変わること                   もどる   


変化を楽しむ (今年の本から)            (01.09.24) 


「ザ・ゴール」           エリヤフ・ゴールドラット   ダイヤモンド社
「チーズはどこへ消えた?」   スペンサー・ジョンソン   扶桑社

いずれも今年話題になった本であります。

共通点としては、変化への対応について書かれた本なのですが、こうした本が売
れるには閉塞の時代背景を抜きにしては語れないでしょう。経済が停滞し、さまざ
まな社会問題に対して、危機意識の高まる中だからこそ、こうした「自己啓発書」
が売れるのだろうと思います。

J.F.ケネディの有名な言葉に、
「国家があなたに何をしてくれるのかではなく、
 あなたが国家に対して何ができるのかを考えてほしい」

という趣旨の演説がありました。

つまり、どれだけ文明が発達しようとも、最後は人間であり、自分であります
人間はすばらしい生き物だという前提に立ってこの二つの物語についての感想を
つづりたいと思います。(感想といえるほどのものではありませんが…)

「ゴール」はビジネス小説で、物理学を企業経営に活かしています。

「チーズ」は童話のスタイルで、変化への対応力の重要性を訴えています。

どちらにも共通するのは、人間は変われる存在である、ということです。
「チーズ」は読まれた方(買われた方)が多いと思いますので、「ゴール」からポイント
と感じた言葉を紹介します。

「何を変える」「何に変わる」「どうやって変える」

この3つの言葉をご紹介すれば、それ以外の説明は色あせるでしょう…

と……、いうことで、よりよく変わっていきたいものです。
心の声を信じて、自分にできることを実践したいですね。


変わるもの・変わらないもの           (01.09.30)  


週刊「よりよい生き方」のテーマを一言で表現するなら、
「自分を見つめなおし、よい方向へ変える」と、いったあたりだろう。
ただこれだけでは継続が困難なため、これ以外のテーマも扱いますが…

特にここ数回は「変わること」をテーマにエッセイを書きました。
実際、変化について3通りの区分けができると思います。

(1) 変わるもの       (改善可能なもの)
(2) 変わらないもの     (変えることができなもの)
(3) 変えてはいけないもの (このままでいいもの)

つまり、すべてを変える必要はなく、メルマガにおいては(1)を論じているわけ
であります。(自分の長所をさらに伸ばす)

自分自身を分析する際に、この3通りの区分けをされるとわかりやすいのでは
なかろうかと思います。
できれば紙にそれぞれの項目を書き出すとよいでしょう。
時として、(1)を変えることで(3)の良さを犠牲にすることがあるかも知れません。

しかし人生は長く、たとえ現状では納得のいかない変化であっても、何年かして
振り返る時に「ああ、あの時変えておいてよかったな!」と、感じることもあります。
人間万事塞翁が馬のように、人生の幸・不幸は予測がつかないものです。

どうか目先にとらわれることなく、長いスパンで人生を考えてみてください。
たとえ今、不遇の中にあろうとも、いつまでもそれが続くわけではありません。

少しずつ変えられるところを変化させ、それを積み重ねることで本当の自分らしさを
実現できるでしょう。それが本当の幸せであり、人生を楽しむことです。

変わるもの・変わらないもの…
大切なことは、今の自分がどの位置にいるのかを正しく認識することです。
すべては、今ここからはじまるものです。
自分を知るということは、今ここにいる自分を知ることです。


次週のメルマガに掲載してもいいかなとは思いつつ、こちらに書かせていただきました。


ミスタープロ野球               (01.10.07)         


プロ野球巨人軍の長嶋監督が勇退されました。
「多くの感動をありがとうございました」の心境です。
私は巨人ファンではありませんが、長嶋さんが大好きです。

長嶋さんは「ミスタープロ野球」として、絶大なる人気を得ていました。
ひとつの時代が終わった寂しさを感じたのは、私だけではないでしょう。
長嶋さんにはいろいろなエピソードがありましたが、人間としてとてもすば
らしい方であると思います。そのエピソードを少し紹介します。

・「野球は人生そのもの」(いつも色紙にかかれた言葉)

仕事でも勉強でも、とことんほれ込み、打ち込める人は幸せです。
長嶋さんは野球をこよなく愛していました。
「野球のために僕はいろいろなものを犠牲にしました…」
つまり、ひとつのことをやり遂げるためには、犠牲も必要です。
小欲を捨てて、大欲に生きる人生には、大きな喜びと感動があります。
何をするにしても、今取り組んでいることが「人生そのもの」なのです。
本当にやりたいことが見つかったのなら、人生をかけてみたいものです。

・「丈夫な体を授けてくれた両親にはいつも感謝している」

やはり両親に感謝することは、人間としてあたりまえのことでありながら、
なかなか実感できていないと思います。
たとえ丈夫な体ではなくても、やはりこの世に生を授けてくれた両親には
感謝したいものです。感謝の気持ちはとても大切です。
そして、まわりの人に感謝できるようになると、運が開けます。

・長嶋さんは、人の悪口を言わなかった。

・床屋では、カットの間中鏡に向かって笑顔の練習をしていた。

・自分のスタイルをつねに大切にした。(スタイル=生き方)
また、それを貫くための努力を人一倍した。

・相手チームの選手であっても、良いプレーをすぐにほめた。
(特にホームランを打ったバッターに対して…)

ほんの一部ですが、「人間として」真似てみたいものです。


未来日記             (01.11.04)           


毎年、11月1日に未来日記を書いています。
なぜこの日か?に関しては、書き始めた日だったということです。
あくまでも思いついた日に書けばいいと思います。
題目は、「2001.11.01→2002.11.01の自分へ」としています。

未来日記は、一年後の自分をテーマに、こうなっていたい姿を自由に書きます。
文体は、「〜できた」「〜してうれしかった」というスタイルにしています。
理想とする自分、なりたい自分になりきって書くことがポイントです。
できるだけ具体的に書くことが大切です。
書く際に、「こんなことは不可能だろう」とは、考えないほうがいいと思います。
誰かに見せるわけではありませんから、自分に正直に書くことです。

一寸先もわからないのに、1年後などわかるはずはありません。
書いたことがすべてあたらなくても、自分の進みたい方向性を明確にするには
役立ちます。今年で4回目ですが、今の自分の問題点がはっきりわかりました

一年に一度のことなので、決まった日に書くことと、読み返すことを忘れないように
しています。自分の心の変化がよくわかりますし、成長の指針にもなります。
七夕のように夢を持つ時間、夢を振り返る時間を持つことは心のゆとりになります。

また、チェックシートとして、5大健康に関する数字を書き込んでいます。
5大健康とは、
心の健康・体の健康・家庭の健康・経済(仕事)の健康・社会的な健康
です。
それぞれ今の自分を100として、項目ごとに110とか120という具合に書き込みます。
あくまでも自分の基準で書くことです。1年経ってどれだけ成長したかを判断します。
そして、思うように改善されていない所を、今年の重点課題にしています。

会社経営を社長がするように、人生の経営者は自分自身です。
自分の人生の責任は、自分以外、誰も取ってはくれません。
21世紀は自己管理の時代でもあります。
自分の人生をよくするには、明確なビジョンを描くことが大切です。

あなたなら、どんな未来日記を書かれますか。


  もどる                                            HOME