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　　　週刊「よりよい生き方」　　　　 NO.480 　　 　 10.11.21
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○　ひとこと　ふたこと　○


「誰かの役に立ちたい」という欲望は大欲です。
大欲は、自分もまわりも幸せにするのです。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


人間には、さまざまな欲望があります。「自分のために」という小欲もあれば、
「世のため、人のため」という大欲もあります。

２種類の欲望は、特定の人が持つものではなく、誰もが持っているものです。
環境や心境によって、どちらの欲望が大きくなるかの違いはあっても、もとも
と誰もが持っています。

３歳の子供でも、お母さんの手伝いをしようとします。うまくいけば喜びます
し、うまくいかなくても、興味があれば再度チャレンジします。ちいさな子供
でも、誰かを喜ばせようとする大欲を持っています。

大きな失敗をして、失意のどん底にいる時は、大欲を持つことは困難です。そ
れでも立ち直りのきっかけは、誰かの役に立ちたいという欲望を持ったときに
訪れます。

小欲は、とどまることを知らず、どんどん大きくなります。ちいさなうちは人
に迷惑をかけませんが、大きくなると誰かを傷つけます。傷つけたことに気づ
くうちはいいのですが、大きくなりすぎると感覚が麻痺して、まわりが見えな
くなります。

小欲は、苦しみを招きます。小欲そのものに苦しみはありませんが、執着しや
すいために苦しくなるのです。小さな欲望にしがみつくうちに、大切なものを
見落としたり、なくしたりします。気がついた時には手遅れ、という事態にな
らないためにも、小欲をコントロールすることが大切です。

小欲を自制するコツは、自分を含めたすべてを肯定することです。肯定するこ
とによって、不満が小さくなります。不満が減れば、欲望をそれ以上大きくす
る必要もなくなります。

小欲を持つことが悪いのではありません。自分を大切にする、という観点に立
てば、小欲は大事です。小欲にとらわれるのではなく、まわりを見渡すゆとり
を持てばいいのです。

自分ひとりで喜ぶよりも、人と喜びを分かち合う方が、気持ちいいものです。
小欲よりも大欲の方が、達成した時の喜びは大きなものです。

社会のためと肩肘を張らなくても、自分のまわりを明るくすればいいのです。
大欲とは、まず身近なところから始めていくものではないでしょうか。


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ご購読ありがとうございました。
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＜あとがき＞

「大欲は喜びを招き、小欲は苦しみを招く」

メルマガを書きながら、ふと出てきた言葉です。

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