ESCUDO SPEC

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Drive train

時計の針が約束の時間に近づくと、胸の鐘が高鳴りだす。

にがい棘を含みはじめた感情が、甘美な物に変化する。

4x4でなければ通過できない難関を越えて。

二人で目指す、あの目的地まで。

群衆を離れて自然の奥へ、奥へ

もう一歩奥まで踏み込んでゆける。

走りのキャパシティがひろがれば、もっと大きな自由を手にできる。

日付が変わるころ

二人はかぐわしい香りにつつまれているだろう。

東京発、今夜7時。

4X4こそすべてのバックボーン。

そのスタイルは小粋でやさしいけれど、エスクードはやはり、オフロードで実績を重ねた「スズキの4x4」のフラグシップである。 本質的な4x4ポテンシャルは徹底的に鍛えぬかれている。その基本メカニズムはセンタースルー方式。エンジンのトルクを前後に分 配するトランスファーを、トランスミッションと一体化したため、トランスミッションとトランスファーをつなぐプロペラシャフトが 必要とせず、シンプルでパワー伝導効率のすぐれたレイアウトである。4WDは、4H(高速)と4L(低速)の2スピード。4Hで はほとんどの4WD走行シーンをカバーし、4Lは激しい起伏の連続するトライアルランや泥ねい地からの脱出など、過酷な条件下で 威力を発揮する。さて2WD時。エスクードはバランスのよいFR車として、街中や高速クルージングをしなやかにこなす。オートフ リーホイールハブによって前輪の回転は駆動系からフリーになり、その走りは静かで経済的だ。

OD付4速ロックアップAT採用。

4X4とオートマチックの組み合わせは使ってみると実に楽しい。シビアーな路面と格闘するときハンドル操作に専念でき、デリケ ートなトルクコントロールをオートマチック・トランスミッションにまかせることができるので、ハード走行を簡単に満喫できる。 しかもエスクードのATは、電子制御のOD(オーバードライブ)付4速フルオートマチック。加速や登坂、高速性能などをアップ させながら、燃費も大幅に向上させている。変速もキメ細かく制御されるので変速ショックが小さく、フィーリングがいい。しかも パワー/ノーマルの2モードがスイッチのより選択でき、ODもスイッチでOFFにできる。パワフルに走るか、静かに経済的に走 るかの自由が、ドライバーの手にゆだねられている。もうひとつ大きな特長は、3速と4速のロックアップ機構である。トルクコン バーターを介さずダイレクトにトルクを伝達するので、特に高速クルージング時のパワーロスが抑えられ、感覚的にもリニアである 。また4X4への配慮として、オートマチック制御の油量を多めにした。車体の傾斜、つまり油面の変化に対する配慮である。あわ せて油温冷却能力も高めてある。

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