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STAFF | |||
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脚 本 | ジェリー・ソール | 監 督 | ジョセフ・サージェント |
GUEST | |||
ベイリー | アンソニー・コール (朝戸正明) |
ベイロック | クリント・ハワード (高塔正康) |
STORY | |||
銀河系外で宇宙地図の作成にあたっていたカークたちの前に、突如として謎の立方体が出現した。通信にも応答せず、ひたすら艦の前で静止し続ける奇妙な立方体。カークは18時間を経た時点で艦を発進させる命令を下す。しかし立方体は追跡を開始、それと同時に強烈な放射能を出し始める。カークはやむ
を得ず立方体の破壊を命じる。 やがて、第一連合の宇宙艦隊旗艦フェサリアス号と名乗る巨大な球体状の宇宙船が出現、先ほど破壊された立方体は宇宙プイであり、10分後にエンタープライズを破壊する、と宣言してくる。強力な牽引光線に捕えられ、航行不能に陥るエンタープライズ。カークは事情を話して攻撃を中止させようとするが、フェサリアス号の艦長であるベイロックは聞き入れようとしない。スポックのこの状況はチェスでいう「詰み」だという言葉がきっかけで、カークはチェスではなくポーカーを思い出す。 カークは、この艦にはコーボマイトという攻撃をそのまま敵に送り返す兵器が装備されている、というハッタリをかける。それを信じたのかベイロックは攻撃を中止、小型宇宙船によってエンタープライズを連行し始めた。小型艦の照射 する牽引光線にならば対抗できる、と考えたカークは隙を見てその場を離脱しようとするが、その時の衝撃により小型艦は破損してしまう。カークは彼らを救う決心を固める。 ベイロツクの小型艦に転送したカーク達が出会ったのは、地球人の子供のような姿形をした異星人だった。本当は友好的な異星人であり、この異星人はカークたちが本当に平和を望んでいるかどうか確かめようとしただけで、スクリーンに映っていた姿は、人形だったのだ。 こうして外交関係が樹立し、ベイロックの脅かしに取り乱してしまったベイリー大尉は、自ら交換学生として異星人の宇宙船に留まることになった。 |
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NOTE | |||
パイロット版「光るめだま」がネットワークでの放映が承認され、ついにスタートレックはテレビ・シリーズとなった。 NBCの承認後、再度の乗組員の変更が行われ、下士官スミス、ドクター・パイパー、通信士官アルデンが外され、物理学者スールーは操舵士に変更された。その他乗組員も確定的ではなく、シリーズ化決定後に最初に撮影された写真にはウイリアム・シャトナー、レナード・ニモイ、そしてジェニー役のグレース・リー・ホイットニーだけであった。この段階では乗組員だけでなく、衣装や小道具もまだ最終的に決定されていなかったのである。 ディフォレスト・ケリー、ニシェル・ニコルズが契約し、これでおなじみのレギユラーメンバーとなるDr.マッコイ、ウラ少尉、ジェニーが初めて登場するのが本作である。しかし、ここでははっきりとした個性を出しているものは誰もいない。マッコイは司令室で脅かしたり、怒ったりしているだけだし、ウーラは「呼びかけ周波数、オープンしました」というセリフだけであり、ジェニーの場合は更にひどく、職場の花として船長にサラダを出したり、コーヒーを運んだりしかしていない。 尚、スクリーンに映るベイロックのパペットヘッドはウォ・チャンが造形した実物大モデルであった。 |