OSのインストール

組み上がってから空(新品)のHDDにOSをインストールする手順です。
Vista・Win7等(XP以前でもCDブートさせる事の出来るメディアでしたら通用すると思います)で
光学ドライブ(DVD-RW等)からブート(起動)してインストールする方法です。

#PCは正常に組みあがっている事、ハード的な障害が無い事を前提にしています。

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■光学ドライブ(DVD-RW等)から起動するように設定します。

Biosメニューに入ります。PCを起動させて画面が映った所で「DEL」キーを押します(押すタイミングが悪いとBiosに入れないので何度か押すと良い)。

Bootと言う項目がある筈ですので、その中のBoot Dviceで光学ドライブを1st(最優先)に設定します。
通常は初期設定でHDDが1stになっている筈です。

EXITメニューから設定を保存(SAVE)してBiosの設定を終了します。

■OSメディアでブート(起動)します。

OSのメディア(DVD or CD)を光学ドライブにセットして、PCの電源を入れます。
Bios画面が終わった所で、「Press any key to boot from CD...」、、、CDブートさせるなら何かキーを押して下さい、と言うメッセージが出ますので、この時点ではCDブートさせますので何でも良いのでキーボードのキーを押します、、、するとCDからの起動が始まる筈ですので、暫く待ちます。

途中、キーボードの種類を訪ねられます、、、普通のPCは「106日本語」だと思います。

■HDDの領域(パーテーション)設定と初期化(フォーマット)をします

新品のHDDの場合、領域確保とフォーマットをしなければ使えません。

領域とは、仮に500GBのHDDがあったとします。
区切らず一区画で使う場合=500GB全て、
二区画で使う場合=200GBと300GBなど合計が500GBになれば、250GBと250GBでもOK、
三区画で使う場合=150GBと150GBと200GBなど(合計が500GBになるようにする)

#500GBとして売られているHDDは実際には500GBは無く、PC上では少ない表示になります。これは販売上で分かり易くする為の表記と、計算方法の違いからくる物で不良等ではありません。容量の大きなHDD程、この誤差は大きくなります。またOSの使用領域が出来る為、その分の要領も少なくなります。

初心者などでパーテーションの適切な分け方等が分からない場合は、筆者のお勧めでは領域は2つ(2区画)に分けるのが一番良いと思います。
Cドライブをソフトのインストール用、Dドライブをデータ領域として使うと良いと思います。

画面の指示に従いパーテーション作成、フォーマットをして下さい。
(フォーマットはHDDの容量や環境によっては半日位平気で掛かります。これは諦めるしかないので、他の事でもしながらひたすら待つしかありません)

●ファイルシステムについて(フォーマット形式)

現在はNTFSが普通ですが、過去にはFAT(Win98・Me時代の物)と呼ばれる物がありました。
NTFSは、セキュリティー機能に優れたファイルシステムですが、FAT側(Windows 98/Me)からのファイルの読み書きはできません。
FATにもFATとFAT32があり、2GB以上を1つのパーティションで扱う場合はFAT32となり、FAT32の1パーティション最大容量は32GBです。

■ようやくOSのインストール

インストールする領域(通常はCドライブ)を選択して、インストールします。

途中でOSのプロダクトキー・ユーザー名・コンピューター名の入力画面が出ますので、プロダクトキーはパッケージに書かれている物を入力、ユーザー名・コンピューター名は使う方の好きな物や環境に合わせた物を考えて入力して下さい。

その他は終了まで、殆ど自動で処理されて行きます。

途中、インストール中に再起動する場面があります。この時、最初に光学ドライブ優先の起動に設定している訳ですから、「Press any key to boot from CD...」のメッセージが出てしまいますが、何もしなければHDDから起動します。むしろ、この時点ではメディアから起動させてはいけませんので、何も押さずHDDから起動するようにして下さい。

再起動の時に、タイミングよくPCの前に居る事が出来ればBiosメニューで光学ドライブのBootは外して、HDDを1stブート機器に設定すると良いと思います。(この作業は、OSインストール完了後でも問題ありません)

●インストール完了

これでOSのインストールは完了です。
PCは最低限、使える状態になっている筈ですが、この後はドライバのインストールを行います。

ビデオカード・サウンド・LAN、チップセットドライバ等、使っているPCの環境に合わせてドライバをインストールして下さい。使っている機器によってはOSが自動で割り当てる場合もありますし、メーカーが提供する物をインストールする必要が有る場合もあります。また、MBオンボード製品の場合は、MBメーカーがドライバを提供している筈(MB購入時に付属品としてドライバCDが付いている)ですので、そういった物を利用します。


UPG(アップグレード)版でのクリーンインストール方法

XP以前のUPG版では、メディアチェック(インストール最中に過去OSメディアの侵入を求められる)
があるだけで、新規インストールが出来たのですが、Vista以降では、それが出来なくなりました。
UPG版OSで新規インストールする方法です。

●方法1-OSの入ったドライブに新規インストール

・過去のOSを予めインストールしておく(OSは何でも良いらしいのですが、ファイルシステムの関係等から出来るだけ新しい物(XP以降推奨)をお勧めします)
・あとは新規インストールの要領で、予めOSの入った領域をフォーマットしてからインストールします。

●方法2-OSの入ったHDDがあるけど、新品のHDDにインストールする

・OSの入ったHDDと新品のHDDをMBに繋ぐ。
・あとは普通にインストールすればOK。

●方法3-何らかの事情で過去OSを用意出来ない場合の新規インストール

・とりあえずUPG版OSをインストールしてしまうのですが、注意点はプロダクトキーの入力画面で1回目は入力しないでインストールを完了させる。
・再度、新規にOSインストールの手順を行い、1回目にインストールした領域をフォーマットしてインストール、2回目はプロダクトキーを入力します、これで新規インストールが可能。