ESCUDO SPEC
Its name is NOMADE |
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その名はノマド。ロングボディ誕生。
見方によれば、これこそ新エスクード最大のニュースといえるかもしれない。ボディ全長をのばし、室内空間のユウティリティと
アメニティーをひろげた5ドア・ロングバージョン”ノマド”の登場である。ノマド(NOMADE)とは、「遊牧民」の意。積
載能力と走破性と含む移動のキャパシティを、その名で表している。むろん単純にボディのみのバリエーションを作ったわけでは
はない。ホイールベースそのものから拡大し、クルマ全体のレイアウトをベースから変更している。広い空間は、たくさんの荷物
を収容し、もっと遠くへ旅立つものための物だ。むしろただそれだけのために─────大きな荷室を身につけるために、あえて
4x4車のホイールベースまでも拡大した。ロングホイールベースは高速直進時に安定方向に働くので、はるかな旅をめざすにも
、うってつけであろう。ハイウェイを駆使して、どこまでも、どこまでも走ってゆける。荒野でしか生きられない武骨な4X4で
はなく、リラックスしたいときはリラックスでき、しかもイザというとき余裕をもって冷静に、むしろ楽しみながら困難を克服で
きる能力。それをノマドの名に託し、タフな4X4メカニズムに託している。
千年を一日に生きて、悠久の大地を往き、また還る。強い脚のみがその自由を支える遊牧民の掟を、せめて心情だけにしても、深
く意識に刻もうではないか。ね、都会の伊達男たちよ。
はるかな旅へ、近くの街へ。
大きな旅は、大きな生き方に通じる。エスクードのコンパクトボディに実現した広い空間は、移動に対する真の自由を保証するた めに、きっと役立ってくれるはずだ。55lを確保したノマドの燃料タンクも、足の長さを助けてくれるだろう。しかし、遠くの 目的地だけがすべてではない。スーパーマーケットで買い物をするのだって、キャパシティは大きい方がいい。久しぶりに寝すご した日曜日の昼下がり、一家そろって近くの緑地に弁当・飲物・自転車・折りたたみチェアその他もろもろを積み込んで出かける のも悪くない。文明に浸りすぎると、都会VS自然の図式にとらわれがちだけれど、都会は自然の対立物ではない。かつて砂漠を 貫く通商路でオアシスに都市がつくられたように、街は自然の一部であり、自然の最もやさしい部分でもある。街を走ることと大 地を走ることに本質的な区別はない。乗り手にとって他一刹那のは、移動の自由を保障する、その能力である。ノマドのシートに すわることは、心の遊牧民になることだ。4X4と大きな荷室を持つことによって、想像のかなたに地平線が見えてくるのである。 この広い室内について歯ノマドの最重要ポイントなので、独立したページをもうけて後ほどご報告しよう。またエンジン、4X4 システムトランスミッションなど基本となるメカニズムはショートボディ車と同じなので、新エスクード全体の情報としてお伝え したい。まずは新開発エンジンから。では、次なるページを・・・。