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    週刊「よりよい生き方」     NO.293      07.02.11
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○今週のことば○


すべてを完ぺきにこなす必要はありません。

いつも全力投球では、へばってしまいます。
ここぞ、というポイントで力を発揮できればいいのです。

全力で挑むところと、力を抑制していいところ。
経験によって、この違いがわかってきます。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


僕のまわりには完全主義者と申しますか、自分はこうでなくてはならない、と
思い込んでいる人がいます。完全主義を否定するつもりはありませんが、ほど
ほど主義の僕としては、そんなに頑張ったら疲れるのに・・・、と思います。

僕が中学生の頃は、テストで80点取れば優秀な部類でした。平均で85点あ
れば、高望みしなければ志望校に合格できる点数です。90点あれば、どこで
も好きな学校に進学することができました。

民主主義の原則からいけば、過半数を取れば意見が通りますから、51%あれ
ばいいわけです。政治に詳しいわけではありませんが、支持率が50%を超え
れば、時勢に乗った政党という評価を受けます。

野球でたとえると、3割打てば一流のバッターです。7回失敗しても、3回ヒ
ットを打てば優秀な打者です。野球はヒットだけではなくフォアボールでも出
塁できますから、出塁率は打率よりも上回ります。それでも出塁率が4割を超
すことは困難です。

このように評価の対象を変えると、優秀と呼ばれる基準が変わります。客観的
に見ると、誰も人に対して100%を望んでいるわけではありません。すこし
でも今より良くなれば、と考えているだけではないでしょうか。

人間は完全ではありません。
足りない何かがあるから、人間は成長できるのです。

客観的に満足の基準を眺めれば、80点あれば、いいのではないでしょうか。
足りない20点に注目するよりも、達成できた80点を評価すればいいのです。

自分は完璧でなければいけない、という思い込みも悪いことではありませんが、
客観的に自分を見る習慣をつけると、足りないところも許せるのではないでし
ょうか。

人間は失敗する生き物です。
失敗から学べる生き物でもあります。
失敗するから、人間らしい、のではないでしょうか。

人間らしく、生きたいものですね。


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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

30歳を越してから勉強して、税理士の資格をとった、という友人がいます。
50歳を越してからフランス語の勉強を始めた、という人もいます。

二人に共通するのは、目的を持って挑んだ事です。目的が見つかれば、始める
のに遅すぎる、ということはありません。人間というものは、何歳になっても
目的を見つけることができる、と僕は思います。

何かを見失うと、ちがう何かが見えてくることがあります。
今さら・・・などと思わないことです。

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