ライブスチームの運転


242. 乗用台車の修理 (OS AT-67トラックキットの組立て)   (その4)  (H30.1.17掲載)

  (その3の続きです)

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サイドフレームにジャーナルボックスカバーを割ピン()で取り付けます。


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割ピンの先を開いて(内)、抜けないようにします。 ジャーナルボックスカバーを開けると、シャフトを差し込む穴の中に、 ニードルローラーベアリング)が見えます。


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ジャーナルボックスカバー8個すべて、取り付けました。


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次の工程に進みます。シャフトの両端から、樹脂ワッシャーをはめ、サイドフレームの穴に差し込みます。 そして、ボギーボルスター)とボギーボルスターカバー)を、 サイドフレーム中央の四角の穴へ入れます。


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次にスプリングを、 スプリングシート上下2個で、 サンドイッチのように挟みます。


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そして、Cクランプで挟みます。


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それをボギーボルスターと、ボギーボルスターカバーとの間(内)に入れます。 組立説明書には、「パチンと音がするまでハンマーでたたくと穴にはまります。」と記載されています。 文字で表すと、わずかこれだけのことですが、ここで私は手こずってしまいました。 ボギーボルスターとボギーボルスターカバーとの間に入れますので、この間に入るまでCクランプでスプリングを締める必要があります。 でも、締めるにつれ、Cクランプの接触部分が少し回転するため、 最初はスプリングシートの中央で挟んでいたものが、段々と端の方にズレていき、一方だけが締まり、他方が上がってしまって、 全体が平均的に締まらないのです。何度やっても同じです。 それではと、Cクランプの代わりに、小型の万力で挟み締めてみます。つかみしろが多ければ、全体的に締めることが出来ます。 が、その状態から、ボギーボルスターとボギーボルスターカバーとの間に入れて、どのようにしてハンマーでたたくのでしょうか?。 たたけないのです。35年前、自分で組立てたのですが、この工程で、手こずった記憶はないのですが・・・。 でも、出来なければ、次の工程に進むことができません。しばし中断します。 うまく進まないことで、ストレスがたまってしまいますので。


Cクランプの”Cの部分”を横にして
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中断すること数週間、平成29年6月17日(土)以来、一度もOSコッペルを走らすことができません。 そこで、重い腰をあげて、もう一度トライすることとします。 スプリングをスプリングシート上下2個で挟み、Cクランプで締めて、 ボギーボルスターとボギーボルスターカバーとの間に入れようと。 その時、Cクランプの ”Cの部分が立っている” と、たたけませんが、 ”Cの部分が横”であれば、上に出ている部分をハンマーで、 たたけることに気づきました。


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Cクランプに接触するまで、たたき入れたら、Cクランプを外して、 更にたたきこんでいき、パチンと音がすれば完了です。やっとうまくできました。 やれやれです。今夜は祝杯をあげようと思いました。そして、2箇所目(1トラックで左右2箇所、 2トラックありますので、計4箇所)に、とりかかろうと、残りのスプリングを数えてみると、 なぜか足りません。部品表で数を確かめると、16個になっています。つまり1箇所あたり4個なのです。 35年前に購入したトラックでは、スプリングシートの中央にもスプリングを入れ、 1箇所あたり5個でしたし、スプリングシートの中央もスプリングを入れやすくするための凸がありますので、 てっきり5個だと思い込んでいたのです。35年間のうちに、いつの間にか、仕様変更となったようです。 組立図をよく見ると、やはりスプリングは、4個描かれています。 今夜は祝杯と思ったのが一転して、折角叩き込んだスプリングを外さねばなりません。 以前、このスプリングを外すのに難儀したことがあります。 すり減った車輪を新品と交換する時に、スプリングを外す必要があるのですが、 なかなか外せなかったのです。そして、苦労して、やっと外れたと思ったら、無理矢理に外したため、スプリングが曲がってしまって。 そこで、OSさまに連絡して、外し方の手順書を送っていただいたのです。 その手順書を家中探します。手順書では、大小2つのマイナスドライバーを使って、 ドライバーの先をスプリングの内側に少しずつ潜り込ませて、外します。


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手順書に従い、スプリング5個外して、そして、やり直します。今度は、スプリング4個をCクランプで挟みます。 コツが分かったので、スムーズに進行できます。


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ハンマーで、たたきこんでいます。


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パチンと音がして、入りました。


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2トラック、計4箇所、完了しました。やっと、思わぬ難関をこえ、完成させる目途がつきました。 コツが分かってしまえば、さほどのことではないのですが、それに気づくまで/教えていただくまで、 立ち往生してしまうことが、 ライブスチームの世界(製作に関しても、運転に関しても)には、多々あると思います。


(その5に続きます)  


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