| 週刊少年ジャンプ(集英社)の『幽☆遊☆白書』連載終了後に原作者自ら関与して執筆した同人誌。 1994年8月7日日曜日、夏のコミケット46・東京都、晴海国際見本市会場より、午前10時開始〜午後16時終了にて、サークル名、『ただであげます堂』として無料配布。 場所はB館、リの63。推定発行部数500部。ただし、冨樫先生の本は、コミケット開始わずか数分で配布終了。この出来事は伝説として当時のファン投稿誌や、目の当たりにした人々によって、今なお色濃く、語り継がれている。 このコミケットのサークル参加数は約16000。来場者数、推定25万人。(開催期間2日間、初日) この年のコミケットへのサークル参加申し込みは激戦区で3万6千サークルの中から半分以上が落ちた。 『幽☆遊☆白書』の連載終了は1994年7月12日火曜日発売の1994年32号のジャンプ。 (当時、ジャンプでは94年33号〜43号まで10号連続企画『幽☆遊☆全書』は続いていた。) アニメは95年1月7日土曜日まで放送は続いている。 事前にサークルカット(幽助・桑原・蔵馬・飛影)がコミッケットカタログ46(定価1000円)用のパンフレットにあり。 [作者] 冨樫義博(『幽☆遊☆白書』原作者) 冨樫(冨樫義博の実弟) 新田千寿(冨樫義博の『幽☆遊☆白書』連載当時のアシスタント・男性) [装丁] B5版・全28ページ・オフセット印刷・スミ印刷 表紙:飛影(冨樫)...大泉実成著『消えたマンガ家』に転載画有。 扉:浦飯幽助・雪村螢子(新田千寿) 裏表紙:蔵馬・鴉(新田千寿) [目次] ・【12人のおびえるものたち】(冨樫義博)P5〜8 ・【影武者ボール】(冨樫義博)P9 ・【突撃インタビュー原作者にきけ】(冨樫義博)P10、11 ・【特別イラスト、次号予告】(冨樫義博)P12 ・【冨樫義博語る〜連載を終えて〜】(冨樫義博)P13、14 ・【飛影の元ネタバクロのコーナー】(冨樫義博)P15〜17 ・【新田千寿イラスト】(新田千寿)P18 ・【編集白書】(冨樫義博)P19〜24 ・【冨樫イラスト】(冨樫)P25 ・【編集後記・奥付】(冨樫)P26 ※()内は作者の名前 ●【12人のおびえるものたち】(冨樫義博)P5〜8 マンガの書下ろし。4ページ。 [内容] ↓ネタばれなのでマウスをずらして読んでください。 (ここから) 連載終了後、幽遊白書を演じていたというオチで主人公グループが欧州へ慰安旅行に招待され事件に巻き込まれる。登場人物中、役柄と性格を地でいっているのは螢子のみで、あとは何らかのギャップ有。中央分けの幽助と、ストレート髪のおとなしそうな飛影が新鮮。人物設定を明かしてそこで終幕。 以下はキャスト。参考までにキャストの名字は冨樫義博氏の出身山形県の市町村名である。 山形県には2003年4月1日現在、9郡13市27町4村がある。 浦飯幽助役、新庄陽平の新庄市は冨樫義博先生の出身地である。 [キャスト] ・浦飯幽助→新庄 陽平 (新庄→新庄市《しんじょう・し》) ・雪村螢子→寒河江 利華 (寒河江→寒河江市《さがえ・し》) ・飛影→楯岡 守 (楯岡→楯岡市《たておか・し》) ・南野秀一→天童 悟志 (天童→天童市《てんどう・し》) ・桑原和真→観岡 信国 (観岡→鶴岡市《つるおか・し》) ・桑原静流→酒田 砂夜 (酒田→酒田市《さかた・し》) ・浦飯温子→真室川 歌子 (真室川→真室川町《まむろがわ・ちょう》) ・ぼたん→大石田 なを (大石田→大石田町《おおいしだ・ちょう》) ・コエンマ/妖狐蔵馬→舟形 直人 (舟形→舟形町《ふながた・ちょう》) ・雪菜→天童 美保 (天童→天童市《てんどう・し》) ・コエンマ(霊界)→米沢 辰也 (米沢→米沢市《よねざわ・し》) ・幻海→鮭川節子 (鮭川→鮭川村《さけがわ・むら》) (総勢12名) ※ 桑原の役名観岡信国の『観』はおそらく『鶴岡』の誤植。よく見ると『観』とも読めない。 ※ 螢子役の名前は『江利華』ではなく『利華』。原本の『寒河江』と『利華』の間にスペースがある。 (ここまで) ●【影武者ボール】(冨樫義博)P9 ↓ネタばれなのでマウスをずらして読んでください。 (ここから) 『影武者 徳川家康』(※1)と『ドラゴンボール』(※2)のパクリらしい。 魔人ブウ(※2)らしき人物の後姿登場。 殿に扮した幽助が「忠勝、後はたのんだぜ…!!」と霊丸を放つ。 ※1 『影武者 徳川家康』にて忠勝のモデル「本多平八郎忠勝」は登場。 (少年ジャンプ1994.12-1995.13号掲載・隆慶一郎/原哲夫・集英社・全6巻) 原作は隆慶一郎著『影武者 徳川家康(上・中・下)』(新潮文庫 )。 忠勝は徳川家康(殿)の腹心の部下、側近。 隆慶一郎作品の世界での戦国時代に、関が原の合戦の勝利を目前に亡くなってしまった殿 に忠義であり、殿の遺志を継ぎ、殿が信頼をおき影武者とした二郎三郎を支える。 ※2 『ドラゴンボール』 (少年ジャンプ1984.51-1995.25・鳥山明・集英社・全42巻、全519話)…魔人ブウ アニメ『ドラゴンボール』1986年2月26日〜1989年4月12日(全153話)、 アニメ『ドラゴンボールZ』1989年4月19日〜1996年1月31日(全291話)、 アニメ『ドラゴンボールGT』1996年2月7日〜1997年11月19日(全64話)、 毎週水曜日午後19:00〜19:30(30分)、フジテレビ系でアニメ化。 魔人ブウはドラゴンボールに登場する無邪気な様相をしながら破壊力はすさまじくドラゴンボールの世界での地球を震撼させた。後に地球の救世主となるサタンと仲良くなる。ちなみにブウとサタンになついた犬はベエといい、その名の由来は『ブ→ベ、ウ→エ』とブウの名を一字ずつずらしている。ブウの名はビビデ・バビデ・ブウからきている。仲間のブウを利用して世界制服をたくらんだ魔人がビビディ、バビディ。ビビデバビデブー(BIBBIDI-BOBBIDI-BOO)とは1950年にディズニー映画で公開された、ディズニーが手がけた作品の中でディズニーが最も好きである『シンデレラ』のねずみとカボチャを馬車にかえるときの呪文。 (ここまで) ●【突撃インタビュー原作者にきけ】(冨樫義博)P10、11 10ページ掲載分は全文大泉実成著「消えたマンガ家」でP75〜76、6行目まで引用されている。 11ページ掲載分は1〜5行目まで、同著書のP78、1〜5行目、今後の予定も6〜10行目まで引用されている。 『消えたマンガ家』未収録分は領域(テリトリー)のネタばれ、小学館まんが賞について、 同人誌について、週刊少年ジャンプの予告の信憑性について、コミケについて。 ※ 冨樫先生は『幽☆遊☆白書』で1994年第39回小学館漫画賞受賞。 話題に触れていた『SLAM DUNK』(井上雄彦・集英社)は95年第40回での同賞受賞。 ちなみに奥様の『美少女戦士セーラームーン』(武内直子・講談社)は 1993年第17回講談社漫画賞を受賞。 ●【特別イラスト、次号予告】(冨樫義博)P12 ↓ネタばれなのでマウスをずらして読んでください。 (ここから) 戸愚呂弟、飛影、蔵馬の女装? タイトルは『学園危機→発!!』 [設定] 戸愚呂弟は高校2年生で本名「戸愚呂美咲(※1)」 蔵馬と飛影については語れない。わたしは何も見なかった(苦笑) ※1 ちなみに「どこにでもいる女子高生」と自ら言った「美咲」は1991〜1996年までの女性新生児の名づけランキング1位の名前。(『明治安田生命』姓名ランキングより) (ここまで) ●【冨樫義博語る〜連載を終えて〜】(冨樫義博)P13、14 突撃インタビューと同じく「消えたマンガ家」P78、12行目〜P83、19行目まで全文引用。 ●【飛影の元ネタバクロのコーナー】P15〜17 ↓ネタばれなのでマウスをずらして読んでください。 (ここから) 『ドラゴンボール』(※1)のべジータ説をあっさり否定。「パタリロ」(※2)のスカンキーが元。 ※1 『ドラゴンボール』 (少年ジャンプ1984.51-1995.25・鳥山明・集英社・全42巻、全519話)…ベジータ アニメ『ドラゴンボール』1986年2月26日〜1989年4月12日(全153話)、 アニメ『ドラゴンボールZ』1989年4月19日〜1996年1月31日(全291話)、 アニメ『ドラゴンボールGT』1996年2月7日〜1997年11月19日(全64話)、 毎週水曜日午後19:00〜19:30(30分)、フジテレビ系でアニメ化。 ベジータはドラゴンボールに登場する、(第二部、アニメではZシリーズから)サイヤ星戦闘種族の誇り高き王子であり、地球を侵略しにきたが、主人公らに敗北してからのち、生き方がかわっていった男性。のちに主人公らの仲間のひとりの超大金持ちで天才科学者の女性と子をなす。彼の種族のサイヤ人の特長の一つである頭髪は、種族の純血に近いほど、黒く、天へ向いたまま崩れおちることがない。髪の毛もほとんど伸びない。また、寿命も戦闘種族であるがために戦闘時期が長く、若い時間が長い。(老化が極めて遅い) ※2 『パタリロ!』(花とゆめ1978-連載中・魔夜峰央・白泉社)…スカンキー アニメ『パタリロ!』1982年4月8日〜1982年9月30日 毎週木曜日午後19:00〜19:30(30分)、フジテレビ系でアニメ化。 アニメ『ぼくパタリロ!』1982年10月19日〜1983年5月13日 毎週土曜日午後19:30〜20:00(30分)、フジテレビ系でアニメ化。 1999年日本漫画家協会賞優秀賞受賞作品。 ☆スカンキーは『パタリロ!』11巻(第40話)「プラズマ・パパ」P43に初登場。 アニメでは『パタリロ!』1982年11月6日放送(第25話)「プラズマ・パパ」に登場。 (『忍者戦士 飛影(とびかげ)』(スタジオぴえろ)というアニメ番組も存在します。) 『忍者戦士 飛影(とびかげ)』1985年10月6日〜1986年7月27日 毎週日曜日午前10:30〜11:00(30分)、日本テレビ系でアニメ化。全43話。 ・ 2003年7月16日毎週月〜金曜日19:00〜19:30にスカイパーフェクトTV、アニメシアターX にて再放送。飛影とはラドリオ王家に伝わる忍者専用ロボット。このロボットを操縦するのは 火星在住の地球出身のジョウ。(火星でのラドリオ星とザ・ブーム星の宇宙船の対立に ジョウは巻き込まれ、ラドリオ星の宇宙船に逃げ込んで、戦うハメになり、窮地に追い込まれたと] ころ現れた伝説のロボット飛影とジョウのマシンが合体。そしてザ・ブーム星の軍隊を一掃し、 それから伝説が始まりました というような話。) (ここまで) ●【新田千寿イラスト】P18 ムクロの衝撃ヌード。 ●【編集白書】(冨樫義博)P19〜24 編集王のパロディ漫画。6ページ。 [内容] ↓ネタばれなのでマウスをずらして読んでください。 (ここから) 料亭での漫画家冨樫の編集者、ファン、期待への苦悩が描かれている。 最後に漫画家は人気連載停止を求め、東北系の方言で、勘弁して欲しいとの旨を伝える。 編集者の漫画家を見詰める姿が悲しさを物語っている。 ※1 『編集王』(ビックコミックスピリッツ1994.2/3-1997.44・土田世紀・小学館・全16巻)。 1999年11月11日(木)のNHKBSマンガ夜話に登場。 泰建日子(脚本)で2000年10月10日〜12月19日 毎週火曜日午後21:00〜21:54(54分)フジテレビ系でテレビドラマ化、(全11回)。 ☆1994年13号(1994年3月7日月曜日発売)ビックコミックスピリッツの 編集王(第十話、夢の地図)P170〜P174のパロディ。 漫画家『小泊浅虫』を『冨樫』、人気連載漫画『ブルセラムーン』を『幽遊白書』に置換えて、コマ割・構成・タッチ・セリフ、登場人物名まで同じ。 ちなみに実際の編集王が掲載された号のあおり文句は 人気アンケートが一位でも必ずしも嬉しいわけではないのか!? 傷心の新人作家の気持ちは…次号!! _週刊ビックコミックスピリッツ(小学館)1994年13号P174右端柱より ⇒編集王・(前あらすじ) 週刊漫画雑誌におけるアンケート結果に対して、編集長・デスク・主人公(編集者)のそれぞれ意識が食い違う。場をとりなすために副編集長が揉める原因となったアンケートで第1位を獲得した人気連載漫画『ブルセラムーン』の祝勝会として、希望者で銀座の料亭で河豚を食べることを提案する。 しかし、実際に集まったのは、該当漫画家・編集長・副編集長・作家の編集担当とその他編集部員、主に対立意見を放った編集者(主人公)と上司のデスク(主人公の幼馴染)の7人。 そのメンバーで会食を行うが、担当編集者や副編集長たちが漫画家の作品を褒めちぎり、その恩恵の素晴らしさを得々と語っているところに、料亭の女将が漫画家に色紙多数を携えてサインを求めにくる。 そこで漫画家は行動をとる。(連載をやめたいと主張) ☆漫画家は企画作品『ブルセラムーン』が売れたため、本意ではなくても、担当(出版社)などからくる、アンケート結果を含む要望がくれば、その路線で書くように指示され、間接的な介入によって共鳴できないキャラクターが生まれ、それらが漫画家の手を離れて走り出す恐怖に作家は悩み、自分が書きたい作品ではないことに苦しんでいた。(←LUNE管理人の個人的な解釈です) ⇒編集王での実際の続き 連載を止めたいと見栄を切った以上最終回を書いて連載の落とし前をつける(最終回を提出)ことを 漫画家は同年齢の作家や編集者たちの苦言もあり決意。 アシスタントに連絡がつかない中、編集と共に最終回を書き上げる。しかし出版社に運んだ 最終回は編集長(最高責任者)には受け入れられず、連絡のつかなかったアシスタントたちによって かわりに書かれた作品を継続して掲載すると編集長は漫画家及び編集者に宣言。 漫画家は自分の書いた最終回が載らないことには衝撃を見せたが、最終回を書き上げたことに、満足したと言い、作品を頼むと元アシスタントたちに深深と一礼。 興味深いのは編集長が原作者が書いた最終回が最高のデキに決まっているといい、漫画家が持ってきた最終回には目を通すことができなかったこと。(見てしまったら一編集者としてそれより明らかに劣る他人が書いた作品はおそらく載せられないから) 編集長が雑誌を切り盛りする編集のトップとして、この雑誌を支えている『ブルセラムーン』が終了することは雑誌としての致命傷になりかねず、中間管理職のトップの地位と編集者としての心中の間に立った苦悩も描かれていることも興味深い。 (ここまで) ●【冨樫イラスト】(冨樫)P25 陣・酎・鴉イラスト。 お気に入りの登場人物について語る。 ※ 「冨樫」さんとは冨樫義博先生の実弟のペンネーム。 著書に成人向け(20歳未満は購読不可能)の『森と妖精のはなし』(富士美出版)。 この本に1ページ、幽助のワンカット入り、女の子メインのゲスト寄稿があり。 他にも DragonKnight4などの著書があり、この本で故郷新庄市への思いを兄に まけず劣らずあらわしている。カードイラスト、同人誌の世界でも分類ジャンルでは屈指の人。 兄弟合作でカードイラストを執筆している。(ちなみに冨樫先生参加枚数は4枚) 『幽☆遊☆白書』のアシスタントとしても活躍。ちなみに彼の存在が冨樫義博作品読者に公に 明かされたのは『少年ジャンプ特別編集 1989 SpringSpecial』の目次コメント。 読みきり、てんで性悪キューピッド、幽遊白書連載時代に、単行本でもちょくちょくその 存在をあらわした。 ●【編集後記・奥付】P26 連絡先が記載。 ●ヨシりんでポン!横つながりの考察(追記) 注: 【編集白書】(冨樫義博)の考察を読んでからご覧下さい。 深い考察は、【同人誌】野火ノビタ著『「冨樫義博」批評』(月光盗賊)を読まれるのが 良いかと思われます。参考図書『消えた漫画家』の著書も薦められていますが、 この本をすすめる人とっても多いし、これ以上の文献はめったにありません。 この『「冨樫義博」批評』で土田世紀氏によって書かれた編集王に登場する漫画家小泊先生の モデルが誰なのかが触れられています。 全くの余談ですが 編集王には1ページだけ、『キャンディ イラストが転載として挿入されています。丘の上の王子さまとキャンディが出会うもっとも読者の支持が高く印象に残るシーンでした。 『キャンディ 『直子姫と義博王子のべびー キャンディはつい先ごろまで裁判の渦中にありました。LUNE管理人も愛読してアニメを見ただけに悲しいものがありました。現在市場に出ている編集王のワイド版は初版にもかかわらず残念ながらこの頁は白紙で注釈コメントが入っているのみです。(『編集王』ワイド版第1巻・2000年12月発行初版より) 編集王の掲載されていた青年誌ビックコミックスピリッツ(小学館)で連載されているのが 『「冨樫義博」批評』(宇宙屋)の著者です。 そして、編集王を企画し、主人公のモデルとなったのが、冨樫先生や武内先生も参加したおごってジャンケン隊で現代洋子先生といっしょにジャンケンしているあの副編集長で編集王の担当八巻氏だと明かされています。 八巻さんはこの月光盗賊の著者を時のコミックマーケットから見出した人としても有名です。 編集王は各話タイトルが懐メロのタイトルであることや、(ちなみに野火さんも懐メロのタイトルや往年の名作のタイトルから同人誌のタイトル名を多くつけられている)、業界ネタが非常に多い批評です。 編集王は原作者の出身地の東北弁が作品にちりばめられ、いろいろ思う人は感じることが多い作品でしょう。(冨樫先生は山形出身なので一層感じることもあったでしょう。 ちなみに、編集王の冨樫先生が引用した箇所は小学館漫画賞授賞式シーズンのあたりに発表されたところです。 編集王が掲載されているビックコミックスピリッツは当時、冨樫先生が一番好きと明かしているあの楳図かずお先生が『14歳』を連載している時期に相当します。ちょうどスピリッツが青年誌売り上げ第1位を誇った黄金時代の作品でした。後に『幽遊白書』などが取り上げられたBSマンガ夜話でも登場しました。 編集王の単行本第1集が発売されたのはずっと後になるので、ヨシりんでポン!を書くに当たって、編集王第10話『夢の地図』を冨樫先生はリアルタイムで読まれたことでしょう。 武内直子先生がセーラームーンが終了していた後の休養時代、読書経験のある『ギャラリーフェイク(細野不二彦)』もちょうどスピリッツにて連載が始まっていました。ギャラリーフェイクはオークションネタや骨董品の薀蓄ネタが多数、しかも細かく登場するので冨樫先生も影響を多少は受けられているかもしれませんね。(細野先生はかつてはグーグーガンモで笑いとギャグを魅せ、2003年8月現在はダブルフェイスとギャラリーフェイクを書かれている先生で、ギャグとストーリテリングに定評がある作品が多くて、私個人としては大好きです。) おごってジャンケン隊に登場した上原きみ子先生は武内直子先生のあこがれの人で、一条ゆかり先生は冨樫先生が好きな作家の一人であり、武内直子先生は一条先生と対談経験もあります。そして一条ゆかり先生の元アシスタントである松苗あけみ先生の冨樫先生が大ファンではないかと武内先生が執筆されているヤングユーの結婚式特集で指摘されています。(松苗あけみ先生は『純情クレイジーフルーツ』などを執筆されています。) 他に登場した人物では魔人ブウや影武者徳川家康は1994年に発行された週刊少年ジャンプに掲載された元ネタが多いです。機会があれば昔のジャンプやこの頃に発行された単行本などをご覧になられると元ネタが見つかるかもしれません。 ●ヨシりんでポン!を読むまでに... ↑興味がある方だけ読んでください。ノーコメントでお願いします。 |
参考文献:冨樫義博著『幽☆遊☆白書(全19巻)』(集英社・週刊少年ジャンプ)
冨樫義博/冨樫(弟)/新田千寿著『ヨシりんでポン!』(ただであげます堂)
大泉実成著『消えたマンガ家』(太田出版)
隆慶一郎/原哲夫著『影武者 徳川家康(全6巻)』(集英社・週刊少年ジャンプ)
隆慶一郎著『影武者 徳川家康(上・中・下)』(新潮文庫 )
鳥山明著『ドラゴンボール(全42巻)』(集英社・週刊少年ジャンプ)
魔夜峰央著『パタリロ!(以下続刊)』(白泉社・花とゆめ)
土田世紀著『編集王(全16巻)』(小学館・ビックコミックスピリッツ)
『編集王(全4巻・ワイド版)』(小学館・ビックコミックスピリッツ)
冨樫著『森と妖精のはなし』(富士美出版)
『明治安田生命』姓名ランキング
『アニメディア』(学研)1982年3月号〜1983年6月号
『ファンロード』(ラポート株式会社)1994年11月号
『マンガ夜話vol.6』(キネマ旬報社)
武内直子著『直子姫と義博王子のべびー
ぱ〜んち!!』(集英社・YOUNG YOU)
野火ノビタ著『「冨樫義博」批評』(宇宙屋)【同人誌】▲
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