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週刊「よりよい生き方」 NO.488 11.01.16
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○ ひとこと ふたこと ○
悩むことは、悪いことではありません。
しかし、いつまでも悩んでいればいい、というわけでもありません。
気持ちはいつでも、自分の意志で切り替えられるのです。
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こんにちは、発行者の礒ひろしです。
「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。
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○心のままに○
悩んだことのない人間はいません。悩むから、人間は成長するのです。誰もが、
なんらかの悩みを経験しながら生きています。
小学生の頃は、「大人になれば宿題も試験もないからいいな〜」と、うらやま
しく思いました。大人になってから小学生を見れば、「無邪気でいいな〜」と
思ったりしますが、やはり小学生には小学生なりの悩みがあります。
大人になるにつれて、悩みの種類は変わりますが、誰もがそれぞれの悩みを抱
えながら生きています。若者には若者の、老人には老人の悩みがあります。
はたから見れば幸せに見える人にも、それなりの悩みがあります。お金をたく
さん持っている人には、お金を失う恐怖があります。中には、自分のお金がな
くなったらどうしようか、と悩む人もいます。
幸せの絶頂にいれば、その幸せが無くなることへの不安を抱える人がいます。
幸せすぎて、ほんとうにいいのだろうかと悩む人もいます。
恋をすれば恋の悩みがあり、子どもができれば子に対する悩みが生まれます。
さまざまな状況から苦しみが生まれて、それを考え込むことによって悩みにな
ります。悩みとは、人それぞれが持つ、固有の心の痛みではないでしょうか。
他の人からすれば、「どうでもいいことで、どうしてそんなに悩むの」と、声
をかけたくなることもあるでしょう。悪い状況が終わり振り返った時に、「ど
うして、あんなことで悩んだんだろう」と、笑いたくなることもあります。
ものごとに対して、真剣になるから悩みが生まれます。
悩むことは真剣な証拠です。
中途半端であれば、悩みも生まれないのです。
本気だからこそ、人は悩むのです。
悩むことは、人間として当然のことですから、自分を責める必要はありません。
しかし悩みも深刻になると、自分を責める気持ちが芽生えます。悩んだ状態か
ら、なかなか立ち直れなければ、自分を責めたくもなるでしょう。自分で自分
を責めれば、心はいっそう苦しくなります。
大切なことは、真剣になることと深刻になることは違う、という認識を持つこ
とです。真剣になることは、人間としての成長につながりますが、深刻になれ
ば、成長も止まります。深刻になれば、病気になることもあるでしょう。
真剣になることは必要です。
しかし、深刻になる必要などないのです。
真剣さと深刻さを、混同しないようにしたいものですね。
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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>
昔、「み〜んな悩んで大きくなった」というコマーシャルがありました。どう
いう製品のCMかは覚えていませんが、このフレーズは今でも覚えています。
誰もがなんらかの悩みを抱えているんだ、と気づくだけでも、心が軽くなるの
ではないでしょうか。
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