(その9の続きです) P:発電機用の蒸気バルブ
〇が発電機用の蒸気バルブと思われます。
左側は汽笛弁で、手前に汽笛のハンドルが見えます。 □内は、タービン発電機のようです。ボイラー上の、安全弁と蒸気溜の間に配置されています。
実機同様に発電するのでしょう。 Q:圧縮空気の取り込み用バルブ
運転室の右端に配置されています。 非公式側後部のここから(→)、
外部のコンプレッサーより圧縮空気を取り込むのだと思われます。
「ボイラー内に圧縮空気を取り込み、ブロアバルブを開けて、ブロアを効かす」のだと思っていましたが、そうではないそうです。
「ボイラーを経由せずに、
煙室内のブロアに蒸気を送るパイプ(運転室内のブロアバルブと、煙室内のブロアとの間のパイプ)に連結されている」そうです。
ですので、スチームアップで蒸気圧が上がってブロアバルブを開ける前に、圧縮空気の取り込み用バルブを閉めます。
もし開けていたら、ここから(→)蒸気が排出されてしまいますので。 なお、電動ブロアによるスチームアップにおいては、ボイラー圧力計を見ていれば、 圧力が0.0MPaから徐々に上昇していくことが分かりますが、 「ボイラー内に圧縮空気を取り込み、ブロアバルブを開けて、ブロアを効かす方法」では、 圧縮空気によりボイラー圧力計の針が振れてしまいますので、スチームアップによる蒸気圧の上昇が、 ボイラー圧力計では確認しづらくなります。その点、この「直接煙室内のブロアに圧縮空気を送り込む方法」は、 電動ブロアによるスチームアップと同様、ボイラー圧力計により圧力上昇を確認できる利点があります。 R:給油ポンプの圧力計
運転室の右下に配置されています。 圧力計の最大目盛りは、シリンダー圧力計と同じ 0.6MPa です。
力行走行中、針はどんな振れ方をするのでしょう。興味津々です。 S:ハンドポンプのレバー
↑は、ハンドポンプのレバーです。
レバーは縦向きをよく見かけますが、動輪舎のC12/C56はご覧のとおり横向きです。
縦向きでも横向きでも性能上の違いはありません。
油ポンプの圧力計の後方にハンドポンプ本体(←)が見えます。
レバーを手前に引く・押すを繰り返して給水します。ハンドポンプを出た水は、ここ(←)を通り、
逆止弁を経てボイラーに給水されます。 〇21:シリンダードレンコックのレバー
←がシリンダードレンコックのレバーです。 上からシリンダードレンコックのレバー(←)を見てみます。
実機では機関士席の左側に配置されていますが、模型の世界では操作性上、その位置への配置は望ましくないと思います。
OS製クラウスでも、このあたりに配置されています。 運転室の右端(機関助士席側)を上から見てみます。写真の上が、機関車の前方向です。
□は、油ポンプの圧力計です。
←はハンドポンプ本体で、ハンドポンプを出た水は、ここ(←)を通り、
ボイラーに給水されます。
□は、ドンキーポンプ用のロスコー(置換)式の給油器です。
ちなみにOS製コッペルにおいても、ドンキーポンプへの給油方式はロスコー式です。 (その11に続きます) |