ESCUDO SPEC

ESCUDO SPEC

Body&frame work

いつも胸に描いている光景。

立ちたいと思っている、遠いところ。

そこは決して、そんなに離れた場所ではない。

見ようとすれば、野に美しい花は限るなくあるし

旅立つ心さえあれば、そこはとっても違いのだ。

気に入ればそこに腰を下ろして、星の祭りに参加するだろう。


鍛えられた堅い体と、とらわれのない柔らかい頭があれば

都会と自然の垣根なんてすぐに消えてしまう。


「自然に帰れ」とルソーは言った。


偉大な思索者が、真の都会人であったがゆえの言葉だろう。

遠くが、近くなる日。

強い体を支える高剛性フレーム。

エスクードを骨格で見れば、クロスカントリー4x4と変わりはない。乗用車のモノコックボディではなく、頑丈なハシゴ形フレー ムの骨組みを持っている。まぎれもないプロの体である。サイドフレームは3分割構造で設計の自由度が高く、キャビンとシャシー を最適にレイアウトできる。このサイドフレームに6本のクロスメンバーをがっちり組み合わせて、あらゆる方向からのショックを 受けとめ、はね返す。コンピューター解析を駆使して軽量化を図りながら剛性を高めている。さらに軽量・高剛性の高張力鋼板や、 錆に強い2層亜鉛メッキ鋼板、アンダーのコーティング処理など、見えない部分に惜しみなくコストを投入している。またノマドは 全長が長いため、ねじり剛性をキープすべく、前後のクロスメンバーを強化した。重量を無視すれば、ボディ剛性は簡単に高くでき る。そうではなく、コンパクトで軽量なボディで軽快なフットワークを守りながら剛性を高めたことを知って欲しい。野生の気迫を 叩き込んだ軽捷で骨太な男。イザというときに頼りになるのは、必ずそういう男なのだ。

4X4としての重要アイテム。

ややあわただしいが、まだ重要な情報を残しているので簡潔にお伝えしたい。まずステアリング、シャフトにラバーカップリングが 路面からのショック(キックバック)と、前輪の横ぶれによる振動(シミー)を減らし、ハンドル操作を安定させる。むろん振動を 防げば、騒音の侵入を抑えられ、静粛性も向上する。次はブレーキ。全車、後輪にロードセンシング装置を採用。荷物が重いときに はブレーキを強く効かせ、軽いときには早期ロックさせないよう、リア荷重に応じてブレーキ圧を最適にするシステムである。ブレ ーキブースターは全車8インチ径。水をかぶっても制動力の回復が早い前輪ディスクブレーキとして、その経も大きい(外形290 mm)。荷持の満載が予想されるノマドには、前輪に放熱性の高いベンチレーテッドディスクブレーキを装着し、後輪ブレーキの容 量も上げた。最後にタイヤ。これは全機種、全天候型ラジアルタイヤ「デザートデューラー682」を履いている。195SR15 の大径&ワイドサイズ。オフロードをベースとしながら、オンロードも静かに快適に走れるように、トレッドパターンを洗練させて いる。

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