ライブスチームの運転


27.アスター製 ”8550”のこと  (H27.12.27掲載)

 私が最初に入手したライブスチームはアスター製8550です。高校生の時、これが欲しくて勉強そっちのけでアルバイトに励んだ結果、 成績がすこぶる悪化し、アルバイトできなくなりました。社会人になって、ようやく手に入れました。この機関車は一時、 横浜ライブスチームクラブさまのレイアウトで走行させていただきました。
アスター製 8550
アスター製 8550

アスター製 8550

アスター製 8550


アスター製8550は、シリンダーが左右に1個、計2個あるように見えますが、 片方は置換式給油器であり、駆動するのは左側の1個のみです。

アスター製 8550の右側のシリンダーは給油器です。
OS製ドルテ 下側後ろ
は給油口です。


 ライブスチームをはじめたばかりで、運転説明書にはエンジンのオイルは「機械油」と記載されていたのを無視して 身近にあったミシンオイルを使っていたところ、「キーキー」言い出してしまい、そういえば実物の蒸気機関車において、 スチームオイルがきれると「キーキー」と泣くと、元機関士の方が著作物に書いておられたことを思い出しました。 模型も実物と同じだと思いました。
 8550は一旦走行しだすと速度調節が困難です。8550の動輪は旅客用?のため、小さくなく、また、単気筒のため蒸気に余裕があるのか、 猛烈な速度で、まるで新幹線のような速度で駆け回ります。でも減速のため、走行中の機関車の運転室内にある加減弁を回すのは、 速度がよほど遅くない限りできません。そこで、加減弁に長いレバーを付けて走行中でも調整しやすいように工夫しました。

アスター製 8550の加減弁に付けたレバー
OS製ドルテ 下側後ろ
は加減弁に付けたレバーです。

 これでも速度が上がる前にレバーを回して減速しないと暴走してしまいます。倶楽部のメンバーの方のご厚意で、数年前、 ご自宅のレイアウトで走行させていただいたことがあります。円ではなく、直線部分のあるトラック状で1周する間に、 ドンドン速度が上がってしまい、レバーを回す前に曲線を曲がりきれず高架から落下し、排障器が破損してしまいました。

アスター製 8550の修復した排障器
アスター製 8550の修復した排障器
は修復した排障器

アスター製 8550の修復した排障器
は修復した排障器


 数年前、アスター製9600がたくさんの貨車を牽引して適切な速度で走行している姿を見たことがあります。 9600は動輪直径が小さいので速度がでにくいのでしょうが、最近のアスターライブスチームは何か工夫がしてあるのかもしれません。 一番ゲージのライブスチームは3.5や5インチゲージのライブスチームとは違って、 貨車や客車をたくさん連結して列車として走行させることができ、見ていて楽しいです。列車の先頭にたって白い煙を出して走行する姿は、 何回見ても飽きがきません。
アスター製 8550の下側 前部
アスター製 8550の下側 前部

アスター製 8550の下側 中部
アスター製 8550の下側 中部

アスター製 8550の下側 後部
アスター製 8550の下側 後部


 石炭焚きのライブスチームと違って、1回の走行時間に限界がありますので、 横浜ライブスチームクラブのメンバーの方と一緒にボイラーへの給水とアルコールを補給して、再度火を付けスチームアップして、 何度も何度も走行させていました。
 しかしながら、現在は近辺に1番ゲージのレイアウトはほとんどなく、走行の機会のない機関車は自宅の棚に飾ってあるばかりで残念です。 石炭焚きのライブスチームで運客するのは楽しいですが、1番ゲージのライブスチームを走行させるのも、これはこれで楽しく面白いのです。


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