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+コエンマ+


ココ一番というときに行動がうまく反映しない人。どちらかというと裏目に出やすい人です。
それでも彼の最大の魅力は人がついてくるその稀有な気高い心なのです。そして意外な大きいことを何でもないように、さらりとやってのけるさりげないすごさを持っている人です。

うまく気が回らなくても、たとえ、提案がうまくいかなくても、それを周りが認め、察知してくれる恵まれた人なのです。ただ、うまくいかないことに対してはすごく責任は感じているでしょう。

冗談が多いのでどれが本質なのか見誤ってしまいそうにもなりますがそれをひっくるめたのが彼の魅力なんでしょう。

幽助に対しては想う部分は多いのではないでしょうか。霊界の結界を説いたのは一つは幽助のためだと私は今も思います。

人間界に霊界や魔界を明かす橋掛かりをつくらなけば幽助が年を取らない場合、人間界で暮らすことはよほどの精神力がなければ困難になり、そしてそれは幽助だけの負担ではないのですから。

一見、何にもないようなところから事件を引っ張りだしてくるのもコエンマが仕事に対して忠実な証拠です。

コテンニョ、ぼたん、あやめ…コエンマの周りには魅力的な女性がいっぱいでした。コテンニョは映画のみに登場しているので場外においておいても部下には慕われているし、閻魔大王罷免という事態においてもその役職をコエンマは追われなかったのも父親の閻魔大王が罷免ですんだのも2人の存在の大きさを確信させられたように思います。

平和の群像でコエンマは霊界、人間界が危機に陥ったとき、彼は最後まで残りました。
彼にとって隣にいた飛影が心強かった事でしょう。蔵馬は俺たち4人の誰がかけてもイヤだといいましたがコエンマは5人目仲間のとしても十分認められるべき人ではないかと思われます。

戸愚呂と幽助の決戦のとき、彼は逃げる準備をしていましたが、最後の最後では逃げなかった人です。成長したんですね。何百年も生きてきた人に言っていいセリフかどうかは分かりかねますが…


_コエンマの職業について

魂の最後の行方はわからないという言葉に重みが感じられます。
彼は見送るもの迎えるものがどこに行き着くか分からないまま職務をしているのです。
何百年も。世襲にしたがって将来霊界から全魂の責任を担うべき立場に。

彼は長い間霊を見送り、迎えの繰り返しを続け、魔封環に自分の霊力をためていました。その重みをわかっておきながら、誰かの危機にたいしてそれを惜しまずに提供したのです。しかもその何百年後に危機に対処しなければならないのはコエンマであるでしょうに。

もしかしたら幽遊白書の世界で一番コエンマを理解した友人ともいえた人間は仙水忍ではないかと思います。仙水は洞窟で天沼が亡くなってしまった時に、コエンマがいずれの危機のために何百年と備えた力を使うことを予測しました。コエンマが何年もためていたことくらい知り尽くしていてそれを破る事がどれほど重い罪であり、未来への困難を強いるか彼には分かっていたはずです。それでもコエンマが仲間のために未来のための力を使うことを彼は予測しえたのです。


老成した考え、気苦労は耐えないはずです。ずーっと閻魔大王の行動に疑問を持つこともなく敬い従って生きていたんでしょう。それを自ら見直したのは仙水の言葉。仙水という人間は彼にもっとも影響を与えた人間だと思われます。幽助よりも近くて本音を唯一見せた人間なのではないでしょうか。