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週刊「よりよい生き方」 NO.373 08.10.05
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○ ことばのチカラ ○
ピンチはチャンス。
不幸の中に、幸福の種がある。
苦しみの中にこそ、喜びの元がある。
行き詰まったり、悩んだ時こそ、反対側を考えたいものですね。
視界を広げれば、活路は見つかるのです。
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こんにちは、発行者の礒ひろしです。
「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。
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○心のままに○
「動中静 静中動」
『菜根譚』の中で、僕が一番気に入っている言葉です。
動とは忙しい時や熱中している時ですが、こういう時こそ心中を穏やかにして
いたいものです。忙しさに気をとられると、大事なことを忘れて、大きな失敗
をします。勢いがあって順調な時こそ、つまらないミスをするものです。
静とは暇な時やゆとりのある時ですが、こういう時は何かが起こっても慌てな
いために、心の準備や段取りを考えたいものです。
人間は環境の動物とも言われるように、まわりに流されやすい性質を持ってい
ます。忙しさの中で、自分を見失うことがあります。することもなく一人でじ
っとしていれば、よからぬことを考えることもあります。
しかし心には、外側の動静とは関係なく、一定の状態を保つ機能があります。
座禅などを通して、こういう心を養う人もいます。日常禅といいますか、仕事
などを通して流されない心を養うこともできます。
外側で起きる現象に惑わされることなく、いつでも平常心でいられれば、自分
らしさを発揮できます。自分らしさを発揮できれば、結果の善し悪しにかかわ
らず後悔することはありません。
時に自分を見失うことがあっても、心はいつでも自分の中にあります。自分の
中にあるわけですから、いつでも自分を取り戻すことは可能です。見失ったこ
とに気づいた時こそ、自分を取り戻すチャンスです。
心の力は偉大です。忙しい時にゆとりを持ったり、苦しい時にその状態を楽し
むことができます。つらさを喜びに変えることもできれば、悔しさをやさしさ
に変えることもできます。外側が厳しい状況でも、夢を持ち続けることも可能
です。
「動中静、静中動」を心がければ、何物にも束縛されず、どのような事態にも
自由自在に対応できるのです。
体の自由を奪うことはできても、心の自由を奪うことは、誰にもできません。
まわりの状況に関わらず、自分の心のあり方は、自分で決められるのです。
ギスギスした世の中であっても、おだやかな心を持っていたいものですね。
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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>
心には強さもありますが、弱さもあります。強さだけ認めて、弱さを認めなけ
れば、心は不自由な状態です。心の自由のためにも、自分の心の弱さも認たい
ものですね。
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<発行者> 礒 ひろし (いそ ひろし)
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