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    週刊「よりよい生き方」     NO.467      10.08.22
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○ ひとこと ふたこと ○


言い争いになって、相手を論破すれば、相手の恨みを買います。
論争に負ければ、相手を嫌悪することもあります。

言い争いをしないことが、敵を作らない近道です。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


昨年9月、地デジにしてから、以前よりもテレビを見ます。それでも週に10
時間以上見ることはありません。どちらかといえば、テレビを見ない日の方が
多いです。

僕は野球が好きなので時々ナイターを見ますが、午後8時から9時までといっ
た具合に、時間を調節しながら見ています。先日、中日・巨人戦を見ていた際、
興味深い話がありましたのでご紹介します。

中日の和田選手は現在セ・リーグの首位打者です。よく打つ選手だけに、投手
の厳しい攻めがあっても不思議ではないのですが、現在デットボール(死球)
がゼロです。

中継のアナウンサーが「これだけ打つんですから、デットボールがあっても不
思議ではないんですが・・・」という問いかけに対して、解説の立浪氏が興味
深いことを言いました。

「和田選手は、やさしいんですよ。和田選手を悪く言う声を聞いたことがない
くらい、いい人です。そういう人には、やっぱりぶつけられませんよね」との
こと。それに呼応してゲストが「人間性、なんですよね〜」と言いました。

言葉の細部は違いますが、いい話だな〜と思いました。プロ野球の投手のコン
トロールであれば、打者にぶつけることくらい容易いと思います。それでもぶ
つけないのですから、なるほど、と頷けました。

たぶん和田選手は、誰かと論議はしても、言い争いにはならないと思います。
人に対する思いやりから、自制心が働くのでしょう。たとえば体のどこかが痛
くても、「痛い」とは言わない人柄からも、自制心の強さが想像できます。

そして和田選手は、敵を作らない人間性を持っているように思います。
「敵を作らないこと」は、とても大切です。すべての人と仲良くなることは不
可能です。育った環境も違えば、考え方も違う人間同士ですから、意見の相違
は当然あります。

それでも言い争いをしなければ、相手の恨みを買うことはありません。
孫子の『兵法』にもある通り、「戦わずして勝つ」ことが最上の駆け引きです。
どちらが論破しても、言い争いをした時点で、お互いに負けているのです。

相手を尊重する姿勢と自制心が働けば、敵を作ることはありません。
自制心は、自分への信頼感から生まれます。

自分を信じるから、自分自身に勝てるのです。
自分自身に負けないから、人に対してやさしくなれるのです。

敵を作らない生き方をしたいですね。


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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

テレビを見ながら、敵を作らない生き方について考えさせられました。ナイ
ター中継が、自分にとっては、いい教養番組になりました。

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