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STAFF | |||
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脚 本 | シオドア・スタージョン | 監 督 | ジョセフ・ペブニー |
GUEST | |||
プリング | アーレン・マーテル (北浜晴子) |
パオ | セリア・ラブスキー |
ストーン | ローレンス・モンテーニュ | コマック | バイロン・モロー |
バルカン死刑執行人 | ラス・ピーク | ||
STORY | |||
惑星アルター6号の大統領就任式に向かうエンタープライズ。だがここ数日、スポックの様子がおかしかった。食事も取らず極度に神経質になった彼は、突然休暇を要請、船をバルカン星へ向けてほしいと言い出した。スポックの様子にただならぬものを感じたカークぱ要請をかなえてやろうとするが、宇宙艦隊は進路の変更を認めなかった。しかし健康診断を行なったマッコイから、直ちにバルカン星に送り返さなければスポックの生命が危ういと報告を受け、カークはかたくなに口を閉ざすスポックからようやく真相を聞き出した。バルカン星人はポン・ファー(交配期)になると、彼らの誇りとする理性を失うというのだ。そして結婚の儀式を挙げなければ死んでしまうと……。カークは、命令を無視してでもスポックを救う決意を固めた。 バルカン星に到着すると、スポックはカークとマッコイに儀式『クナ・カリフィ』への立ち会いを求めた。この儀式の執行者は連邦のサークルで尊敬を受けている政治家トゥ・ボーだった。スポックの子供時代からの許嫁トゥ・プリングは戦いの儀式の権利を行使し、スポックに自分を妻にするために戦士と戦うように要求した。相手に指名されたカークは、それが死を賭けた戦いとぱ知らず受けてしまう。マッコイはバルカン星の空気は薄いので地球人には不利だと申し立て、カークにトリオックス合成物を注射した。 戦いが始まるとスポックはプラック・トゥ(血液の熱)に浮かされ、本能のままに襲いかかり、ついにカークをしめ殺してしまった!理性を取り戻したスポックは、夫から心が離れてしまったプリングに別れを告げ親友を殺した罪に打ちのめされてエンタープライズに戻っていった。が、そこにはカークの元気な姿が!実は、マッコイがカークに注射したのはトリオックス合成物ではなく、眠り薬だったのである。宇宙連邦軍司令官はトゥ・ボーがエンタープライズの進路をバルカン星に変更する要請を下したことを承認し、カークに対する命令違反の処罰はなかった。 |
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NOTE | |||
バルカン星とその住人の設定を描いたのは、第1シーズン「おかしなおかしな遊園感星」(製作No.17)のシナリオも担当したSF作家のシオドア・スタージョン。TVSF「海底科学作戦原子力潜水艦シービュー号」('64〜'68)の原作者として知られる彼は第1シーズンで描写されたスポックの姿をもとに、素晴らしい構築力でバルカン星を創造し、その描写はTMP(劇場版スタートレック第1作)にも受け継がれている。 なお、'67年に発行された雑誌「ボーイズライフ」9月号(小学館刊)で、エンタープライズのクルーにはインディアンもいると書かれているが、それはインディアンの種族でバルカンと呼ばれるのがあるためであった。 |