ライブスチームの運転


20.機関車の癖  (H27.12.2掲載)

 国鉄の元機関士さんが書かれた著作物を読んでいると実物の蒸気機関車においては同じ形式、例えばD51、C57などであっても、 蒸気の騰がりの良い機関車、悪い機関車、故障の多い機関車、少ない機関車など、”癖”があるそうです。

 ライブスチームも癖があるのだろうか?

OSのライブスチームは100%機械加工済みであり、材質もまったく同じでしょう(たぶん)。では、 運転操作してみるとどうでしょうか? 同じでしょうか?
普段よく走らせている自分のOSコッペルと、ご厚意で運転させていただく倶楽部のメンバーの方が保有されているOSコッペルとを 比較してみると、まったく同じかというと少し異なります。ネジ式の加減弁の回り具合いやテコ式逆転機のレバー操作における 手への感じ具合が微妙に異なります。操作の重い軽いはオイルのまわり具合が影響するのでしょうが、それ以外に何か要因があるのでしょうか?。

 次に蒸気の騰がり具合の違いはあるのだろうか?

この点については、同じ燃料・同じ石炭を使う限り、違いを感じたことはありません。同じ焚き方(同じ投炭量)をすれば良いと思います。 (木炭、おが炭、有煙炭、無煙炭など燃料が異なれば当然違いますが)。OSのライブスチームに詳しい倶楽部のメンバーの方が 私のコッペルを見て「軽く動きますね」とおっしゃったことがあります。OSの法隆寺のレイアウトには30年以上も前から よく行かれている方ですので、おそらく何台ものOSコッペルを御覧になっておられることと思います。私のOSコッペルは前の持ち主が 10年以上もOS法隆寺のレイアウトなどでよく走らせておられたようですし、私は1年間に15〜20回ぐらいですが走行の都度、 各部に給油しますので、油が機関車全体によく回っていることも影響しているのではないかと思います。よく走りこんで、 オイルもしっかり注油すれば動作が軽くなるのではないかと思います。

OSコッペル
OSコッペル


 OSライブスチームの場合、製造工程での違いはおそらくなく、違いが出てくる要因はキットの組み立て方や完成後の走り具合いや、 メンテナンスによるのかもしれません。実物とOSライブスチームとを比較すると、OSライブスチームの方が1台1台の均一性がとれているのではないか と思います。実物の蒸気機関車が製造された当時より、金属や機械加工などの技術が進んでいるでしょうし、実物と比べてライブスチームは部品数がはるかに少ないので、 1台ずつの癖があまりないのかもしれません。


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