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　　　　週刊「よりよい生き方」　　　　 NO.456 　　 　 10.06.06
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○　ひとこと　ふたこと　○


人の心は伸縮自在です。
心が小さくなれば、目の前の壁が大きく見えます。
心を大きくすれば、壁の向う側が見えるのです。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


大河ドラマの影響もあって、坂本龍馬に関する書籍がたくさん出ています。僕
も今年、図書館で龍馬に関する本を５冊借りました。以前から龍馬に関する本
は何冊か読んでいましたから、もっぱら復習といったイメージです。

最近発刊された本を読みながら、僕なりに坂本龍馬を一言で表現するならば、
「大欲に生きた人」ではなかろうかと思います。

人間の欲を３つに分けるとすれば、小欲・中欲・大欲となります。小欲は小さ
な欲のことで、自分のための欲望です。自分さえ良ければいいとか、自分のこ
としか考えていないタイプです。

中欲とは、小欲と大欲の中間です。自分のことも考えますが、家族とか仲間と
いった、まわりの人のことも考えるタイプです。自分の利害よりも、まわりの
人を優先するのも、このタイプです。

大欲は、社会とか国家、地球といったレベルまで視野を広げて、ものごとを考
えるタイプです。大欲を持つ人は、目標や理想などのスケールも大きいですか
ら、少々の失敗は何とも思いません。転んでもただでは起きないタイプです。

大欲を持つ人は、障害や挫折が大きいほど、燃えるタイプです。目の前に壁が
あれば、ぶち壊してでも前に進みます。強さだけではなく、やさしさも持って
いますから、人を大切にします。

小欲の人も大切な人を守りますが、どこかに打算が働きます。大欲の人は、見
返りなど期待しません。むしろ人に喜んでもらうことを、自分のエネルギーに
します。たとえ相手から感謝されなくても、たとえ裏切られても、自らの行為
に納得できれば、それでいいと考えます。

大欲の人は、自分を信じています。
大欲の人は、人の悪口を言いません。
大欲の人は、弱音を吐きません。
大欲の人は、どんなことからでも学びます。


坂本龍馬を思い浮かべながら大欲について書きましたが、誰もが大欲を持つこ
とは可能です。人の心は、自分の意志で大きくすることができます。心の視界
を大きくすれば、目の前の不幸が小さく見えるのです。

人間の欲望には際限がありません。しかし、欲望をコントロールすることはで
きます。欲をなくすことができないのであれば、大欲を持ってみるのも、いい
のではないでしょうか。


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ご購読ありがとうございました。
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＜あとがき＞

龍馬本を読みながら、気づいたことがありました。「ああこれも知っている」
と思いながら読むと、学ぶことは少なくなります。知っていても「なるほど、
なるほど」と思って読めば、学びが深くなります。

坂本龍馬は、たとえ知っていても、知らない振りをしていたのでは、と思いま
した。見習いたいところです。

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