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STAFF | |||
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脚 本 | ロバート・ブロック | 監 督 | ジェームズ・ゴールドストーン |
GUEST | |||
コーヒー博士 | マイケル・ストロング (勝田 久) |
アンドレア | シェリー・ジャクソン (公郷敬子) |
ラック | テッド・キャシディ (大宮悌二) |
ブラウン | ハリー・バッシュ (大木民夫) |
マシューズ | ビンス・デドリック (藤本 譲) |
レイバーン | バッド・アルブライト (岡田敏宏) |
STORY | |||
宇宙考古学的医学のパスツールとまで称された、ロジャー・コービー博士の安否を確認するために、エクソ3の周回軌道上を巡っていた。 コービー博士は、艦の主任看護婦クリスチン・チャペルの婚約者でもあった。彼女は彼を捜索するために、地上での生物調査の職を辞任して参加してきていたのだ。エンタープライズはこのたぐい稀な才能を持つ人物まず生存はしていないであろうと考えられていたが、奇跡的にも博士との交信に成功、博士の要望により、彼を捜すために連邦宇宙軍に人隊したチャペルとカークが地表に降りることになった。しかしそこでふたりを迎えたのは、コービーと銃を構えたアンドロイドたちであつた。 恋人の信じがたい挙動に、困惑するチャペル。博士は、ずっと以前に絶滅したエクソ人(オールド・ワン)の遺跡に残されていた科学力によって、助手のブラウン博士と若いアンドリアの二人のアンドロイドを作っていた。しかも、博士は多数のアンドロイドを製作し、それらを徐々に人類の植民星に送り込んで、来るべき未来の世界をアンドロイドのための理想郷にしようと企てていたのだった。そのためにエンタープライズを奪うため、カークのアンドロイドも作る。カークはなんとかして彼の恐るべき計画を打ち砕こうとするが失敗。しかし人間の到来という、予想外の事態に他のアンドロイドたちのコンピューターは混乱し、仲間同士で殺し合い自滅してしまう。そしてコービー自身も自分がアンドロイドになってしまっていることを見破られ、チャペルに本物のコービーと認めてもらえなかったことから、自爆して果てるのだった……。 チャペルはエンタープライズの乗員として艦に留まることになった。 |
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NOTE | |||
本作の脚本を担当したロバート・プロックは、アルフレッド・ヒッチコック監督の「サイコ」('60)の原作者として、又、ヒューゴー賞受賞作家として有名だ。プロックは怪奇小説家の大家、H・P・ラヴクラフトの作品に影響を最も受けているとその著書の中で語っているように、本作も絶妙な心理サスペンスと、怪奇性が印象的である。 このエピソードでカークは再び自分自身について恐怖を味わうことになる。アンドロイドのカークが、食卓でチャペルに自分が本物のカークでないことを告げるシーンで、「アンドロイドは何も食べないんだ」というセリフは、シリーズ中最も不気味なセリフのひとつである。 クリスチン・チャペルは「魔の宇宙病」で初登場している。後に彼女はスポックに魅力を感じるようになるが、婚約者であったコービー博士もそうであったように、彼女は天才的科学者に弱いらしい。 船長の兄ジョージ・サミュエル・カークのことがこのエピソードで初めて触れられており、「デネバ星の怪奇生物」に彼のひとり息子が登場しているが、ほかにも二人の息子がいるようだ。 アンドロイドのラック役を演じた大男、テッド・キャシディはTVのコメディドラマ「アダムス・ファミリー」(日本放映題名「アダムスのお化け一家」)に、レギュラーで登場する執事役のラーチを演じており、個性的な役者として知られている。 |