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週刊「よりよい生き方」 NO.289 07.01.14
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○今週のことば○
一番大きな力を出せるのは、平常心でいる時です。
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こんにちは、発行者の礒ひろしです。
「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。
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○心のままに○
僕は「忙しい」という言葉を使わないように心がけています。「忙」という文
字には、「心を亡（な）くす」という意味があります。ですから自分に対して、
心を亡くさないために、この言葉を使いません。
人に対しては「お忙しいところ、申し訳ありません」などと、忙しいを使いま
すので矛盾を感じることもあります。国語に精通しているわけではありません
が、日本語は難しいものですね。
広辞苑によると、忙しいは「急いでいるさま・落ち着かない・ひまがない」と
いう意味で、いずれにせよ好ましくない言葉だと思います。
忙しさは冷静さをなくした状態であり、多忙な時ほどつまらないミスをします。
急いでいるあまり、普段なら止まるところを止まらずに事故を起こすなど、忙
しさの代償は、想像以上に大きくなります。
車の運転も高速で走れば走るほど、視野が狭くなるように、忙しいと視界が狭
くなります。見渡せる範囲が狭まれば障害に当たりやすく、壁にぶつかった時
も、解決の糸口が見つかりにくくなります。
多忙な時こそ、全体を見るようにしたいものです。全体を見渡せば、目の前の
問題も小さくなります。大きな視野でとらえれば優先順位も明確になって、こ
れは集中する所とか、ここは後回しでもいいなどと、心にゆとりが生まれます。
心にゆとりを持てば、たとえ目の前に課題が山積していても、優先順位に基づ
いて整理することができます。心にゆとりがあれば、つまらないミスも少なく
なります。心のゆとりが冷静さを取り戻しますから、たとえ失敗しても後悔す
ることはありません。
忙しい時こそ、ゆとりを持っていたいものです。多忙を感じたら「ゆ・と・り。
ゆ・と・り・・・」と、心の中でゆっくりとつぶやくだけでも効果が生まれま
す。また、深呼吸をするのもいいでしょう。
車と同様に、言葉のスピードが速ければ焦りますが、言葉をゆっくりにすれば、
心もゆったりとしてきます。心の中で使う言葉の速度を落としたり、呼吸を
ゆっくりにすることが、ゆとりを生む特効薬ではなかろうかと思います。
まわりの状況に振り回されることなく、心にゆとりを持ちたいものですね。
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ご購読ありがとうございました。
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＜あとがき＞
寒さもこれから本番ですが、なんとなく日差しに春を感じることもあります。
季節は冬ですが、すこしずつ春がはじまっています。
気づいていないだけで、絶望の中にでも、希望の芽が出かけているのかもしれ
ません。春を感じさせる日差しを見ながら、そんなことを考えてみました。
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