※１　ＯVA（オリジナルビデオアニメ）部門は第５回からの新企画です。

上図はテレビ朝日系列で放映された『はなきんデータランド』録画ビデオより、第４・５・６回アニメ大賞での
得票結果を図表化したものです。あらかじめご了承くださいませ。第１・２・３回は幽★遊★白書が入賞していないので
割愛しています。

第４回21651通。（昨年より1万通も増えた）。第５回約27000通。第６回25845通の応募があったそうです。

ご覧のとおり、「幽★遊★白書」の人気がいかにすさまじかったかがわかります。他のアニメも一度は
耳にしたことがある有名なものだと思います。作品だけではなく主題歌や声優の人気も相当なものでした。
そしてこの時代のアニメの人気はまさに衰えるを知らない勢いでした。

放送１年目（第５回）にして総なめです。唯一入賞していなかったのはOVA部門くらいですが、
ＯＡＶはないので当たり前。飛影に扮するコスプレも混じっての終始、歓声の耐えない番組でした。
第６回では暗黒武術会の章上下ともにランクインしています。

ちなみにこれが日本のベスト100という番組でも多数ランクインしているので気になる方はそちらもあわせてごらんください。
（こちらのまとめはお待ちください）

―かよーの私的コメント―

幽助がやってくれました。嬉しかったです。２年連続の快挙です。この気持ちを書きたいがためにこのページを作ったんです！！　
蔵馬の快進撃もすごかったです…しかしながら第５回幽助がランクインしたとき
「ウッソー」という心無いファンの一声が飛びました。これはテレビ局側にいいたい。編集して消してほしかった。
確かにジャンプでは蔵馬や飛影が人気ですが、ジャンプ読者と違う一般の視聴者は幽助を選んだんです。
それを声にだされるのは心ないなとおもいました。番組解説者がフォローをいれるくらいならあの声を消してというのが本音です。

幽助役の佐々木望さんは第５回の頃、「うしおととら」（藤田和日郎・小学館）の蒼月潮、
「ここはグリーンウッド」（那州雪絵・白泉社）の蓮川一也、「２１エモン」（藤子Ｆ不二雄・小学館）の２１エモン、
すべて大ヒット作の主人公役をしている大人気ぶり。第３回では鎧伝サムライトルーパーの毛利伸役と２１エモンの声で登場していました。
（そして第１・２・３回声優賞部門入賞Ｖ３というとてつもない伝説をもった人です。これだけの作品で人気をあつめていたんです。
佐々木さんは本当に天才だと思います。）

アニメ大賞６回中、声優部門では常連でした。第４回では４位。第４回のときに貸し出された映像は
第７話 蔵馬の秘密？！母と子のきずな 1992/11/21放送の蔵馬が暗黒鏡を使って志保利さんを助けようとして
幽助がすっと手を差し伸べる場面です。第１・２・３回では1位で草尾毅さんと争っていました。
第１・２・３回のころは過去のアニメもランキングにいれていいというルールがあったため放送終了した特定の番組が必ず入賞
してしまうという事態が発生したので４回からは現在（当時）放送されているランキングに限るようになったのです。
そしてこのランキングは第６回で終了しました。
来年はよろしくとかいっていた声優さんたちがさびしい…
佐々木さんのほぼ独壇場だったのですがサムライトルーパーが終了作品とみなされてからはランクが落ちるも
幽助役で復活しました。幽助役が水にあっていたこともあるでしょう。

トランクスは憂いに満ちた使命感をもった大人びた表情が特に女性の心をわしづかみにしていたと思われるので
時にはわがままもいう子ども時代のトランクスではかなわなかったのでしょう。

第５回ではエンディングに微笑みの爆弾がかかっていました。第６回のエンディングは太陽がまた輝くときでした。
高橋ひろさん！！！

第６回では幽★遊★白書は全体の３３％を占める人気ぶりでした。第５・６回キャラクター人気部門第１位の幽助の
性格を第６回で（性格…乱暴、短気、無鉄砲、手クセが悪いし頭も悪い）とテロップつきで書かれていました。（怒）

いくら本当のことでも好きなキャラクターのマイナス面ばっかりあげられると腹が立ちますね。

（前年度１位は草尾毅さん：草尾さんは2位の常連。注目役は「ドラゴンボールZ」（鳥山明・集英社）のトランクス）
しかしドラゴンボールは画像を貸し出してはくれませんでした。（第４回も）
人気作品になったとたんに画像の貸し出しを拒否するみたいです。第３回も拒否されてました。

第５回はあまりにも幽遊白書が入賞しすぎて映像をだしたら番組がテレビ朝日系列なのにフジテレビ系列と勘違いされることも
おそれたのでしょう。第６回なんてもっとすさまじかったです。しかしOＶＡがしっかり登場していました。第６回はOＶＡ
を売るために貸し出しを許可されたのでしょう。
発売日が1994年の9月21日（上巻）10月5日（下巻）発売なのでちゃんと幽助の声も飛影の声も映像ででていました。
幽★遊★白書 映像白書　〜暗黒武術会の章 上・下〜は発売日が他の作品より出遅れたのが
問題だったんでしょうね。オリコン調べでは1994年の売り上げNO.1とNO.2を（ディズニー映画をのぞく）で独占していました。

個人的には第６回のときのファンイラストがつかわれていたアンバランスなＫＩＳＳをしての曲のときの螢子ちゃん
の絵がすばらしく美しくて好きです。著作権フリーだったらここに載せたいくらいですが理性があるのでごめんなさいね…

主題歌賞部門が１０位までになったのは幽★遊★白書が１〜４位までくいこんだのでランク数を増やさないと幽★遊★白書のための番組に
なってしまうので苦労が見えます。

緒方恵美さんも第５回では幽★遊★白書の蔵馬役だけで４位という快挙。そして第６回では２位！
しかも彼女は声優は蔵馬が初！なのです。とはいいますが実は「ツヨシしっかりしなさい」のシズオくん役
をやっていました。しかしもっと厳密にいうと第１話で幽助が助けたマサルの母親役、第５話で螢子の母親役をやっています。
第５回の緒方さんはロングヘア、第６回の緒方さんはショートヘアで声優さんで一番雰囲気がかわってしまった人だと思います。

声優のビジュアルつきのコメントもこの番組の大きな特徴でした。普段登場しない声優がこのときばかりは
お姿つきで拝見できるのです。この当時はまだ声優がバラエティ番組やライブ出演が今ほど盛んではなかった時代。
映画の吹き替えや番組内での声でしか声優を知ることができなかったのです。

声優ROMというWindows3.1及び95のためのCD-ROMでは佐々木望さん（幽助）、天野由梨さん（螢子）の
ものがあります。声優になったきっかけ（動画）をはなしてくれるのでおもしろいです。XPでも動作確認済みですが廃盤で、
XPは既にサポート期限が切れました。

他に声優情報誌などでは佐々木さんが天野さんと対談していたりするのでそれらも必見です。

声優ROM、幽助に近い声でシャレをいったりするので由良洋介役とありますがアレは幽助の声！！
天野さんは完全に別人でした。螢子を期待して聞いた方は螢子の声ではないと感じると思います。
気の強い女性の声が好きな人にはたまらないと思いますが、天野さんは螢子役について限りなく素の声を出すように意識されたそうです。
天野さんは本当に役者です。役によって声が全然違って他の代表作の声のほうがいきいきとしていることもありました。

特典映像は天野さんの声、螢子に限りなく近い声ですので必見ですが一つも螢子のことに触れられていません。
天野さんは後に明かされていますがこの声は螢子の声じゃないと中傷文をもらったこともあるそうです。
でも進めてくれた人の言葉を信じて演じきられたんです。天野さんかっこいいですね。

最初はぼたん役でオーディションを受けられたそうで声優ROMで演じている声をきくと天野さんの声はぼたんや静流さんの声のほうが近いな
と思いました。

雪菜の声をきいたときこっちの声のほうが当初抱いていた螢子の声に近かったのですが今では天野さんの声が螢子の声だと
違和感なくおもえます。最初は素の声とはいえ少し力まれていたのが正直な感想です。


余談ですがこのころ「美少女戦士セーラームーン」もかなりの人気でした。
「美少女戦士セーラームーン」（武内直子・講談社）は冨樫義博先生の奥様の原作で、現在１８巻で完結しています
。当時は水野亜美ちゃん（セーラーマーキュリー）が大人気でした。

アニメ「幽★遊★白書」（冨樫義博・スタジオぴえろ）の場合、第５回の人気投票募集時期が
暗黒武術会編というもっとも脂の乗り切った時期というのもこの快挙の理由でしょう。
第６回は魔界統一トーナメント編あたりです。第４回はアニメ「幽★遊★白書」（冨樫義博・スタジオぴえろ）の第１話放送が
１０月１０日、アニメ大賞放送が１２月４日放送という結果なので深くは言えません。）たった二ヶ月しかなかったのです。

放送局は違いましたが、
アニメ「幽☆遊☆白書」はフジテレビ系で土曜午後６時３０分、「美少女戦士セーラームーン」はテレビ朝日系で
同じく土曜午後７時からの放送でした。

武内先生は女性向月刊誌「ＹＯＵＮＧＹＯＵ」（集英社・1998年12月号〜2004年4月号）
ぱんちシリーズという四コママンガ形式でのエッセイ漫画を毎月約５ページを執筆されていました。

冨樫先生との日常の他に稀に
「幽★遊★白書」、「ＨＵＮＴＥＲ×ＨＵＮＴＥＲ」（冨樫義博・集英社）、「美少女戦士セーラームーン」（武内直子・講談社）の
時代のサイドエピソードに触れていています。


以上ですが、
テレビ番組による調査であったため、対象とする年代などの違い、人気投票の募集期間、放送されている番組そのものも
他会社の放映権に及んでいるなど、アニメ専門雑誌でとられた記録とはことなります。

この場で第４回を提供してくださったミサ様、第６回の情報を提供してくださったはるさま・上条あきらさまに謹んで御礼を申し上げます。