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　　　　週刊「よりよい生き方」　　　　 NO.441 　　 　 10.02.14
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○　ひとこと　ふたこと　○


その時の輝きが、何年か経ってから、わかることがあります。
後悔しないために、今を大切にしたいものです。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


人は、出会いと別れを繰り返しながら生きています。時には、人生を根底から
変えるような、すばらしい出会いがあります。出会いを大切にしたいですね。

人間は、「人の間（あいだ）」と書きます。人と人との間に、愛もあれば憎し
みもあります。人と人の間には、太陽もあれば北風もあります。それでも人間
は、さまざまな交流を通して何かを学びます。

人間は、出会いを通して成長します。「我以外皆、我が師なり」と言われるよ
うに、自分のまわりの人は、学ばせていただける何かを持っています。

好きな人や尊敬する人からは、多くのことを学べます。子供が親のまねをする
ように、尊敬する人のまねをしながら成長することができます。好きな人の言
うことは、無条件に受け入れることもできます。

好きな人ばかりであればいいのですが、時には、苦手な人とも過ごさなければ
なりません。しかし苦手な人は、距離の置き方を変えることによって、苦痛を
減らすことができます。

苦手な人を反面教師としてとらえれば、格好の教材になり、苦手意識も変わり
ます。怒りや憎しみに任せて人を判断するよりも、「こんなことはやめよう」
とか、「こんなことを言ってはいけない」など、学べる要素を探す方が、自分
のために役立ちます。むしろ苦手な人の方が、より多くのことを学べるのかも
しれません。

人は、人との関係に悩むこともあれば、人とのふれあいで救われることもあり
ます。好きだった人を嫌いになることもあれば、嫌っていた人の良さがわかっ
て、見直すこともあります。

心が多様性を持つように、人間関係も多様性を持っています。学ぼうとする気
持ちがあれば、嫌いな人が減るのではないでしょうか。

一生の間に仲良くなれる人の数は、それほど多くはありません。失ってから、
その人の大きさに気づくよりも、そばにいる間に、その人の良さに気づきたい
ものです。そばにいる間に、多くのことを学びたいものですね。



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卒業シーズンが近づき、別れと出会いの季節になりました。

僕の身近にも、転居されるために会えなくなる人がいます。よくランチを食べ
に行く店の、親しい店員さんが、今週の金曜日にお店を辞められるとのこと。

「知らないうちに辞めていた」という人がほとんどですから、教えていただい
て、なんだかうれしくなりました。同時に、淋しい気持ちにもなりました。

とても素直な人で、冗談を言いながら、その人をからかう（イジメではありま
せん）のも、お店に行く楽しみのひとつでした。こういう人には幸せになって
もらいたいな、と思う人でした。

遠く離れても、僕はその人のことを忘れないと思います。素直さとやさしさと
笑顔を学ばせていただいたことに、感謝しています。


僕の思い出の中には、たくさんの人の笑顔があります。そういう人の多くは、
もう会うこともないでしょう。それでも、そういう人たちの幸せを、僕は願っ
ています。

そして、そういう人たちの中には、僕の幸せを願ってくださる人もいる、と思
います。


あなたにも、そういう思い出の人がいらっしゃると思います。
その人たちの中には、あなたの幸せを願う人が、きっといるはずです。


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ご購読ありがとうございました。
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＜あとがき＞

以前友人が、「心は、時空を超える」と、哲学めいたことを言いました。この
季節になると、その意味が、しみじみとわかるような気がします。
人と人は、遠く離れても、心がつながっていることがある、と僕は思います。

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