきます。

これらの生物は人間と違って、成長の早さや大きさを比べることはありません。
同じ種類であっても、他と比較することなく、自分の一生をやり遂げます。誰
かから教わらわなくても、それぞれ自分なりの生き方をまっとうします。

他の生物と違い人間は、自分を誰かと比べます。比較の対象が自分より劣って
いれば優越感を持ったり、優れていれば劣等感を持ちます。

もしかすると、悩みの多くは、自分を誰かと比べるところから生まれるのでは
ないでしょうか。それぞれ持ち味の違う自分と人を、どうして比べる必要があ
るのでしょうか。

自分には、自分にしか咲かせることのできない花があります。
自分だからこそ、成果をあげられる何かがあるのです。

自分の花を咲かせよう。


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○心のままに○


今年の６月、事務所の隣に和食のお店がオープンしました。近くにファミレス
やスーパーがあって立地は良いのですが、あまりお客が入っていないようです。

外から店内が見えないためイメージ的に入りにくく、ランチが１０００円以上
しますから、こんな田舎では難しいのでは・・・と思いました。

それでも近いうちに、いつか・・・行くつもりでいましたが、お盆明けからシ
ャッターが閉まり、なにやら張り紙が貼ってあります。


『誠に勝手ながら　本日はお休みします』


「○日まで休みます」であれば再開する見込みもありますが、毎日のように
「本日は・・・」ですと、そのまま店じまいするのかもしれません。

このお店に対して特別の思い入れはありませんが、オープンの挨拶に回ってい
た店長さんの、希望に満ちた表情が印象深いため、閉ざされたシャッターに哀
愁を感じます。

すべての物事には、始まりがあれば終わりもあります。このまま終わるのかは
不明ですが、ある意味では、いさぎよい選択かもしれません。長くやって赤字
を大きくするよりも、見込みがないと感じたら、さっと手を引くことも英断で
あるように思います。

なにかを始めるには勇気が必要ですが、そこから撤退する時は、もっと大きな
勇気が必要です。人間の欲には際限がありません。途中までは成功者でありな
がら、大きくなりすぎた欲望のために晩年を汚す人もいます。

「人間の価値は、引き際で決まる」という引き際の美学から解釈すれば、この
お店の店長さんは、とても勇気のある人なのだろうと思います。


何かが終わっても、命のある限り、何かにチャレンジすることができます。
失敗しても、失敗しても・・・、次があるのです。

チャレンジする心がある限り、いつの日か、やり続けた努力が実を結ぶのです。


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ご購読ありがとうございました。
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＜あとがき＞

現在、土曜日の夜７時３０分ですが、窓を開けてメルマガを書いていると花火
の音が聞こえます。なぜか７月の花火とは、音が違うように感じます。

「ああ、空気が変わったのかもしれないな」と思いました。
すこしずつ、秋が近づいているんですね。

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