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　　　　週刊「よりよい生き方」　　　　 NO.761 　　 　 16.08.28
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○　ことばのちから　○


木を切ろうとしても、うまく切れないことがあります。

そういう場合、良い道具を持っている人に借りるのもいいでしょう。
親切な人であれば、代わりに切ってくれることもあります。

刃先が悪いのであれば、研いでから切れば、早く終わります。

うまくいかない時は、やり方を変えてみたいものです。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


自分はきちんとしていても、何かの都合でトラブルになることがあります。
人それぞれの立場がありますから、その人には正しい選択でも、違う人には間
違いと判断されることがあります。

自分の意見を曲げない人もいるでしょう。犯人捜しよりも、現実的に、今でき
る最良の選択をしないと、前には進みません。

まじめな人は、トラブルの渦中に立つと、自分の悪いところを探します。そう
ではない人は、ひたすら人のせいにします。まじめな人は、無責任な人に対し
て腹を立てると同時に、自分を責めたくなります。

完璧な人間はいません。過ちは誰にでもありますから、こういうときは冷静に
なりたいものです。問題に接近しすぎると、全体が見えません。全体が見えな
ければ、自己嫌悪に陥ることもあります。

全体を見るためには、数歩さがって、問題との距離を置くことです。すぐ近く
では見えないことも、遠くから見ればわかることもあります。

この場合、「自分は悪くない」と、いったん無責任になってもいいのではない
でしょうか。自分一人で抱え込むよりも、一時的に無責任になって距離を離す
ことで、冷静な見方ができます。

冷静になれば、人それぞれの立場が理解できます。その人には、そうしなけれ
ばならない事情があることもわかります。立場が違えば、正しい選択が違うこ
ともあります。

一時的に無責任になり、全体を見渡すと、自分にできることも見えてきます。
自分の立場で、今できることを見つけたら、それを実践すればいいのです。
自分にできることをすれば、次第にまわりも変わります。

一時的な無責任になることは、客観的な視点を持つことです。
客観的に全体を見ることで、事態は変わります。
閉塞の状況であっても、視点が変われば、解決の糸口が見えてきます。

どんな状況でも、自分を見捨てたくないものです。
どんな状況でも、自分を理解してくれる人はいるのです。


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ご購読ありがとうございました。
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＜あとがき＞

解決できない問題は、自分には降りかからないものです。

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