A Taste of Armageddon / コンピューター戦争

STAFF
脚 本 ロバート・ハムナー
/ジーン・L・クーン
監 督 ジョセフ・ペブニー
GUEST
タマロ ミコ・マヤマ
(恵比寿まさ子)
デポール ショーン・ケニー
(井上弦太郎)
フォックス大使 ジーン・リオンズ
(中村 正)
アナン7 デビッド・オパトシュ
(千葉耕市)
メア バーバラ・バブコック
(二階堂有希子)
   
STORY
 星団MGC321と外交を開くため、エンタープライズは連邦の特使ロバート・フォックスを乗せて、星団の主要惑星エネミア7に向かっていた。エネミア人は惑星を訪れないように警告するが、フォックス大使から執拗に要請され上陸班は惑星に転送された。
 上陸したカークとスポックは最高評議会に案内されて、議長のアナン7と会見、恐るべき事実を伝えられる。現在この星は、かつて彼らが植民した惑星ベンディガーと600年間に渡る戦争を遂行中であり、毎年数百万にも及ぶ死者を出しているというのだ。その会話とともに辺りに響き渡る警報。アナンは淡々と、いまこの都市の中心部にベンディガーの熱核ミサイルが命中したと語るのだった。しかし、それらしい兆候は何も感知されない。なんと彼らは、互いに文明を失わないためにと、コンピューターを使ったシミュレーション戦争を行なっていたのである。コンピュータで死傷者を弾き出し、その戦死者に分類された者を分解マシーンに入れ、殺していたのだ。アナンはエンタープライズは撃沈されたことになっており、乗員全員に死ぬ義務があると伝えてくる。だが、そんな馬鹿げた宣告を受け入れられるわけがない。カークたちは牢を脱走、コンピューターを破壊してしまう。
 現実の戦争が始まってしまうと叫び、カークたちを糾弾するエネミア7の住民。しかし、本物のミサイルが発射されることはなかった。彼らは本当の戦争により物質的破壊が起きるのを恐れ、フォックス大使の協力のもと和平の道を探り始めた。
NOTE
 本作は、「べータ・スリーの独裁者」の続編に近い扱いとなっていて、コンピューターと人間というテーマを、さらに強調した内容になっており、続けて観ると、テーマがより明確に判る。
 エネミア7の案内人メアを演じたバーバラ・バプコックは、「キロナイドの魔力」や「ゴトス星の怪人」(トリレーンの母親の声)など、スタートレックシリーズの5エピソードに参加しており、ゲスト出演の最多記録を持っている。また、アナン7役のデビッド・オパトシュは「海底科学作戦 原子力潜水艦シービュー号」「タイム・トンネル」「ミステリーゾーン」「アウター・リミッツ」など、多くのSFTVドラマに出演している。