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　　　　週刊「よりよい生き方」　　　　 NO.268 　　 　 06.08.06
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世界中の人々の平和を願いながら・・・。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　礒　ひろし

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○心のままに○


１９４５年８月６日午前８時１５分、広島に原爆が落とされました。３日後に
は長崎に２発目の原爆が投下され、８月１５日、日本は終戦の日を迎えました。


平和な時代に生まれ育った私たちにとって、戦争の悲惨さを知る手段は、残さ
れた記録、ということになります。世界のどこかで起きる戦乱は、テレビを通
して知ることはあっても、対岸の火事（他人にとっては大事でも、自分の側に
は何の痛みも感じないこと）のようなものです。

大きな争いごとは、たしかに遠い世界の出来事かもしれませんが、小さな争い
ごとは身近にも起きているのではないでしょうか。戦争も元をたどれば、小さ
な争いごとから始まったように思います。

自分とは違う考え方をする人に対して、腹を立てることがあります。怒りの感
情も小さなうちはいいのですが、感情が大きくなって憎しみや恨みに変われば、
理性では制御できなくなることもあるでしょう。

人間のエゴとエゴとがぶつかり合って争いが起こります。自分は正しくて、相
手が間違っている、と考えたくなることもあるでしょう。「自分が正義」とい
う信念が強ければ強いほど、相手を許すことができなくなります。

争いを防ぐ一つの手段は、相手を理解しようとすること、ではなかろうかと思
います。たとえ理解できなくても、相手を許すことはできます。相手を許せる
人が、ほんとうの意味で、強い人なのではないでしょうか。

人間は、いろんな人の立場に立って、物事を考える力があります。戦争の犠牲
になった人が息を引き取る瞬間に、何を考えたのだろうか、と思いをめぐらせ
る想像力もあります。そして、他人の失敗から学ぶ力も持っているのです。


戦争の犠牲になられたすべての人々に対して、哀悼の意を表したいと思います。


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（　）内の解説は、ATOK2006より引用しました。辞書ソフトは明鏡国語辞典・
広辞苑・角川類語辞典を併用(ATOK用）していますので、どの辞典から引用さ
れたのかは不明です。（Homeキーを押すと意味が出ます）

いつからこういう機能があったのかは知りませんが、ソフトにはいろいろと便
利な機能があるんですね。辞書ソフトのおかげで、本棚の場所をとっていた辞
典類を処分できましたので、つくづくパソコンは便利なんだ、と実感しました。

１０年以上パソコンを使いながら・・・、気づくのが遅いですね。


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○心のままに PART２　○


今日から夏の甲子園（全国高校野球選手権大会）がはじまります。最近はテレ
ビを見ませんので、ネットで結果を見る程度ですが、僕にとって夏の甲子園で
の一番印象的なシーンは８月１５日です。

８月１５日の正午、試合を中断して、戦争で亡くなられた方に対して１分間の
黙祷をします。僕も２回スタンドにいましたが、この時ばかりは球場にいるす
べての人が起立して帽子を取り、黙祷します。

終戦から時間がたっても、こうした伝統は続けていただきたいと思います。
特に、高校生がこういう経験（黙祷）をすることで、「平和について考える」
きっかけになれば、すばらしいことだと思います。


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ご購読ありがとうございました。
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＜あとがき＞

８月６日に因（ちな）んで原爆について書こう、と思ったのですが、話が大き
くなりすぎて、まとまりがなくなりました。当初は長い文章を書いたのですが、
書き直すうちに短い文章になりました。

戦争とは、勝っても負けても、それを起こしたことが、そもそもの失敗である
と思い、「他人の失敗」という表現を使いました。

書き慣れないことを書こうとすると・・・、すごく疲れます。
テーマは考えていませんが、来週は通常通りの内容にしたいと思います。

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