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     週刊「よりよい生き方」     NO.569      12.11.18
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○ ことばのちから ○


すべての経験は、今の自分を作るためにあったのです。

良いことも悪いことも、自分が成長するための試練ではないでしょうか。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○先賢のことば○

「塞翁が馬(さいおうがうま)」


[淮南子]塞翁の馬が逃げたが、北方の駿馬を率いて戻って来た。喜んでその
馬に乗った息子は落馬して足を折ったが、ために戦士とならず命長らえたとい
う故事。人生は吉凶・禍福が予測できないことのたとえ。(広辞苑より)


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○心のままに○


その場は不幸だと思っても、状況の変化などで評価は変わります。良いと思っ
たことも、心に油断が生じて、チャンスを取り逃がすこともあります。

野球のたとえですが、「ノーアウト満塁では、点が入らない」と、言われます。
ノーアウト満塁ですから、攻撃側には点を取る絶好のチャンスです。投手をは
じめ守備側には、大きなピンチです。

こういう場合、チャンスである打者には余分な力が入って、普段なら打てる
ボールを打ち損じます。また、「なんとかここで打たなくては」と、余計なプ
レッシャーもかかるようです。反対に投手は、開き直るおかげで、すばらしい
ボールを投げます。

一人目がアウトになっても、まだ二人いるからなんとかなる、と思うのですが、
そこがうまくいきません。二人目よりも三人目の方が責任感も強くなります。
こうなると、どちらのチャンスだったのかも、わからなくなります。


すいすいと完封ペース(相手を0点に抑えること)で好投していた投手が、終
盤に逆転ホームランを打たれて敗戦投手になることがあります。ホームランを
打たれる直前、投手は「ヒーローインタビューで何を話そうか」と、考えてい
た、というエピソードもあります。

「好事魔多し」のごとく、良いことには雑念や邪魔が入るものです。チャンス
であればあるほど、ここで失敗したら、と余計なことを考えてしまいます。

客観的に見れば、平常心を保てた方が勝ち、となります。しかし当事者にとっ
ては、そういうわけにもいきません。なにかの渦中にあれば、冷静さを取り戻
すのも一苦労です。冷静になろうとするほど、余計な力が入ることもあります。

そういう場合、一呼吸置くことです。一度深呼吸をすれば、冷静になれます。
チャンスの時もピンチの時も、たいてい呼吸は浅くなります。
深い呼吸をすれば、肩の力も抜けて、平常心を取り戻せるのです。

呼吸を整えるだけでも、状況が変わります。
動揺したら、深呼吸をしたいものです。

体と心は、つながっています。
呼吸を整えれば、心も整うのです。


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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

状況は同じでも、考え方を変えるだけで、ピンチがチャンスに変わります。

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