QスイッチアレキサンドライトレーザーAlex 米国Candela社製
1老人性色素斑、2ソバカス、3後天性真皮メラノサイトーシス(ADMと呼びます。)に有効です。黒の入れ墨にも有効です。太田母斑、異所性蒙古斑には、健康保険がききます。
1は加齢と共に生じる最も多いシミで、日光性色素斑ともいわれます。2は色白の方の鼻背や頬に学童期より発症しますが、日本人では少ないです。3は成人以降、頬に生じる灰色を帯びた小色素斑で、自称ソバカスのほとんどが該当します。
1と2については、同一部位には原則1回の照射で十分ですが、3については複数回の照射を要します。
照射後は・・・・・・
直後にハイドロコロイド製剤の絆創膏を貼ります。肌色なので目立ちませんが、湿潤した状態で創傷治癒をさせますので、翌日以降、絆創膏が皮膚由来の水分を吸収して膨化します。5日間貼りっぱなしで、洗顔や化粧が可能です。5日後には、新しい絆創膏にご自身で貼り替えていただきます。更に、5日後すなわち照射10日目に絆創膏を剥がしますと、シミがカサブタとして丸ごと取れます。ピンクの上皮が再生した状態です。しかしながら、1ヵ月後には2人に1人の割合で、再色素沈着をきたします。場合によっては、照射前よりも一時的にシミが濃くなることもあります。特に3のADMでは、その傾向が顕著です。
当院では、照射1ヵ月後に1度来院していただき、必要ならばハイドロキノン軟膏やレチノイン酸クリームを1日1回外用していただきます。
照射3〜6ヶ月でレーザー照射が原因の炎症後色素沈着は完全に消えます。(この間、ひたすらじっと待つのみです。)
Qスイッチレーザー治療はダウンタイムがある分、切れ味がよく、ピンポイントのシミの治療のゴールド・スタンダードです。
Alex