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    週刊「よりよい生き方」     NO.277      06.10.15
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○今週のことば○


問題の原因というものは、とても身近なところにあるものです。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


問題解決に関して、先日いいネタになるな、と思えるエピソードがありました
のでご紹介します。

1週間ほど前から事務所のファクスで、一カ所だけ送信できないという現象が
起きました。他は従来通り送受信できますが、短縮登録してあるフリーダイヤ
ルのところだけ、何度送信してもエラーが出ます。

問題解決の基本は、原因を探ることです。「原因を見つければ、問題の半分は
解決した」と言われるくらい、原因を見つけることは重要です。原因がわから
なければ、さまざまな策を施しても不具合が生じます。

見つけたつもりの原因が、じつは間違いだった、ということもあります。間違
った原因に納得していると、その現象は解決しても、違う問題が発生すること
もあります。場合によってはさらに問題が大きくなって、収拾が付かなくなる
こともあります。


問題が起きた時は、できるだけ速やかに原因を探ることが大切です。今回の問
題は、一カ所だけファクスを送れないことでしたので、まずファクスに異常が
ないのかを調べることにしました。

ファクス・メーカーのコールセンターに事情を説明して、チェックする方法を
教えていただきました。事務所のファクスは、話し中も含めて送信できない場
合、2回リダイヤルした後、5分ごとにリダイヤルを3回繰り返し、それでも
送信できない場合、15分後にエラーメッセージをプリントアウトします。

検査(プロトコルチェック)は、プリントアウトされた直後にメニューボタン
を押して、3つのボタンを連続して押すのですが、そのタイミングが難しく、
一回目は失敗しました。また、その作業をする間に、どこかからファクスが流
れてくると、もう一度最初からやり直さなければいけません。

コールセンターの方は、「次は○時○分頃、お電話します」という具合に、操
作がうまくいくまでつき合っていただきました。結局、何度かやり直すことに
なり、プロトコルチェックが終わるまでに3時間ほどかかりました。チェック
の結果は異常なし、ということでした。


次にNTTの故障センターに電話して、回線の確認をしていただきましたが、こ
ちらも正常でした。また、ファクスの設定や配線など、疑わしいところを指摘
していただきましたが、こちらも問題はありません。

さらにフリーダイヤルの受け手に電話をしました。フリーダイヤルのヘルプセ
ンターの方にも、回線の確認をしていただきましたが、問題はありません。

こちらの場合、電話回線からそのままファクス機が受信するのではなく、サー
バーでデータを読み取った後、プリントアウトする仕組みになっているとのこ
とで、いろんな仕組みがあるんだなーと、いい勉強になりました。


疑わしいところを一通りチェックしても原因がわからないため、再度ファクス
メーカーに電話を入れました。複雑な事情のため、折り返しの電話をいただき
ましたが、「違う回線があれば、その線を使って送信されてみてはいかがでし
ょうか」とのことで、電話に使っている線をファクスに接続して、送信してみ
ました。すると、フリーダイヤルの所にもファクスは流れていきました。

時間をかけて、いろいろ難しいチェックをしましたが、実にあっけなく、原因
に近づくことができました。原因というものは、やはり遠いところではなく、
身近にあるものですね。

フリーダイヤルのヘルプセンターに電話を入れたところ、「テストです」と書
かれた用紙を受信できたとのご返事をいただき、ホッとしました。担当された
ヘルプセンターの方の「光が見えてきましたね〜」のひと言が、その時の僕に
は、とても温かく感じられました。やはり、人間を癒すのは人間ですね。


送り手と受け手に問題がないので、回線の問題という核心に近づくことができ
ました。NTTの故障センターに電話しましたが、時間外とのことで、翌朝、電
話を入れました。「そこまでしていただいて解決しないのであれば・・・」と、
業者の方に来ていただき、確認していただくことになりました。

業者の方に確認していただきましたが、残念ながら電話回線には異常がありま
せん。業者さんといろいろな話をしながら、ふと、ADSLの種類が変わる、とい
う、実に単純な原因を見つけました。

ADSLの手配をした担当者は不在でしたが、数日前送られてきたモデムの日付を
見ると、一カ所だけ送信できなくなる日の前日でした。業者さんが、「箱の中
を見てもいいですか」と言われるので、開けたところ、回線はヤフーを使うタ
イプであることがわかりました。

交換機は工事日の前に変更することが多いらしく、ヤフー回線はNTTでは把握
できません。モデムの配送と同時に交換機をいじったと考えれば、つじつまが
合います。

ファクスのヘルプセンターの方が、「ヤフーではないですか?」と言われたこ
とが気になり、再度ヘルプセンターに電話しました。結局、サーバーはヤフー
には対応していないとのことで、これで原因がはっきりしました。

ヤフーの名誉のために付け加えますが、あくまでも僕の仕事の環境では、仕様
が違うために使えないだけのことであり、ヤフーが悪いわけではありません。

事務所の担当者もヤフー回線に変わることは知らなかったらしく、業者に電話
して対応していただき、問題は無事解決しました。


仕事ではあるものの、結果的にご自身側には責任の無い問題のために、尽力い
ただいた方々に、深く感謝しています。何度も電話のやりとりをしましたが、
相手の立場に立ったご対応を、とてもありがたく思いました。

今回は人の温かさを、つくづく感じました。僕も、できるだけ温かい心で、人
と接していきたいと思いました。問題のおかげで、心の大切さを、改めて勉強
させていただきました。


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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

こういう問題が起きるたびに、目に見えない人たちに支えられて生活している
ことを実感します。ファクスを送信すれば相手に届くという、あたりまえのこ
とが、本当はありがたいことなんだと思いました。

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