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    週刊「よりよい生き方」     NO.889      19.03.03
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○ ことばのちから ○


解決できない問題は、自分には降りかかりません。

苦しいときは、試練と解釈すればいいのです。
自分が試されていると思えば、人は前向きになれるのです。


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こんにちは、発行者の礒ひろしです。

「人のため」を理念として、「よりよい生き方」を企画しました。
人間学をベースに学んだことをご紹介しながら、皆様と共に「人間として」
前進できればと願っています。

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○心のままに○


3月は自殺対策強化月間と、先日のニュースで知りました。報道では、全体の
自殺者数は減少しているものの、50歳以上の自殺者は増加傾向とのこと。

自殺の原因には、病気や経済苦、絶望や将来への不安など、さまざまな要因が
あると思います。日々の生活が、いっぱいいっぱいで、これ以上どうしたらい
いのかと、悩むこともあるでしょう。

僕も以前、自殺を考えたことがあります。その時は、誰にも迷惑をかけない死
に方を考えたおかげで実行できませんでした。今では、死ななくて良かったと
思います。死ななかったよりも、死ねなかったのが適切だと思います。

ひとりで抱え込めば、状況は悪くなりがちです。話ができる人がいれば、気持
ちも変わります。自殺の相談はできなくても、誰かと話をすれば、自分の心を
客観視することもできます。

「つらい」と口にすれば、すこしは気持ちも和らぎます。時には、愚痴を言う
のもいいでしょう。自分の弱さをさらけ出すのは勇気がいりますが、口にする
ことで、気持ちが落ち着きます。

僕はスーパーで買い物をした時に、「またお越しください」というレジの方の
ひと言に救われたことがあります。また来てくださいということは、まだ生き
ていてください、ということなんだと思って、泣けてきました。

近くに友人がいなくても、どこかの店に行けば、温かな言葉をかけてもらうこ
とができます。ほんの一言で、命を救われることもあります。誰かの笑顔に救
われることもあるでしょう。

温度差はあっても、人それぞれに悩みを抱えています。
口には出さなくても、誰もが苦しんでいます。

つらいのは自分ひとりではないと気づくだけでも、生きていく力になります。
自分で解決できる問題もあれば、時間が解決してくれる問題もあります。

生きていれば、いいこともあります。
ただ生きているだけでも、人生には価値があるのです。
生き方は違っても、すべての人生に意味があるのです。

「死に方は、生き方を表す」とも言われます。
死に方を考えることは、生き方を考えることもであります。

良い死に方をするために、良い生き方をしたいものですね。


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ご購読ありがとうございました。
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<あとがき>

誰かに勝てなくても、自分に負けないことはできます。
どうか、負けないでください。

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