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　　　　週刊「よりよい生き方」　　　　 NO.633 　　 　 14.03.02
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○　ことばのちから　○


自分の苦しみと、誰かの苦しみを、比べることはできません。

比べようとするところから、差別や偏見が生まれるのではないでしょうか。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


人間の欲求には、さまざまなものがあります。

生きること、健康でいること、生活に困らない・・・など、人それぞれの欲求
があります。財産であったり、人から認められたい欲求もあります。

欲求が人間を成長させます。欲があるから、昨日よりも今日、今日より明日を、
良くしたいと思います。良くなりたい気持ちが、さまざまな困難をはねのける
力になります。

欲の根源には、苦しみがあるのかもしれません。苦しみがあるから、そこから
逃れたり、それを克服しようとします。

人間は、何かを達成すると、さらに高いものを求めます。人間の欲には際限が
ありません。欲望のままに生きられればいいのですが、社会がそれを許さない
こともあります。

欲望と現実の間には、さまざまなギャップがあります。ちいさな溝もあれば大
きな溝もあります。なかには、埋められない溝もあるでしょう。溝を埋めたい
と思うところから、新たな苦しみや悩みが生まれます。

しかし、欲があるから人間なのです。
欲があるから人間らしいのです。

欲を整理することは可能です。必要な欲と必要ではない欲に分けるのもいいで
しょう。欲求に苦しまないコツは、欲を減らすことです。ゼロにすることはで
きなくても、減らすことはできます。

欲を整理して減らすうちに、自分が本当に欲しかったものが、見えてくること
もあります。いろいろな欲とつきあいながら、生きていけばいいのです。
欲望が悪いのではなく、欲望に執着することが良くないのです。


欲求の中には、「世のため・人のため」という、大きな欲もあるのです。


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ご購読ありがとうございました。
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＜あとがき＞

欲の反対語は、感謝なのかもしれないと思います。欲望と感謝のバランスを保
ちながら、生きていけたらと思います。

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