ESCUDO SPEC

ESCUDO SPEC

Susupension

予約も装備もいらない。

大好きなあの道をゆっくり走るために、自然に向かって急行する。

タイムテーブルを捨てれば、また一つ自由の形を発見できる。

導くもの。希望につづくもの。自分の脚で確かめるもの。道。


緑のトンネルを突き抜けると、私の国が待っていた。

道あり、予約なし。

このサスペンションでこそ4X4。

乗用車と同等にオンロードを走り、さらに悪路をもクリアーしようという、壮大な目標を掲げたエスクードだから、サスペンション の役割は重大だ。そのめざすところは、オフロードの走破性と、オンロードの快適な乗り心地の両立である。まずフロント。マク ファーソンストラット式、というと乗用車の定番に思われるが、4x4らしくてユニークなのは、ここから先である。コイルスプリ ングとショックアブソーバーを分離配置し、荷重を広く分散させて、それぞれをスムーズに、かつ充分に働かせている。オンロード では考えられない大きなショックに備えているわけだ。また剛性の高いA型ロアアームのブッシュの形状を工夫し前後方向の入力を うまくかわす、柔軟性をキープ。同時に前輪トー変化を最小に抑え、オン/オフともに直進性を高めている。さらにロアアームにボ ールジョイント結合されたスタビライザー、キャンパー角0゜30にうかがえる接地性など、走りの能力は、きわめつきである。

脚はクルマの性格を示している。

リアサスペンションは、トレーリングリンクwithセンターウィッシュボーン式コイルスプリング。といってもわかりにくいが、 要は構造をシンプルにして各部を自由にしっかり働かせるという、やはり乗り心地と走行安定性をの両立を図ったメカニズムである。 ホイールストロークは160mmと充分な移動量を確保。トレーリングリンクが後輪の前後方向の位置決めを行ない、リアアクスル 中央部を支持するセンターウィッシュボーンが横方向からの力に対して後輪の姿勢を制御。スタビライザーの助けをかりずにロール を小さく抑えることにも成功している。ロールが小さいというのは安定性が高いということだし、スタビライザーが不要であれば、 岩場などでも左右輪がフレキシブルに動ける。対障害角の余裕を、より生かせる。またリアショックアブソーバーには低圧ガス封入 式を新採用したので、激しい走りにも安定した減衰力を発揮する。実はロングボディのノマドと標準ボディ各車とでは、脚の設定に 少し違いがある。スポーツ意識の強い標準ボディ車に比べ、ワゴン的な性格をあわせ持つノマドは、乗り心地を重視の、ややソフト な設定した。といっても基本の走破性は不変。強靱な脚こそ4X4の信頼感のベースなのだから。

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