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　　　　週刊「よりよい生き方」　　　　 NO.413 　　 　 09.08.02
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○　ひとこと　ふたこと　○


幸福と不幸は背中合わせです。
良いことと悪いことも、背中合わせの関係です。

ほんの少し見方を変えるだけで、苦しさが喜びに変わるのです。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


トラブルは多くの場合、予測できないものです。予見困難なことであればある
ほど、危機に直面した時、人は平静さを失います。

明日が見えないと不安になります。いつまでも悪い状態が続くと思えば、心は
滅入ります。不安や絶望を抱えながら過ごす日々は、とても辛いものです。

ある人は思考停止のまま、ただ時間の過ぎるのを待つことでしょう。
ある人は、精神的なダメージを受けて、坂道を転がっていくかもしれません。
またある人は、「ピンチはチャンス」とばかりに、よりよい未来を切り開く転
機にします。

ジタバタしないで、じっと嵐が去るのを待つことが、結果的に良かった、とい
うこともあるでしょう。いったんは落ちるところまで落ちたけれど、どん底か
ら這い上がって、より大きく人間的に成長する人もいます。

その場はプラス思考で切り抜けても、何も学ぶこともなく、より大きな問題に
直面することもあります。ある意味において、身のほど知らずのプラス思考ほ
ど、危ういものはありません。

ですから一概に、危機に直面した時はプラス思考で、という論理がすべてでは
ありません。問題に直面した時、心の持ち方しだいで形勢は変わりますが、そ
の一点でとらえるのではなく、全体として考えてみることも大切です。

答えは、ひとつだけではありません。そしてどんな難問も、いつかはその状態
が終わります。トラブルが起きて、対処を間違えたとしても、挽回するチャン
スはやってきます。

「終わらない夜はない」と言われるように、いかなる困難も、いつかは終わる
のです。良いことに終わりがあるように、悪いことにも終わりがあります。暗
闇から抜け出すコツは、終わりがあることを知ることです。

自分を見失うと、ものごとに終わりがあることを忘れます。トラブルに直面し
た時、自分を見失うから苦しいのではないでしょうか。トラブルが起きた時は、
自分を取り戻すチャンスなのです。

トラブルがあっても、自分を見失わないことが大切です。
トラブルは、自分を再発見する好機なのです。


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ご購読ありがとうございました。
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＜あとがき＞

いろんな経験を重ねながら、人は、自分を少しずつ知っていくように思います。
幸せな人は、すべての経験を、肯定的に見られる人なのではなかろうかと思い
ます。

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