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    週刊「よりよい生き方」     NO.305      07.05.13
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○ ことばのチカラ ○


戻ることのできない道なら・・・、前に進むしかないでしょ。


思い出という宝物は大切です。
それがあるから、人はさまざまな困難を乗り越えていけます。

でも、宝物だけで生きていくには、現実は厳しすぎます。
昨日よりも今日、今日よりも明日を、よりよいものにすることで、宝物は輝き
を増すのではないでしょうか。

せっかくの宝物を無くさないためにも、前に向かって歩きたいものです。
戻れない道を、しっかりと歩いていきたいものです。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


ふだんはテレビを見ないのですが、たまたまちらっと見たドラマで、懐かしい
曲が流れていました。森田公一とトップギャランの『青春時代』という曲です。


 
 青春時代が夢なんて あとからほのぼの思うもの
 青春時代の真ん中は 道に迷っているばかり   
                     『青春時代』 作詞 阿久 悠



僕が中学生の頃流行っていた曲で、レコードを買った記憶もあります。当時は
「青春時代は高校生のあたりかな・・・」などと、僕は漠然と考えていました。

この頃は学園ドラマ全盛の時代で、青春=高校生、という感覚がありました。
ですから青春という時期も、もう少し先、というとらえ方をしていました。

以前にも書きましたが、僕は高校入試に失敗したため、1年半ほど、真っ暗な
時代を過ごしました。おかげで自分の思い描いていた青春というものを実感す
ることのないまま、日々を過ごしました。

なくした何かを取り返そうと、大学生の頃は、できるだけ多くの人と接するよ
うにしました。おかげで楽しいこともたくさんありました。

僕は大学生の頃、本屋でアルバイトをしていました。それまで僕には「何かを
やり遂げた」という経験が無く、すべてが中途半端でしたから、そのバイトは
できるだけ長くやろうと考えていました。

結局、入学と同時に始めたバイトは卒業するまで続けることになりました。大
きな本屋さんでしたから、店頭・仕入れ・外商と人も多く、多くの人に接した
ことは、とても大きな宝物です。その中の数人の方とは、今でも賀状の交換を
しています。

バイトをやめる時つくづく感じたのは、「すべての日々は、今日のためにあっ
たんだ」ということです。時間はそれぞれのパーツに分かれているのではなく、
つながっています。大学生の頃は楽しかったわけですが、不遇な高校時代があ
ったからこそ、自分なりに輝いていられたように思います。

あれから多くの時間を過ごしました。楽しいことやうれしいことをいくつも経
験しました。それよりもいささか多くの辛いことや苦しいことも経験しました。

孔子は「四十にして惑わず」と言いましたが、僕は40を過ぎても、いっぱい
迷っています。でもつくづく思うことは、迷ったり悩んだりしながら、人は成
長していける、ということです。

迷いや悩みの中から、なんらかの答えを導き出せば、それが大きな財産になり
ます。苦しみや悲しみで終わらせなければ、すべてが輝きに結びつくのです。

青春とは「青い春」と書きます。熟す前の果実のように、「これから」という
時間が青春なのではないでしょうか。

年齢には関係なく、前に向かっている限り、人間として輝いていられます。
情熱を持っている限り、何歳になっても青春時代のまっただ中なのです。

青春とは、生きる姿勢を表す言葉です。


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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

引用が多くなるので避けましたが、サムエル・ウルマンの『青春の詩』もいい
です。「サムエルウルマン」で検索すると、この詩が紹介されています。
興味のある方はご覧いただければ、と思います。

最近Googleは予測変換をしてくれますので、便利になりましたね。

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