9日目     10月19日(日)     晴れ/雨     
移動:大間〜〔津軽海峡(東日本フェリー)〕〜函館〜〔国道5号線〕〜森〜八雲〜長万部〜室蘭
走行距離:216km 総走行距離:1549km
食:鮨・蟹の味噌汁・北海道産生チョコ 体調:充血・鼻水


昨日のフェリー終了ショックから一夜明け
朝、7時10分発のフェリーへと向かう。
6時半到着。
券を買い、バイクのまま乗船。


バイクは船の真中辺りに置くのだが、
何も固定して無いと倒れることがあるそうだ。

ロープなどでしっかり固定!


階段を上り、外を眺める。

さよなら本州!
また数日後!


海が思ったよりも深く青い。


昔ここで連絡船が沈没したのを思い出して、

「 ここでこの海に放り出されたら、どんなに一瞬で絶望に襲われるだろうか。 」

そんな事を思いながら、
1時間半船に乗った。


函館が見えてきた。
船から函館に降りると、ライダー2人が大間へと向かうフェリーに
乗ろうとしていた。

「 これから北海道行くんかい! 」

そんなツッコミを心の底でしている顔で見られた。

フェリーの駅で
 
『 北海道産生チョコ 』

『 ツーリングマップル北海道 』

を購入。

これで、
関東・東北・北海道
と3冊揃えた。
旅しながら集めるから、
なんか、ドラクエZの石版みたいだ。


とりあえず函館と言えば

函館山!
バイクでスイスイ進む。
事を想定していたら、二輪車は通行不可なんだそうだ。

仕方なくロープウェイで。


往復で1200円だった。

函館山は夜景がウリらしいけど、
昼間でも十分楽しめる。





景色を見ると函館が広く大きく見えるけど
地図で函館を見ると、
函館が小さく見えて、北海道がそれだけ巨大に見えた。

北海道は
食が美味い

ということで、
鮨を頂くことにしよう!

タクシーの
運転手の人に聞くと、
お奨め鮨屋を教えてくれた。


函館駅の近くで、行ってみると朝市を発見した!

 (終わりかけ)


カニ・アワビなどの海産物だらけ。
あまりの店の多さに驚いて見ていると、
ある若いアンチャンが話し掛けてきた。

若 「 昼飯どこで食べるか決まった?? 」

kan 「 はい、ひさご鮨です。 」

若 「 ここで食べて行きなよ〜!うちは新鮮だよ〜!
えぇ、どこから来たん? 」


kan 「 横浜からです。 」

若 「 へぇ、バイクでねぇ〜。 俺もよく原付でいろんなところ行くよ。
ほら、話も合うしさ。
鮨は上に乗ってるネタが悪かったら意味無いよ〜! 」

kan 「 じゃぁ、お鮨後にお腹が空いてたら行きます。 」

若 「 3時に終わっちゃうから、今しかないよ。 」


こういったやりとりをしてもらえるんおも、
朝市の魅力だと感じた。



目的の鮨屋に入ると、準備中になる寸前だった。


そこをなんとか入れてもらい、

『 松 (¥2,000) 』

『 てっぽう汁 (¥1,000) 』


を注文。

案の定、荷物の多さから、旅のことを聞かれる。

多くの人の反応は、荷物の多さに驚いて
話し掛けてくれる。
北海道はそういったツーリングのメッカだから、
なじみがあるのだろうけど、

僕みたいに、
ラケットバッグをパンパンにして、
担いでいる人はまずいないだろう。

また原付という手段はあまりポピュラーじゃない。

しかも、この時期に
北海道に向かう人は、かなりレア。


大間の消防隊員曰く、

消 「 この時期に野宿はチャレンジャだよ。 」


洞爺湖近くのコンビニの店員さん曰く、

コン 「 ここの店はいろんなライダーが立ち寄るけど、
この時期に立ち寄るライダー、いないよ。
小樽より上は行かないほうがいい。
峠はもう雪が降ってるから。
10月下旬には雪が降るんだよ。

ここから室蘭まで40km位だけど、
寒いよ〜。
それにしても本当に無計画だねぇ。 」



地元の北国の人にココまで言われると、
そら、恐ろしくなる。

函館到着時に僕を見てたライダーの気持ちも
なんとなく分かった。



函館の鮨屋で余力が無いのに贅沢していると、
着物を着たおかみさんが参上。
塩辛をくれた。
しかも、シャリまで出してくれた!

嬉しい〜〜!

トークも弾み、充足された気持ちで店を後にする。

ここからは、室蘭へ一直線!
途中で

『 赤松街道 』

(道100選)

を通った。
そういえば赤松ってマツタケが生えるんじゃなかった?
ということで直売所の人に聞いてみた。

kan 「 すいませ〜ん。赤松ってココでマツタケ採れるんですか? 」

直 「寒くて生えねぇ〜んだぁ〜。  」


らしいですよ。




海岸線沿いを走るから平坦な道であろうと思っていたが、
途中から緩やかな坂がず〜〜〜〜っっと続く。
登れど、昇れど、まったく坂が終わる気配が無い。
バイクが壊れるかと思った。


すると、雨の予感がした。
ポツポツ降ってきた!

「 今日もですかっ! 」

もう、この旅、7割がた雨が降ってるんじゃないか!
日本の月間平均降水量が130mmというが、
もう、それだけ浴びたと思う。

たた、マイナスイオンはMAX浴びてると思う。
リラックスできてはいない気はするけど。

道中、コンビニにはバイクと体を休ませる目的もあり、
頻繁に立ち寄る。
洞爺湖の近くのコンビニの店員さんが、
ずぶ濡れの僕を見て、見かねて話し掛けてきた。
こういった、
知らない土地で知らない人と話ができるのは非常に楽しい。

その人は、あまりに話し込みすぎたのか、
仕事を忘れてて、同僚に軽く怒られてた。
申し訳無いです。

雨宿りも済み、再度、走行。
なんとか室蘭へと着いた。
ここは、鉄と石油の町っぽい。
それだけに、なんとなく冷たい雰囲気がする。