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    週刊「よりよい生き方」     NO.339      08.01.13
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○ ことばのチカラ ○


いつか、この経験が報われるのです。

部分的にとらえれば悲しみや痛みであっても、全体として考えると、すべての
経験が自分の宝物になるのです。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


人の心の中には、善もあれば悪もあります。喜びや楽しさが善の部分を拡大し、
怒りや憎しみが悪の部分を拡大します。そしてもうひとつ、善でもなければ悪
でもない中立の領域があります。

善にも悪にも偏らない中立の領域は、人間本来のおだやかで平和な心の状態で
す。心に占める割合は、中立の領域が善悪よりも大きいように思います。

善と悪とのバランスを保つのも中立の領域です。この領域が小さくなればバラ
ンスの悪い思考形態におちいります。中立の領域がしっかりしていれば、善悪
のどちらかに傾いても、すぐ元通りになれますが、この領域が小さいと偏った
考え方に走ります。

不平不満や悪口の多い人は、中立の領域が小さくなっています。中立の領域が
小さいと、善いことをしてもすぐに見返りを期待します。これではせっかくの
善も、いずれ悪に変わります。

自分とは違う考え方を受け入れるのも中立の心です。
落ち込んだ心を癒したり、怒りを抑えるのも中立の心です。
中立の心があるから、人はさまざまな経験を学習に変えていけるのです。

中立の領域だけでは、前には進めませんから、善も悪も必要です。善の心がプ
ラスに向かわせますが、悪の心であっても、マイナスを通り抜けてプラスに変
化する要素を持っています。

人が生きていくためには、プラスだけではなく、マイナスの心も必要です。
心の中に悪やマイナスがあるからといって、自分を責める必要などありません。
マイナスがあっても、中立の領域がしっかりしていれば、いつでも心のバラン
スを保てるのです。プラス思考は大切ですが、それ以上にバランスのとれた心
が大事です。

善悪だけでなく、勝ち組や負け組など、二つの原理でとらえようとする二元論
がもてはやされる現代ですが、どちらにも偏らない中立の領域をしっかり保つ
ことが、自分らしく生きていくコツではないでしょうか。

自分らしさとは、本来の心を取り戻すことではなかろうかと思います。


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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

古来より「中道」「中庸」と、偏りを嫌う思想があります。
「ほどほど」という言葉もありますが、見方や考え方を含めて、何事もバラン
スが大切だと思います。

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