◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇
    週刊「よりよい生き方」     NO.709      15.08.30
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇
  
○ ことばのちから ○


みじめな思いをするから、人の痛みがわかります。
つらい思いをするから、人にやさしくなれるのです。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

○心のままに○


先日、図書館の本を返すために回り道をしたおかげで、ラジオ体操帰りの小学
生を見かけました。横断歩道の前で、10人くらいの子供が待っていましたの
で、僕は車を止めました。

対向車も止まったので、子供たちは横断歩道を渡りながら、「ありがとうござ
います」と、大きな声でお礼を言いました。それだけのことですが、なんだか
心が和みました。

僕は子供の頃、見知らぬ人から親切にされたことは、心の片隅に残っています。
そういう記憶があるから、子供には親切にしたいと心がけています。ただ見て
いることしかできませんが、見ていることも、大切なことと思います。

空気を読むというのでしょうか、人の視線に対して、子供は敏感です。ある人
が、「10歳くらいまでは、まわりの目がやさしかった」と言いました。やさ
しくされた記憶は、さまざまな困難に打ち勝つ原動力のひとつだと思います。

いやな経験もするでしょうが、良い経験もしているはずです。ささやかなこと
の積み重ねが、人の心を作ります。絶望の中で、温かな記憶がよみがえれば、
踏みとどまることもできるでしょう。苦悩の中でも、良いことを思い出せば、
前に進むこともできます。

親しかった友人や、親切な人を思い出すことも、心を明るくする手段です。
そういう人は、きっとあなたの幸せを願っているものです。
誰かがどこかで、あなたの幸せを願っているのです。

気持ちを切り替えることは、いかなる状況の中でもできます。
絶望は新たな希望のはじまりであり、失意は心を強くするものです。

ほんの少し見方を変えれば、暗闇の中に光を灯すことができるのです。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ご購読ありがとうございました。
----------------------------------------------------------------------
<あとがき>

僕は落ち込んだ時、「これは試練なのかもしれない」と、思いました。試され
ていると思えば、「負けるものか」という気持ちになりました。いきなりプラ
スにはなれなくても、その状況に負けないことは、できると思います。

----------------------------------------------------------------------
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して
発行しています。 http://www.mag2.com/  (マガジンID:0000068952)
----------------------------------------------------------------------
○購読・解除・バックナンバーはこちらまで
         http://park10.wakwak.com/~ikigai/z1300.html
◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
  週刊「よりよい生き方」 毎週日曜日発行
    <ご意見・ご感想> iso87@bb.wakwak.com
    <ホームページ>  http://park10.wakwak.com/~ikigai
    <発行者>     礒 ひろし (いそ ひろし)
◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
Copyright(C) 2015 Hiroshi Iso                       もどる