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    週刊「よりよい生き方」     NO.696      15.05.31
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○ ことばのちから ○


もしも今日が、人生最後の一日だったら、自分は何をするだろうか。


よい死に方を考えることは、よい生き方を考えることにつながります。
今日が最後かもしれないと思って、日々を大切に過ごしたいものです。

このように考えることで、後悔の少ない生き方ができるのではないでしょうか。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


先日テレビで、パワハラによって自殺した人の再現映像を見ました。上司から
のたび重なる叱責を受けて、うつ病になったのが死亡の原因でした。

些細なミスを上司から叱責され、それを意識するあまり、またミスを繰り返す、
悪循環が続いたようです。その人は、まじめな人で、すべての責任は自分にあ
ると考え、上司に叱られるのは、自分のせいだと思い込まれたようです。

自責の念にかられて日々を過ごすのは、とてもつらいことです。人から否定の
言葉が続けば、自分を否定したくなるのもわかります。自信をなくすことで、
焦りからミスが重なるのもうなずけます。

異変に気づき理由を知った奥様から、「会社を辞めたら」と、言われました。
しかし「会社を辞めることはできない」と、奥様の助言を聞き入れませんでし
た。最終的に、会社を辞める前に、人生をやめてしまわれたのです。

第三者からすれば、会社を辞めればいいのに、と思うことでしょう。しかし苦
しみの渦中にいると、冷静な判断もできません。自分を客観的に見る、心の余
裕もなくなったのでしょう。いろいろ理由はあるでしょうが、自殺は、とても
悲しいことです。

その人は遺書に、上司から言われた言葉を、具体的に記してありました。奥様
の努力で、その人の無念は晴らされましたが、失われた命は戻りません。

パワハラ上司が、その後どうなったのか、わかりません。映像からうかがい知
る範囲では、パワハラ上司も、彼の上司から、いろいろプレッシャーをかけら
れていたようです。まさに負の連鎖だったと思います。

しかし、それで人の命が失われていいとは言えません。行動を注意することと、
人格を否定することは、明らかに違います。人格を否定する権利は、誰も持っ
ていません。


苦しみの中にいると、視野が狭くなります。違う視点から見る想像力も、働き
にくくなります。そういう時は、呼吸も浅くなります。

深呼吸には、呼吸と心を整える効果があります。
つらい時こそ、深呼吸をして、立ち止まりたいものです。

逃げることや引き返すことも、勇気のある証拠です。
心を整えて、失いかけた勇気を取り戻したいものです。


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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

人間は、間違えます。しかし、やり方を変えることもできます。失敗から学ぶ
こともできます。人間は、いろいろな可能性を持っているのです。

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