(その3の続きです) サイドフレームにジャーナルボックスカバーを割ピン(→)で取り付けます。 割ピンの先を開いて(〇内)、抜けないようにします。
ジャーナルボックスカバーを開けると、シャフトを差し込む穴の中に、
ニードルローラーベアリング(→)が見えます。 ジャーナルボックスカバー8個すべて、取り付けました。 次の工程に進みます。シャフトの両端から、樹脂ワッシャーをはめ、サイドフレームの穴に差し込みます。
そして、ボギーボルスター(↓)とボギーボルスターカバー(↑)を、
サイドフレーム中央の四角の穴へ入れます。 次にスプリングを、
スプリングシート上下2個で、
サンドイッチのように挟みます。 そして、Cクランプで挟みます。 それをボギーボルスターと、ボギーボルスターカバーとの間(□内)に入れます。
組立説明書には、「パチンと音がするまでハンマーでたたくと穴にはまります。」と記載されています。
文字で表すと、わずかこれだけのことですが、ここで私は手こずってしまいました。
ボギーボルスターとボギーボルスターカバーとの間に入れますので、この間に入るまでCクランプでスプリングを締める必要があります。
でも、締めるにつれ、Cクランプの接触部分が少し回転するため、
最初はスプリングシートの中央で挟んでいたものが、段々と端の方にズレていき、一方だけが締まり、他方が上がってしまって、
全体が平均的に締まらないのです。何度やっても同じです。
それではと、Cクランプの代わりに、小型の万力で挟み締めてみます。つかみしろが多ければ、全体的に締めることが出来ます。
が、その状態から、ボギーボルスターとボギーボルスターカバーとの間に入れて、どのようにしてハンマーでたたくのでしょうか?。
たたけないのです。35年前、自分で組立てたのですが、この工程で、手こずった記憶はないのですが・・・。
でも、出来なければ、次の工程に進むことができません。しばし中断します。
うまく進まないことで、ストレスがたまってしまいますので。 Cクランプの”Cの部分”を横にして
中断すること数週間、平成29年6月17日(土)以来、一度もOSコッペルを走らすことができません。
そこで、重い腰をあげて、もう一度トライすることとします。
スプリングをスプリングシート上下2個で挟み、Cクランプで締めて、
ボギーボルスターとボギーボルスターカバーとの間に入れようと。
その時、Cクランプの ”Cの部分が立っている” と、たたけませんが、
”Cの部分が横”であれば、上に出ている部分をハンマーで、
たたけることに気づきました。 Cクランプに接触するまで、たたき入れたら、Cクランプを外して、
更にたたきこんでいき、パチンと音がすれば完了です。やっとうまくできました。
やれやれです。今夜は祝杯をあげようと思いました。そして、2箇所目(1トラックで左右2箇所、
2トラックありますので、計4箇所)に、とりかかろうと、残りのスプリングを数えてみると、
なぜか足りません。部品表で数を確かめると、16個になっています。つまり1箇所あたり4個なのです。
35年前に購入したトラックでは、スプリングシートの中央にもスプリングを入れ、
1箇所あたり5個でしたし、スプリングシートの中央もスプリングを入れやすくするための凸がありますので、
てっきり5個だと思い込んでいたのです。35年間のうちに、いつの間にか、仕様変更となったようです。
組立図をよく見ると、やはりスプリングは、4個描かれています。
今夜は祝杯と思ったのが一転して、折角叩き込んだスプリングを外さねばなりません。
以前、このスプリングを外すのに難儀したことがあります。
すり減った車輪を新品と交換する時に、スプリングを外す必要があるのですが、
なかなか外せなかったのです。そして、苦労して、やっと外れたと思ったら、無理矢理に外したため、スプリングが曲がってしまって。
そこで、OSさまに連絡して、外し方の手順書を送っていただいたのです。
その手順書を家中探します。手順書では、大小2つのマイナスドライバーを使って、
ドライバーの先をスプリングの内側に少しずつ潜り込ませて、外します。
手順書に従い、スプリング5個外して、そして、やり直します。今度は、スプリング4個をCクランプで挟みます。
コツが分かったので、スムーズに進行できます。 ハンマーで、たたきこんでいます。 パチンと音がして、入りました。 2トラック、計4箇所、完了しました。やっと、思わぬ難関をこえ、完成させる目途がつきました。
コツが分かってしまえば、さほどのことではないのですが、それに気づくまで/教えていただくまで、
立ち往生してしまうことが、
ライブスチームの世界(製作に関しても、運転に関しても)には、多々あると思います。 (その5に続きます) |