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　　　　週刊「よりよい生き方」　　　　 NO.261 　　 　 06.06.18
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○今週のことば○


落ち込む時は、めいっぱい落ち込んでもいいのです。
落ち込んで何かを学び、反省したら・・・、もう悩まなくてもいいのです。


落ち込まない人はいません。もしも落ち込まない人がいるとすれば、よほどの
バカか、自分のことを全くわかっていない人、ではないでしょうか。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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　　　　　 　　　　　　落ち込んでも、また歩き出せばいい
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ポジティブに生きる人も、落ち込むことはあります。むしろ、何かをやり遂げ
た人の方が、落ち込んだ回数は多いのかもしれません。彼らは、成功までの道
のりで、何度も挫折を繰り返してきたのではないでしょうか。

理想が高いほど、うまくいかなかった時のショックは大きくなります。しかし
夢が大きな人は、奈落の底に落ちても、またすぐにはい上がります。うまくい
っている人は、失敗しても、すぐに体勢を立て直せる人なのです。

高い理想を持っていれば、「こんなところでへこたれるわけにはいかない」と、
前を向いて進めます。最善の自分を思い描くことによって、今までは壁のよう
に感じていたものを、ハードルのように飛び越すことができるのです。

人間である以上、めいったり気落ちすることはあります。むしろ落胆は、人間
らしさの証明であるように思います。人間はさまざまなミスを繰り返しながら、
学習して、成長していく生き物です。

人生には、落ち込む時間も必要です。落ち込んだら、またはい上がればいいの
です。うまくいかなかったら、その原因を見つめ直せばいいのです。原因がわ
かれば、違うやり方も見つかります。原因を変えれば、結果も変わります。

人生には、経験しなければわからないことがたくさんあります。
いろんなつらさを経験することによって、人はやさしさを学びます。
やさしさを身につけるから、人間は強くなれるのです。

せつなさや歯がゆさをバネにすれば、もっと大きな人間になれるのです。
悔しさや未練は、人間を成長させる原動力なのです。

人はさまざまな経験を通して、いろんなことを学びます。
学ぶことによって、落ち込んだことも、後から振り返れば、いい経験だったと
思うことができるのです。

転んだら、また歩き出せばいいのです。
いつでも、どこからでも、歩き出すことはできるのです。

ここからもう一度、歩きだそう。


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○心のままに○


僕が最も落ち込んだのは、たぶん、高校の受験に失敗した時だと思います。

高校生になってから１年半、僕は落ち込んだまま、暗黒の日々を過ごしました。
中学３年のクラスで受験に失敗したのは、僕一人でした。「あのクラスでは、
礒君がみんなの不幸をまとめて引き受けてくれた」と、ある先生が冗談交じり
に語ったことを、友人から聞いて、なおさらショックが大きくなりました。

もちろんその後、もっとつらい思いや、いやなことがあったのは事実です。
しかし高校受験の失敗に比べれば、それらの経験は、ちいさな落ち込みだった
ように思います。

人は、さまざまな物差しを持っています。ここで述べている落ち込みをはかる
尺度は、「落ち込んでいた時間」です。

今振り返れば、よくもまあ１年半も落ち込んでいられたものだ、と思います。
長い時間をかけて落ち込んでいましたが、立ち直るきっかけは、ひとことの言
葉でした。

ラジオでDJをされていた甲斐よしひろさんの「いろいろつらいことがあるけど、
時には、割り切るってことも必要・・・」というひと言で、僕は立ち直ること
ができました。

悩み抜いた時間は長かったのですが、立ち直りは一瞬でした。立ち直ってから
は、「落ち込むことは仕方がない。だけど、落ち込む時間をできるだけ短くし
たい」と、考えるようになりました。



時間は常に流れていきます。立ち止まっていても、時は人の都合を待ってはく
れません。同じように時間を過ごすのであれば、すこしでも楽しい時間を、長
くしたいものですね。


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ご購読ありがとうございました。
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＜あとがき＞

ふとしたきっかけで、人は立ち直れるものです。自分一人ではどうしようもな
いことでも、誰かの言葉によって励まされることもあります。大切なことは、
あきらめない、ということではないでしょうか。

日が沈んでも、またいつか日は昇ります。

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