DOS/Vマシンの組立順序 (旧版)
このページを作ったのは、ATマザー(今のATX企画の物ではない)の頃に作った為
基本的には変わりないのですが、現在とは大分変わって来ていますので
少しおかしい部分もあります、予めご容赦ください
この順序は、絶対的な順序ではなく、大まかな順序ですので、お間違いなく。ある程度、この流れで組み立てていけば、問題なく組み立てる事が出来ると思いますが、自分のやり易い順序で行うのが一番かと思います。
以下の項目をクリックすると目的の場所に移動します
CPUクーラーの取り付け
CPUの取り付け
マザーボードの設定
SIMM(メモリ)の取り付け
マザーボードの取り付け
マザーボード用の電源ケーブルの取り付け
フロントパネルのLEDの取り付け
3.5インチFDDの取り付け
HDDの取り付け
CD−ROMドライブの取り付け
ドライブユニット類のケーブルの取り付け
グラフィックカードの取り付け
サウンドカードやパラレル・シリアルコネクタの取り付け
組立最終チェック
●CPUクーラーの取り付け
・CPUクーラーは、主に放熱版とファンから構成されてます。クーラーの放熱版とCPUをぴったり合わせ、フレームのツメを引っかけます。なお、CPUクーラーにはフレームを使わないタイプもあります。ご使用のクーラーに合わせて、確実に取りつけて下さい。取り付け後は、ツメがきちんとはまっているかどうかを確認しましょう。シリコングリースを使った場合は、はみ出していないかどうかも確認しましょう。
(注意)
CPUに触れる前には、必ず金属製の物に触れて静電気を逃がしてからにして下さい。またCPUクーラーはCPUに直接取り付ける物とマザーボードのCPUソケットに引っ掛ける物があります、後者の物はCPUを取り付けた後に付けますのでご注意下さい。
(ポイント)
取り付ける向きは、正しいか。ツメの部分をしっかりと引っかけたか。
●CPUの取り付け
・CPUソケットには、CPUの交換が容易なように「ZIFソケット」というソケットが使われています。ZIFソケットは、レバーを上げるとCPUが容易に抜き差しできるようになり、レバーを下げると固定され確実に取り付けられます。
・CPUには、取り付ける向きがあります。ペンティアムの場合向きが合ってないとソケットに入りませんが、昔の486CPU(今から486を買う人は、あまり居ないと思いますが)など、どのような向きでもソケットに入ってしまう物もあります、向きを間違えるとCPUが壊れる事がありますので、注意が必要です。取り付ける向きは、1ピンを基準にします、1ピンは、CPUの4つ角のうち、角が面取りされている方にあります、ソケットの方の、ピンが入る穴も角が面取りされたような並び方になっています。
・ZIFソケットのレバーを下ろしカチッと止めて下さい。
(ポイント)
CPUがきちんとソケットに取り付けられているか。
CPU取り付けの向きはあっているか。
●マザーボードの設定
・マザーボードのマニュアルを参照し、スイッチ類を確認しましょう。キャッシュの種類や容量の設定が必要な場合もあります。スイッチには、ディップスイッチという小さなスイッチが並んでいるものや、ジャンパスイッチというショートピンを差し込んで設定する物などがあります。
・使用するCPUに合わせてスイッチ類を設定し電圧・周波数を合わせます。マニュアルは英文で書かれている場合もありますが、タイトルと図表を中心に見ていけば設定を間違える事はないと思います。
(ポイント)
CPUの種類などに応じて、 正しく設定されていますか。
●メモリの取り付け
・最近のマザーボードのほとんどは、メインメモリに168ピンタイプのSD−RAMを使います。これは一枚単位でで取り付ける事が出来ます。マザーボード上には、3個程度のSD−RAMソケットが配置されており、このソケットにSD−RAMを取り付けます。取り付ける順序は、マザーボードによって決まっています。マニュアルで位置を確認して下さい。
・片方の取り付け部分が少し欠けています。これはソケットに付ける時に向きを間違えない様にする為です。
・向きに注意してメモリをソケットに差し込みます。反対の向きでは正しく入りません。くれぐれも、むりやり押し込まないようにして下さい。
・ソケットに差し込めたら、この時カチッとソケットの両端にあるツメに挟まれるようになればOKです。
●マザーボードの取り付け
・マザーボードは、スぺーサーを使ってケースに取り付けます。スペーサーには、金属でできたネジ式の物と、プラスチック製の物があります。マザーボードを確実に取りつける事が出来るよう、金属製のネジ式スペーサーで3〜4ヵ所は取り付けましょう。キーボードコネクタや拡張バスコネクタの位置を参考にして、マザーボードの取り付け方向を決めて下さい、なお、DOS/Vマシンのケースは、いろいろなマザーボードに対応する為、多くのネジ穴が開いていますが、すべてを使うわけではありません。
・スペーサーの位置に合わせてマザーボードをはめ込みます。
・はめ込んだマザーボードをネジで止めましょう。ネジはインチネジという日本では普段使わないタイプの物なので、なくさないように注意して下さい。
(参考)
ケースによっては、直接マザーボードを取り付けるのではなく、専用の鉄板を使うタイプもあります。この場合は、マザーボードを鉄板に取り付けてから、鉄板をケースに取り付けます。このタイプをケースでも手順や注意点は同じです。
(ポイント)
取り付けたマザーボードは、グラグラしてませんか。キーボードコネクタや拡張バスコネクタの位置は正しいですか。
●マザーボード用の電源ケーブルの取り付け
マザーボードのマニュアルでで電源ケーブルの取り付け位置を確認しましょう。大抵キーボードコネクタのそばにあります。そのコネクタに合う、数本が一組になっている電源ケーブルがあります。
そのコネクタを奥まで確実に差し込んで下さい。差し込みにくい時は、少し斜めに差し込んで、ある程度入ってから垂直に押し込みましょう。
(ポイント)
コネクタは、確実に取り付けられていますか。
●フロントパネルのLEDの取り付け
リセットスイッチやランプ類のケーブルを接続します。電源ケーブルにもマザーボード側のコネクタにもプリントがしてありますので、RESET、POWER、SPEAKERなどとケーブルに書いてありま。マザーボードのマニュアルを見て確認して下さい。
LEDは、取り付ける向きを間違えても、点灯しないだけでマシンが壊れるという事はありませんので、もし点灯しない場合は、向きを逆に差し替えて下さい。
実際に点灯するかは最終動作確認時までは分かりませんが、向きが分からない場合、プリント基板の数字が正しく読める向きから見て、ケーブルのコネクタにあるプリントが、読める方向に差しておきましょう。
(ポイント)
この作業は、特別この時に行わなければならないという物ではありません。つけないとパソコンが動作しないという物ではなく、電源をONにした場合などにランプが点かない・リセットボタンが効かないだけですので、全てが組み終わってから、ケーブルを繋いでも問題ありません。
●3.5インチFDDの取り付け
FDD取り付けベイに、FDDを取り付けます。ケースによって、前から入れるものと後ろから入れる物があります。また、フレームを取り外し、そのフレームにFDDを取り付ける物もあります。
ネジで仮止めします、この時長すぎるネジを使うとドライブ内の装置を壊してしまう恐れがありますので注意して下さい。
位置を合わせたら本止めをします。但し、FDDとHDDを同じフレームに取り付ける時は、HDDも取り付けてからにすると、よいかと思います。
(注意)
FDDには、2モードタイプと3モードタイプがあります。3モードタイプには、日本製と外国製がありますので注意して下さい。外国製の3モードは、720KBと1.44MBの他に、2.88MBが読めますが、日本製の3モードは、PC−98シリーズの1.25MBが読めるようになってます。
(ポイント)
FDDが取り付けるベイにしっかりと取り付けられていますか。前から差し込んだ場合、FDDの前面のプラスチック製のカバーが取れかかってしまう事がありますので、この点も確認しておきましょう。
●HDDの取り付け
IDEタイプの場合は4台までのHDDを取り付ける事が出来ます。最初に、接続に付いての設定をしなければなりません。HDDのマニュアルやHDD張ってあるシールを参照しながら設定して下さい。ジャンパスイッチやディップスイッチで設定します。
HDDの取り付け位置はケースによって異なります。FDDの下に取り付ける物や電源の横に付けるものなどさまざまです。また、5インチドライブ用のベイに3.5インチドライブを取り付ける事も出来ますが、その場合、取り付け用金具(プラケット)が必要になります。
FDDの場合と同じように、ネジ穴の位置を合わせてから仮止めし本止めをして下さい。特に、別のHDDやFDDと一緒のフレームに取り付ける時は、すべてのドライブを取り付けてから本土めしてください。
(参考)
マザーボードには、プライマリーとセカンダリーという二つのIDEポートがあります。一つのIDEポートに2台までのIDE機器を接続する事が出来ますので、合計4台まで接続が可能です。またマザーボードによっては、セカンダリーのポードが装備されていない物もあります。通常最初に付けるHDDは、プライマリーを使い、1台目をマスター、2台目をスレーブに設定します。設定はHDDによって異なりますのでマニュアルを参照の上、設定をして下さい。
(ポイント)
ドライブの設定は正しいですか。
●CD−ROMドライブの取り付け
IDE接続のCD−ROMドライブは、HDDと同様にドライブ設定をしなければなりません。設定はドライブ背面のジャンパを差し替えて行います。プライマリのHDDと同じケーブルのスレーブとして取り付けると、HDDがCD−ROMの速度に合わせてしまうのでパフォーマンスが低下する場合がありますので、出来ればセカンダリのマスターに繋ぎましょう。
(参考)
ケースによって、レールを使う物、ネジで止めるものと付け方が違います、ケースの説明書を参考にして取り付けて下さい。ケースの前面から差し込むのはどちらも同じです。
(ポイント)
ドライブの設定はあっていますか。
●ドライブユニット類のケーブルの取り付け
IDEのケーブルとFDDのケーブルは、ともにフラットケーブルで良く似ていますが、FDDケーブルの方は、途中でねじれている部分がありますので、簡単に見分けが付きます。
FDD用ケーブルには、5つのコネクタが付いています、ねじれの無い方の一番端をマザーボードに取り付けます。残り4つはドライブ用です。5インチドライブ用と3.5インチドライブ用を兼ねている為、二組のコネクタが付いていますが、だからと言って、このケーブルに4台のFDDが付けられる訳ではなく、2台までしか接続できません。
2台のFDDを取り付けた場合、どちらがドライブAになるかは、スイッチではなく、FDDの取り付け位置によって決まります。ねじれの先の方のコネクタに取り付けたFDDがドライブAになります。FDDを1台だけ接続する場合は、ねじれの先にあるコネクタに接続して下さい。
IDE用のケーブルは、同じコネクタが3つ付いています。ドライブの優先順位は、ドライブ上のスイッチで設定するので、取り付ける位置は気にする必要はありません。
FDD用ケーブルの場合もIDEケーブルの場合も、ケーブル側の1ピンとマザーボード側やドライブ側のコネクタの1ピンとが合うように取り付けます。
マザーボードやドライブ側のコネクタには、基盤の上に小さく「1」と数字がプリントされています。これが1ピンの場所です。ケーブルの場合、フラットケーブルの赤く着色されているコードが1ピンです。
このドライブ用のケーブルのコネクタは反対向きでも差し込めますので、向きに注意して下さい。1ピンと1ピンを合わせて奥までグッと押して取り付けます。HDDの電源ケーブルもここで取り付けます。電源ケーブルはコネクタは逆に差し込めません。差し込めればどの電源コネクタを使ってもかまいません。
マザーボード用のコネクタに、FDDケーブルとIDEケーブルを取り付けます。マザーボード上には、FDD用のコネクタは1つしかありませんが、IDE用のコネクタは、プライマリー(IDE1)とセカンダリー(IDE2)の二つがあります。HDDやCD−ROMの設定に合わせて、コネクタを確認しながら取りつけて下さい。取り付けは1ピンの向きに注意して、確実に取りつけて下さい。
FDD用の電源コネクタは、HDD用の物よりもすこし小さい物です。反対には差し込めないので取り付けを間違う事はないと思います。CD−ROM用の電源コネクタは、HDDと同じ物です。開いている電源コネクタを使用して下さい。
(ポイント)
1ピンの向きは正しいですか。フラットケーブルのコネクタは、マザーボードやドライブにきちんと取り付けられていますか。
●グラフィックカードの取り付け
現在のグラフィックカードは、全てAGP使用ですので、
AGPバスに取り付けますのでバスの位置をとネジの位置を確認しておきましょう。通常PCIバスの一番上にあります。
カードのコネクタ部分をバスに合わせて押し込みます、もし入りにくい場合は、片方ずつ入れてから最後に全体的に力を入れて差し込みましょう。
最後にネジで固定します。
(ポイント)
カードはしっかりと奥まで、ささってますか。
●サウンドカードやパラレル・シリアルコネクタの取り付け
パラレルコネクタ(LPT)、シリアルコネクタ(COM1,COM2)の位置をマザーボードのマニュアル等で確認して下さい。シリアルコネクタ(ケース側)は、2種類ありますが、小さい方をCOM1に取り付けます。ケースの拡張スロットに取り付ける場合と、専用の穴を使う場合があります。マザーボード側のコネクタに取り付ける時に、「1ピン」を合わせるようにして下さい。ケーブルは赤い線が入ってる方が1ピンで、マザーボード側は基盤に「1」とプリントされている方が1ピンです。ケース側はネジでしっかりと取り付けて下さい。
※現在のATX使用のマザーボードはパラレル・シリアルポートは基盤直付になっていますのでこの動作は必要ありません
サウンドカードは、ISA用が多いので、ISA用を使うと仮定します。通常PCIバスの下にISAバスがありますので、そこにグラフィックカードを取りつけた要領でサウンドカードも取り付けます。CD−ROMで音楽用のCDを楽しみたい場合は、CD−ROMとサウンドカードをサウンド用ケーブルで繋ぎます。取り付けるコネクタの位置はマニュアル等で確認して下さい。
(ポイント)
パラレル・シリアルコネクタの向き(1ピン同士)は合っていますか。サウンドカードはしっかりとバスに取り付けられていますか。CD−ROMとサウンドカードを繋ぐサウンドケーブルは繋ぎましたか。
●組立最終チェック
これでケースのふたをすれば、本体の組立は終了ですが、その前にボード類やケーブル類の取り付けが正しく行われているかと簡単な動作のチェックをします。
*マザーボードの電源ケーブルは、きちんと繋がっていますすか。
*HDD・FDD・CD−ROMドライブ用のフラットケーブルの1ピンとマザーボード側の1ピン側の向きは正しいですか。
*パラレル・シリアル用ケーブルの1ピンがマザーボード上のコネクタの1ピンの向きに正しく取り付けられていますか。
*ケーブル類は、正しい位置に取り付けられていますか。きちんと奥までささっていますか。
*ケーブル類が、発熱するCPUに触れていませんか。(ケーブルは、タワー型の場合垂れ下がっていても、CPUに触れてない限り問題ありません、ケーブルをまとめたい時はねケーブルをまとめる「ケーブルタイ」という物が売られていますので、利用して下さい。
*電源装置の電圧切換はは、100Vに近い方になっていますか。
*マザーボードのジャンパスイッチやディップスイッチは、CPUの周波数やキャッシュメモリの容量に合わせて設定してありますか。
*HDDやCD−ROMのドライブ設定は正しいですか。
*サウンドカードとCD−ROMをサウンドケーブルで繋ぎましたか。
このチェックが済んだら、ディスプレイと電源ケーブルを繋いで電源を入れてみましょう。まず、LEDが正しく表示されるか確認、(正しく点灯しなかった場合は、向きを逆にするだけです)リセットボタンも正常に働くか確認しましょう。メモリチェックが正常に終了すればOKです。ただ、この時点でHDDのコネクタが逆やちゃんとささってなくても、ここまでは動作します。
あとは、マウスやキーボード等を繋いで、OSをインストールして正常に動いたらケースの蓋をして終了です、お好きなソフトをインストールしたり自分に合う環境に設定して下さい。とにかく組み上がってから動かなくてもあわてずに1つ1つチェックして、どこがおかしいか探して修正すれば問題ありません。
お疲れ様でした(^^)v