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　　　　週刊「よりよい生き方」　　　　 NO.746 　　 　 16.05.15
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○　ことばのちから　○


苦しいのは、自分だけではないことを、知りたいものです。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


２月から３月にかけて、自宅の木を何本か切りました。一緒に自治会長をされ
た方が木工職人でしたので、その人にも手伝っていただき、大がかりな作業を
しました。

背より高い木は、この先、手入れが大変ですから、根本から切りました。何日
かに分けて切ったおかげで、ずいぶんすっきりしました。雑草も抜いたので、
しばらくは大丈夫と思っていました。

５月は新緑の季節です。切り残したところから、新しい枝や葉が出てきました。
入りくんだ枝を間引いたものは、今までよりも成長が早くなりました。

間引くことで、光や土の養分を取り入れやすくなります。木も、切られること
で刺激を受けて、新しい芽を出そうとします。今まではゆっくりと成長してい
たものが、見違えるくらいの早さで成長します。植物が持っている、生命力の
強さを実感しました。

人間も木と同じように、くじけるたびに成長力が強くなります。木の枝を切ら
れることは、人間にたとえれば、挫折や失望を経験することです。

人も木も、さまざまな困難を味わうたびに強くなります。
何かを失うと、新たなものが芽生えて、それまで以上に強くなります。

何かをなくしても、そこで終わるわけではありません。
終わりがあることで、はじまりが訪れます。

生きていくことは、つらさや苦しさを味わうことかもしれません。しかし、
そういうものがあるから、人間として成長できるのではないでしょうか。

長い目で見れば、苦しさやつらさも、試練であり良薬です。
目先にとらわれずに、長い目で見たいものですね。


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ご購読ありがとうございました。
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＜あとがき＞

失敗を、「ああいうことがあったおかげで・・・」と、考えられる人が、幸せ
な人なのではないでしょうか。

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