ライブスチームの運転


191. 倶楽部のメンバー宅訪問  (その10)  (H29.7.22掲載)

  (その9の続きです)

P:発電機用の蒸気バルブ
C12
が発電機用の蒸気バルブと思われます。 左側は汽笛弁で、手前に汽笛のハンドルが見えます。


C12
内は、タービン発電機のようです。ボイラー上の、安全弁と蒸気溜の間に配置されています。 実機同様に発電するのでしょう。


Q:圧縮空気の取り込み用バルブ
C12
運転室の右端に配置されています。


C12
 非公式側後部のここから()、 外部のコンプレッサーより圧縮空気を取り込むのだと思われます。 「ボイラー内に圧縮空気を取り込み、ブロアバルブを開けて、ブロアを効かす」のだと思っていましたが、そうではないそうです。 「ボイラーを経由せずに、 煙室内のブロアに蒸気を送るパイプ(運転室内のブロアバルブと、煙室内のブロアとの間のパイプ)に連結されている」そうです。 ですので、スチームアップで蒸気圧が上がってブロアバルブを開ける前に、圧縮空気の取り込み用バルブを閉めます。 もし開けていたら、ここから()蒸気が排出されてしまいますので。
 なお、電動ブロアによるスチームアップにおいては、ボイラー圧力計を見ていれば、 圧力が0.0MPaから徐々に上昇していくことが分かりますが、 「ボイラー内に圧縮空気を取り込み、ブロアバルブを開けて、ブロアを効かす方法」では、 圧縮空気によりボイラー圧力計の針が振れてしまいますので、スチームアップによる蒸気圧の上昇が、 ボイラー圧力計では確認しづらくなります。その点、この「直接煙室内のブロアに圧縮空気を送り込む方法」は、 電動ブロアによるスチームアップと同様、ボイラー圧力計により圧力上昇を確認できる利点があります。


R:給油ポンプの圧力計
C12
運転室の右下に配置されています。


C12
圧力計の最大目盛りは、シリンダー圧力計と同じ 0.6MPa です。 力行走行中、針はどんな振れ方をするのでしょう。興味津々です。


S:ハンドポンプのレバー
C12
は、ハンドポンプのレバーです。 レバーは縦向きをよく見かけますが、動輪舎のC12/C56はご覧のとおり横向きです。 縦向きでも横向きでも性能上の違いはありません。 油ポンプの圧力計の後方にハンドポンプ本体()が見えます。 レバーを手前に引く・押すを繰り返して給水します。ハンドポンプを出た水は、ここ()を通り、 逆止弁を経てボイラーに給水されます。


〇21:シリンダードレンコックのレバー
C12
がシリンダードレンコックのレバーです。


C12
上からシリンダードレンコックのレバー()を見てみます。 実機では機関士席の左側に配置されていますが、模型の世界では操作性上、その位置への配置は望ましくないと思います。 OS製クラウスでも、このあたりに配置されています。


C12
運転室の右端(機関助士席側)を上から見てみます。写真の上が、機関車の前方向です。 は、油ポンプの圧力計です。 はハンドポンプ本体で、ハンドポンプを出た水は、ここ()を通り、 ボイラーに給水されます。 は、ドンキーポンプ用のロスコー(置換)式の給油器です。 ちなみにOS製コッペルにおいても、ドンキーポンプへの給油方式はロスコー式です。


(その11に続きます)  


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