STAFF | |||
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脚 本 | リー・クローニン | 監 督 | マーク・ダニエルズ |
GUEST | |||
カラ | マージ・デュセイ (平井道子) |
ルーマ | シーラ・レイトン (杉山佳寿子) |
未開人モルグ | ジェームズ・ダリス (嶋 俊介) |
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STORY | |||
高度なイオン推進力を使用する正体不明の宇宙船がエンタープラ
イズに接近、ブリッジに転送してきた謎の美女は瞬時に乗員全員の
意識を失わせてしまった。カークたちが覚醒したときにはすでに宇
宙船の姿はなく、スポックの姿が見えなくなっていた。
マッコイに医療室に呼ばれたカークは、ベットでじっと横になっている
スポックを発見するが、スポックはなんと頭脳をすっ
ぽり取り去られていたのだった。生命維持装置によってかろ
うじて生きながらえているスポックを救うために、必死の捜索が始
まった。 宇宙船の航跡からシグマ・ドラゴニス惑星群のなかの一惑星を割 り出したカークはマッコイとリモコン装置を取りつけたスポック を伴い地表に降り立った。惑星で全員が男性の未開の部族(モルグ)を 発見する。この部族は地下に住む美しい女性の種族アイモルグが生んだものだった。 地下の建造物に潜入すると、コミュニケ ーターを通じてスポックが交信してきた。暗闇の中にいるというス ポックの頭脳を捜索するうちに、カークたちはブリッジに現れた女 性カラに捕らえられ、事件の真相を知った。この惑星の文明は氷河 期の訪れとともに衰退し、いまでは子供並みの知能しかないカラた ちに代わって地下文明の環境を維持するコントローラーに、スポッ クの頭脳が選ばれたのだ。隙をついて脱出したカークたちは頭脳の 保管場所を突き止める。 カラを説得して、昔の建設者たちの知識を記録した「教師」から 脳の復元手術の知識を得たマッコイが手術を開始した。手術中に効 果が切れたマッコイは知識を失いパニックに陥るが、言語中枢をつ ないだスポックが指示を出し手術は無事成功した。カークは惑星の 文明を再建するため、モルグ族に科学的知識を分け与えるようアイモルグ族に 忠告した。そしてカラたちはこれから自分自身の力で未来を築いていくことになるのだった。 |
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NOTE | |||
ラブシーンが毎回のように登場する印象を受ける第3シーズンだ
が、本件で脚本を担当しているリー・クローニンは実は第1、第
2シーズンでプロデューサーを務めたジーン・L・クーン。そのた
めか、内容はかなりハードになっている。 このエピソードでおかしいのは、脳を取り戻す為の手術はもちろん スポックの脳がカーク達と連絡を取る方法や脳のないスポックが操り人形の ようにあちこち歩いている光景もおかしい。 「タロス星の幻怪人」の中で、マッコイは「器官はほぼすべて移植できるように なったが、脳だけはまだだ」と言っているが、このエピソードでは 脳の無くなった肉体を維持するのみならず、体を動かしたり船外で生きていける ようにしており、まったく説得力に欠けている。しかも、それを可能にしている 装置が金属バンドと小さな帽子のような装置であるのもお笑いである。 「タロス星・・・」からこのエピソードまでの間に、もの凄い技術革新が あったに違いない。 |