(その2の続き) 5インチゲージ ボールドウィン製B1リアータンク機を見ていきます。 ボールドウィン製B1リアータンク機 運転室
←は機械式給油器です。
ハンドポンプを出た水はこの逆止弁(→)を通ってボイラーの中に入ります。
↓は、水が通る銅管で軸動ポンプに送られます。 ボールドウィン製B1リアータンク機 運転室の下
前の写真の下側を見てみます。
前の写真の↓を通った水は、ここ(↑)を通って、軸動ポンプに送られます。
左側の↓は給油器を駆動させるものです。第2動輪の回転により、
軸の中心より前に行くと前に引っ張られ、軸の中心より後ろに行くと、バネにより後ろに引かれます。
この繰り返しにより、前後動をつくり出し、オイルタンク内のスチームオイルは、
右側の↓の銅管を通って、蒸気と共に蒸気室→シリンダに入っていきます。 ボールドウィン製B1リアータンク機 運転室の下
前の写真の少し後ろの写真です。
水は左側の(↑)を通って、軸動ポンプに送られます。
そして、軸動ポンプを通った水は、ここ(←)を通って、フィードバックバルブに向かいます。
フィードバックバルブを開けると、右側の(↑)を通って、水タンクに戻ります。
フィードバックバルブを閉めると、ボイラーに給水されます。 ボールドウィン製B1リアータンク機 右側
←は給水用逆止弁です。ダミーです。実物はここからボイラーに給水されていたのでしょう。
↓は逆転棒です。前進時は前に、後進時は後ろに動きます。軸動ポンプを通った水はここ(↑)を通ります。 ボールドウィン製B1リアータンク機 右側
フィードバックバルブを閉めると、この逆止弁(←)を通ってボイラーに入ります。
〇は何か分かりますでしょうか?。「木材」です。この「木材」を実際に燃料として焚くわけではありません。
ここにも製作の方のこだわりを感じます。 ボールドウィン製B1リアータンク機 運転室
汽笛弁を押すと、蒸気はここ(上側の←)を通って汽笛に入り鳴音します。
下側の(←)は前の写真の←の逆止弁です。 運転者の乗用台車と、給水タンク車
写真の左側が運転者が乗車する乗用台車で、右側が給水タンク車です。朝顔形連結器でつながっています。
給水タンク車には実際に水が入っており、オレンジ色のチューブを通って、機関車側(写真の左方向)に送られます。 ボールドウィン製B1リアータンク機 給水系
ハンドポンプを出た水は、ここ(右側の↑)を通り、逆止弁を通ってボイラーに
入ります。(真ん中の↑)は軸動ポンプに送る水が通ります。そして、
軸動ポンプを通った水がフィードバックバルブを開けると、ここ(左側の↑)を通って、水タンク(給水タンク車)に戻ります。 前の写真の接続口にチューブで接続されています。オレンジ色が送り側(ハンドポンプと軸動ポンプ)で、
透明色が戻り側と、色分けされています。乗用台車の左前部には、ハンドポンプが設置されています。
大きくて走行中も操作し易いです。 さて、この機関車はどのように運転操作すると良いのでしょうか?この機関車のボイラーはOS製だそうで、 もしかしたらS6とかC21と同じかもしれません。 この機関車を製作された方は、”化石燃料は使わない”とのお考えで、 石炭を焚かずにオガ炭を使われます。午前中、製作された方が運転され、午後は数週運転された後、 ご厚意により運転させていただきました。オガ炭は数年前に知ったばかりで、あまり経験がありません。 石炭を焚く場合と違ってショベルを使うことなく、手で入れます。また、石炭と違って”火床の厚さ”を意識する必要はありません。 ドーナッツのような形のまま燃え、小さくなっていく感じです。真ん中に穴が空いていますので、空気の通りも良く燃焼に有利と思われます。 運客数周後、圧力が2Kg/cm2ぐらいまで低下してしまいました。こうした時、私は通常、 太平洋炭を焚くのですが、製作された方のポリシーにより、この機関車ではその方法はとれません。駅で停車して、 ブロアを効かせて圧力を回復させる間、お客様にはお待ちいただくことになってしまいました。 もっともっと、オガ炭焚く勉強をしないといけません。あらためてライブスチームの運転の奥深さを感じました。 |