(その12の続きです) OSコッペルの汽笛弁の交換が完了したので、
水圧試験を行う準備をしています。 テストポンプを接続し、水圧試験を開始しました。 安全弁の接続口は、給水口のプラグ2つで塞いでいます(→ ←)。
ここには(↑)、テストポンプの高圧ホースを接続しています。
圧縮空気の取り入れ口にもホースが接続されていますが(↓)、
その先は何も繋がっておらず、バルブは閉めてあります。 圧力計の針は、約0.6MPaを指していますが、
使用圧力5kgf/cm2の1.5倍の 7.5kgf/cm2 → 約0.735MPaまで上げてみます。 運転室の各機器や、交換した汽笛弁からの水漏れがないか、チェックしています。 <コッペルの水圧試験の結果> 〇汽笛弁からの水漏れはありません。 〇ブロアーバルブからは、前回同様わずかに漏れはあるものの、少ないことから、このままで良しとします。 〇水面計から僅かに漏れがありましたが、ガラス管の上下共、増し締めにより、漏れは解消されました。 水圧試験を終了して、運転室の屋根を取り付けました。 ”フローラルガーデンよさみ”にて
1週間後、”フローラルガーデンよさみ”にやってきました。
所属する倶楽部の定例運転会の日です。水圧試験後、はじめて火を入れ、運転してみます。 スチームアップを開始しました。そして、蒸気圧は0.4MPaまで上がりました。 交換した、汽笛弁からの蒸気漏れはないようです。 増し締めした、水面計からの蒸気漏れもないようです。
なお、後日、Oリング2個を交換しました。 そして、運転を開始しました。ゴールデンウィークであり、多くのお客様にご乗車していただきました。
午前は10時40分〜12時まで、午後は1時5分〜3時5分まで、合計3時間20分間、運客しました。
以前のような汽笛弁からの著しい漏れがないためか、ボイラー蒸気圧の維持が楽になりました。 今回、OSLSC(O.S. LIVE STEAM CLUB)への再入会をきっかけに水圧試験を行うこととしました。 これまでは、”水圧試験を行っても、ボイラーが丈夫になる訳ではなく、 むしろ高圧をかけるので、負担になる/マイナスになる” と考え、実施してきませんでした。 が、”これは大きな間違いである”ことに気づきました。 水圧試験の意義は、”ボイラー自体の試験という意味のほかに、 付随する機器類からの漏れがないかをチェックし、もし漏れが見つかれば修繕し、 良好な/安全な状態を維持すること”に大きな意味があるように思います。 そして、あらためて、”基本に忠実であること”の大切さを教えられました。 また、テストポンプのテスト機器側のPF・1/4のめねじ部の中央について、 私はOリングの有無ばかりを気にしていたため、パイプ状の物が付いていることに、 全く気付きませんでした。 これは、 視力の好し悪しではなく、同じ物体でも、 見る人の意識によって、ちゃんと認識できたり、できなかったりするように思います。 同様に、火室内の石炭の燃焼状態についても、 見る人によって、見え方が違う/燃焼状態の認識が異なるように思います。 最近、火室内の石炭の燃焼状態が見えるようになってきました。 これは、ボイラーの蒸気圧を維持する上で重要なため、停車のたびに焚口戸を開けて、 ”よく見ようと、意識して見ているため”ではないかと思っています。 最後に、水圧試験を実施する上の最初から最後まで、何度も何度も助けていただいた、所属する倶楽部のメンバーの方にお礼を述べて、 本テーマを終了とします。 「ありがとうございました!!!。今後共、どうぞよろしくお願いいたします。」 |