抜け毛のタイプ
単に抜け毛と言っても原因はいろいろあると思います、それをある程度分けて考えてみます。
●遺伝によるもの
生まれつき男性ホルモンの分泌が多い方などがあたります、分かりやすく言うと体毛の濃い方が当てはまると思います。男性ホルモンには体毛を濃くする作用がありますが、逆に頭髪を薄くする作用があると言われています、このタイプが一番厄介なタイプとも言われています。しかし、生活習慣などでホルモンのバランスが整っていればある程度は改善できるとも言われています。
●私生活・食生活の乱れによるもの(後天的に物にあてはまります)
現在、抜け毛に悩む方達の中の原因はほとんどこれだと言われています。但し、このタイプの場合は再生する事はかなり可能性として高いと思います。
睡眠不足・極端に片寄った食生活・お酒やタバコなどなど、自分の私生活を見直す事も大切でしょう。
また、今の生活環境では、絶えず髪や体に悪影響を及ぼす物と接しなければなりません、それは直接的に頭皮に影響する安価な合成シャンプーや洗髪時に使用する劣質な水道水。その他にも、生活によるストレスや食べ物に含まれる食品添加物(特にインスタントやレトルト食品に多く含まれています)や水道水による残留塩素や鉄サビ・工場や車の排気ガスによる大気汚染などもさまざまです。
人間の体とはこういった、有害物質から身を守る働きがあります、それが、現在、老化酸素や悪玉酸素と話題になっている「活性酸素」なのです。
体は有害物質から身を守る為に「活性酸素」を大量に発生させて無害化させようとします、しかしその時点に同時に自分の体自身を傷つけてしまうのです。この過程で出来る副産物が過酸化脂質と言う、腐食物質があります。この腐食物質も体に悪さをする訳なのです。
この活性酸素や過酸化脂質は、抗酸化作用のある成分(ビタミンCやEなどの栄養素)が消却してくれるのですが、現在の野菜などの食物に含まれるビタミン含有量が昔に比べて非常に少なく食生活の改善だけでは難しい問題のようです。ビタミン剤などの健康食品が注目されるのも、こういった背景がある為だと思います、髪と食事は切り離せない関係ですね。
●年齢によるもの
歳を取れば若いうちと違ってホルモンの分泌が少なくなりますので、毛が細くなったり薄くなったりするのは仕方ありません(と言うのは無責任でしょうか(^^;;)が、少しでも若い頃の状態に保つことは可能だと思います、やはりこれも生活習慣や食生活などに気を配ることが大切だと思います。
そこで、少しでも若くいる為の理論についてですが、年齢を増す事で変化するものと言うと
1.各種ホルモンの分泌量
男性と女性では多少違いますが、基本的に12才前後の成長期にピークがあり、その後少しづつ減り続け25才を過ぎた頃から一気に減っていきます、これは当然環境や遺伝的な要因などで歳をとってもホルモンの分泌量が一般の方より多い方などは沢山いると思います。
代表的なホルモンとは
・ヒト成長ホルモン(成長ホルモン)
・エストロゲン(女性ホルモン)
・プロゲステロン(女性ホルモン)
・テストステロン(男性ホルモン)
があり、他にもメラトニンやインシュリンなど幾つかあります。
髪の成長に一番関係しているのが成長ホルモン、また髪の成長を抑制してしまうと言われているのが男性ホルモン。現代の女性に足りなくなりがちなのがプロゲステロンだそうです。
多少なりホルモン分泌を高レベルにする理論ですが、DHEA(ジヒドロエピアンドロステロンの略語)と言う物質を摂取すると良いそうです、DHEAとは全てのホルモンを作る源になり、サプリメントなんかでもありますが、基本的にネバリのある食べ物が良いそうで山芋などに含まれています。1日1回食事に取り入れるなども良いでしょう。
#ザクロ・・・DHEAを多く含む食品として注目される、臨床試験でも効果は実証済。更年期でお悩みの方等には特に最高のようです。またポリフェノールを多く含み抗酸化作用にも優れている(赤ワインの10倍)、種ごと取るのが理想なので、濃縮ジュースを飲むのが良い。
2.抗酸化能力の衰え
形ある物は全て古くなります、物が古くなる事を別の言い方をすると「酸化」と言います、自転車の様な金属だって錆びますし、分かりやすい例ではむいたリンゴを置いておくと、切口が茶色くなるでしょう?、これは酸素に触れる事で酸化しているんです、この「酸化=老化」に対応する能力を抗酸化能力と言います。
エネルギーを絶えず燃やし続ける体は酸素が必要で酸素を吸う事によってその数%で発生するのが分子の欠けた活性酸素と言う不安定な酸素です、この活性酸素が体を傷つける事で老化させたり、ガンの細胞を作り出したりする訳なんですが、若い人の場合はSODと言う活性酸素を消却する抗酸化物質の発生が多い為に問題ないのですが、一般的に30歳を超えるとかなり減るそうです。
ちなみに活性酸素と言うのは体内の毒素(悪い物)を無害化させる物質ですので、必要な物なのですがあくまでも同時に体も傷つけてしまう訳です。
これを回避するのにはビタミンやミネラルを積極的に取れば良いんですが、なかなかバランスの良い食事と言うのは難しいです、そこで手っ取り早いのが抗酸化剤と呼ばれる健康食品です、個人的に「マルチビタミン+抗酸化」の物がお勧めです、30歳を過ぎたら育毛と関係無くても是非愛用をお勧めします。
●病気によるもの
円形脱毛症などがこれに当たるのでしょうか?、これは精神的なショックなどから来る物がほとんどだと思いますので、あまり気にしない様にしてじっくりと取り掛かるのが良いと思います。
M型とO型
頭髪が抜けて行く過程で、M型と言われる剃り込みが入って行く様な方と、O型と呼ばれる頭頂部から薄くなっていく方に大きく分ける事が出来ます、この2種類の方をある程度調べた結果が以下の様な症状がある様です。
●M型
脂性である、その為シャンプーは毎日行う方がほとんど。
●O型
乾燥肌ではあるが脂性である、シャンプーは2〜3日に1度の方がほとんど。
ちなみらどちらもフケ症だそうで、フケが抜け毛の密接な信号になっているのは明らかなようです、上記の事を踏まえて一般的に言うなら、M型は洗浄力の強めのシャンプー、O型は洗浄力のマイルド(優しい)なシャンプーを使うと良いと思います。なお、フケや脂性の改善には食生活・私生活から見直さなければならないと思います。