The Menagerie, Part 1 / タロス星の幻怪人 前編

STAFF
脚 本 ジーン・ロッデンベリー 監 督 マーク・ダニエルズ
GUEST
メンデス マラチ・スローン
(島宇志夫)
ミス・パイパー ジュリー・パリシュ
(池田昌子)
ハンセン ハーガン・ベッグス
(井上弦太郎)
ハンボルト ジョージ・サワヤ
(矢田耕司)
パイク ジェフリー・ハンター
(中田浩二)
ビーナ スーザン・オリバー
(池田昌子)
STORY
 元エンタープライズ船長クリストファー・パイクと思われる人物からエンタープライズに緊急連絡が入り、エンタープライズ号は宇宙基地M11に進路を変更する。
 しかし、急ぎM11に駆けつけたカークたちに対して、基地側の人間はそんな通信を送った覚えはなく、ましてやパイクがそんなことをするはずはないというのであった。しかし、パイクがこの基地に滞在しているのは事実である。訝しがった一行は、彼から直接話を聞きたいと申し入れるが、それは不可能だと言われる。なんとバイクは古い練習船の事故の時、子供を守ろうとして大量のデルタ線を浴びてしまったために、植物人間と化してしまっていたのだ!
 変わり果てたパイクの姿に、しばし呆然とするカーク。しかしそれが事実であるならば、いったい誰が何の目的で先程の通信を送ってきたのであろうか。捜査を続けていくうちに、艦内のコンピューターには通信を受信した記録すらないことが発覚する。受信を報告してきたスポックを信じ、何か他に原因があると考えるカーク。だがスポックはそんな思いを裏切って、カークをひとり基地に残して艦を発進させてしまう。
 基地司令官のメンデス准将と共に艦を追うカーク。スポックはふたりの乗艦を許し、さらには自分をマッコイに逮捕させていたのだった。再び指揮権を掌握するカーク。だが艦の制御は、スポックによってロックされてしまっていた。セットされていた目的地は、タロス4番星。この惑星を訪れたものは死刑を宣告されるのである。そこにはいったい、何が待ち受けているのであろうか?
NOTE
 パイロットフィルム、「THE CAGE」のフィルムを編集し、新たに撮影されたオリジナルメンバーによる部分を追加し、再構成されたのが本作だ。
 クラシックトレック唯一の長編であり、故ジェフリー・ハンター演じるクリストファー・パイク船長やナンバー1(副長の通称。ニュートレックでは、ライカーがそう呼ばれている)役のメージェル・バレット、そして13年前のスポックなど、興昧あ るキャラクターや設定が多く登場する。特に前編は、すべての謎をひいたまま終わるという手法をとっているので、すぐさま続きを観たくなるに違いない。